ひとりぼっちの子供

小学校の時に両親が離婚するまで、結婚していても別れる事があるなんて知らなかった。

それまでは普通に家族3人でそれなりに楽しく暮らしていたはずなので、今の生きづらい自分になったきっかけはここが始まりだったように思う。

母が出て行ったので私は父と二人暮らしになった。
父は夜もバイトをするようになり家にいる時間が少なく、家にいる間もあまり会話する事はなかった。

田舎に住んでいたので私は誰にも話した事がなかったのに、同級生はいつの間にかみんな知っていた。
周りの同級生には親が離婚してる子はいなかった。

ご飯は父がほっかほっか亭のお弁当や、モスバーガーとか市販の物を買って帰ってくる。
いつ帰ってくるのか分からないから、近所の店に買いに行けるギリギリの時間までお腹をすかせて待っていた。
勝手に食べていた時に父が帰って来たら怒られるからだ。

実家には米がなかったし冷蔵庫の中もいつもろくな物が入っていなかった。

私は成長が早くて小学生の時にぐんぐん背が伸びていたのに、この辺の時期から成長が遅くなった気がする。

女の子だから成長して生理になったり、ブラジャーが必要になったりも当然する。
でも、私は誰かに相談したり出来なかった。

生理が重くても体育を休んだ事はなかった。
お小遣いからナプキンを買うのは恥ずかしいし、金銭的に楽じゃなかったがそうしていた。

自分の服は自分で洗濯して、自分の部屋に干すようになった。
部屋干しで臭くなるなんて知らなかったから、洗ってるのにどうして臭いんだろうと長いこと思っていた。
家事を教わる前に母がいなくなったので、知らないままになっていた常識が沢山あった。

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