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企画力をきたえる方法

キャッチコピーやCMプランニングをおしえる時に企画力をきたえるコツを聞かれることがある。コツはないのです。なぜかというと、企画は人がでた方がおもしろくなる。だれにとってもおもしろい企画というのは少なくて、だいたいは賛否がある。むしろ賛否がある企画の方がおもしろくなる。自分のなかで「コレがおもしろい」を持っている人がおもしろい企画をつくれると思う。だから企画力をきたえる方法は、おもしろいものを見つけるといい。個人的におもしろいものコレクション。
ぼくは子どものころから、おもしろいものコレクションがあった。ビデオやMDなどでコレクションしていた。とくにテレビ番組は企画そのものなので勉強になる。番組表を見れば企画がたくさんならんでいる。その中から自分が興味のある番組はなにかを探してみる。できれば出演者ではなく企画の内容をみてほしい。タイトルのつけ方、ことばの組み合わせ、何を取りあげているのかなどなど。時間帯によっても番組の種類があっておもしろい。

GWのおもしろい企画としてサザエさんがある。55年の歴史とともにお送りする『ゴールデン「サザエさん」ウィーク傑作選』!らしい。きのうは1970年のサザエさんが放送されていた。『家族でドライブ』という話。いまのサザエさんを見ているわけではないが、ぜんぜんちがうことは明らかだった。内容を記してみる。

マスオさんが同僚から車を借りる。そこで家族旅行で京都まで出かけようとなる。定員があるのでくじ引きをし、サザエさんが行けないことになる。しかし翌日フネさんが事故する夢をみたから行かないと言いサザエさんは行けることに。夜の間ウィンカーがついていたからバッテリーがあがってしまった。みんなで押してなんとか走るようになったが、マスオさんはみんなを乗せないまま走っていってしまった。途中で気づいて引き返し、みんなを乗せていこうとするのだが、マスオさんが拭いていたメガネを落としてしまい割れた。メガネを買いにいって、それが高かったから京都までいくのはあきらめることに。子どもがだだをこねるなか、波平さんが「いいこと考えた」と銭湯にいくことに。そこには清水寺の絵が描かれている京都湯という銭湯。

内容はめちゃくちゃだ。詰めこみすぎだとも感じる。だけどこんなに覚えてるサザエさんははじめてだ。作ってる人がおもしろがっている感じも伝わる。「コレがおもしろい」を提示しているように思う。情報をみると、きのうでこの企画はおわってしまったらしい。ざんねん。


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