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フリーランスは自由だけど不自由

こんにちは!ナナオキです。

現在、ファンタジー小説「オボステルラ」第四章を鋭意執筆中ですが、
本業の繁忙期がじりじりとにじり寄ってきています…。

それまでに、第三章までを一気読みされたいという方、
ぜひ以下より!
GWにまとめ読みするのもいいかもですね!


さて、今日はその本業のお仕事の話。

私はフリーランス(個人事業主)で働いています。
数えてみると、2010年に独立したから、もう14年目…、まじか…。
当時は、まだ「ノマドワーカー」なる言葉でも、もてはやされていた頃です。
(そういや最近、全然聞かなくなりましたね、ノマド)

田舎のごく普通の会社員と専業主婦の両親からはいまだに、何度説明しても「で、つまりお前は何をやっているんだ?」と仕事の内容が理解されていないし(笑)、周囲からは「フリーライター、目指したい、どうやってなるの?」などともてはやされることもありますが、その実、勤めていた会社が次々とはじけ飛び、何となく仕事を個人でいくつか受けてみたら、いつのまにかまあまあ食えるようになりそうだったので、開業届をひとまず出してみて、立ちゆかなくなったらハロワ行けばいいかという軽い気持ちでスタートして、ふんわりとそのまま…、という、とても後ろ向きな経緯です(笑)。全然、目指していたわけではありません。

自己管理能力が恐ろしく欠如しているため、会社勤めじゃないと社会人生活は無理だと思っていたし(実際、一番苦労しているのは経理関係です)、正直これだけの年数保つとはまったく思っていませんでした。

でも、営業や売り込みは一度もしたことないのですが、コンスタントにお仕事が舞い込んできたり、わりといつも忙しく働かせてもらっていたり、独立以来、十数年ずっと続いているお仕事もあったりで、本当に周囲に恵まれています。有り難い限りです。
人生、何がどうなるかは分からないものです。

ただ、過去の自分(主に遊び暮らしていた大学生時代)に言いたい。
時間有り余ってるんだったら、会計関係の勉強しとけ、めっちゃ困るぞ、と(笑)。


で、先日…。
同じくフリーランスで忙しく働いている、以前勤めていた会社の先輩が病気で倒れ、入院されました。
即、手術へ、という状況だったようです。
ひとまず命は無事で会話もできると聞き、ほっとしつつも、
現在、一緒にチームを組んでやっている仕事があり、先輩はその要なので、「どうしよう、代われる人がいるかどうか…」などとあたふたしていたところ、その日の夕方に本人からメールが来ました。
いわく、「仕事は退院までは病室でメール対応します。一般病棟に移ったら電話もできます」とのこと…。
ということは、いまは一般病棟ではない部屋にいるということ…。
結局、病身をおして仕事の対応をされるそうです。

これが企業だったりしたら、仕事を誰かに引き継いでしっかり療養して…、となるところですが、そうもいかないのがフリーランス。
だって、仕事手放したら、それだけお金(ギャラ)が減っちゃうから!
そのまま体が治っても、次の人に代わってもらった流れでその仕事が戻ってこない、なんてことも、あり得なくもないんですね。基本的には「代えがきく」存在ですから、私たち…!
(発注元の配慮にもよりますが…。ちなみに、今回の件は発注元もちゃんとした企業ですし、そういうことはないと思います。そもそも、先輩がされている役割は代えがきかない…!)

もちろん、仕事のために命まで削る必要はないので、本当に危ない場合は潔く手放すべきですが、とはいえ食べていかないといけない。その先輩は家族も養っている身です。その上、大きなプロジェクトの要を担っているという責任感もあるのでしょう。そして、申し訳なく思いつつも病身の先輩を頼らざるをえない私たちの状況もあります…。

こういうときに感じるのは、フリーランスって、言うほど自由じゃないよね、ということです。

「好きな時間に好きな場所で自由に仕事できて、休みも自分の思うがままでしょ」とよく言われますが、

その実、仕事を終わらせるまでは仕事が終わらない上に自宅作業なので何時まででも働けるため、終業時間も土日もなく働いているし、休みも「この日は休む!」と固く決意してその前後の調整を気合い入れないといけない(といっても、まったく仕事をしない日ってほぼない…)。長期旅行の計画を立てる際も、半年くらい前から周囲に「この期間は旅行行くので遠くにいます〜」と大きめの声で言いふらしながらジリジリと調整を重ねますし、結局、旅先でもスタバとかで仕事してます(笑)。どこでも仕事ができるということは、どこまでも仕事が追いかけてくるということです。仕事に縛られて不自由なことも多いんです。

まあ、これも仕事をいただけているからであって、正直、土日にやる仕事がなかったら、「えっ大丈夫? 私、生きていける?」と愕然としてしまうこと、うけあいではあります(笑)。

ただ、自分できちんと時間をマネジメントできれば、もっと改善できる点があり得るのも事実…。私はその辺りの能力も結構欠如しているので、自業自得な部分もあるのですが、その辺りを管理してもらえないと言う点でも、つらみです。
ちなみに周辺の同業者には、子育てしながらもバリバリ働いているフリーランス仲間もいますが、一体、時間のやりくりをどうやっているのかと、信じられない思いです、尊敬します…。

もちろん、独立前は長く会社勤めもしていたので(ブラックめの企業で)、勤め人の大変さも分かっているつもりですし、実際、企業に所属しているよりも身軽に動ける面が多いのも事実ですが(遠出したときとか、よく寄り道したりします)、なぜこういうことをつらつらと書いてしまったかというと、

先日、出先で出会った人から

「えー、フリーっていいなー、気楽そうでいいなー、ずるーい」

と言われて、なんだか胸がモヤモヤしていたからです。

「ずるい」ってなんやねん!ずるいって!

その後、先輩が倒れた一報などもあって、ついついここで吐き出してしまいました。そのずるいずるいっ子には届かないとは思いますが…。

そう言うわけで、フリーランスっていっても遊びながら働いているわけではないんですよ!と主張しつつも、

でも遊び心は忘れずに働いていきたいなとは思っています!

と無理矢理まとめて、終わりとさせていただきます…。

お仕事、それぞれだと思いますが、体が資本、無理なく働きましょう!!


※ちなみに私は独立後14年、インフルエンザすらかかったことがないほどの健康優良児でやらせてもらっています(笑)。コロナもはねのけましたし(たぶん)、人間ドック行けばオール「A」数値が並び、病院の人にとても褒められます、笑。


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