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SIAM SHADE大好き筆者によるSIAM SHADEみのあるバンドの話

コロナに、罹りました(死
今更かい!新年早々…
まぁその自分なりの闘病記みたいなもんは、
今後またここで書いていければと思うんですけども。
強制的に休んでいるため時間があるのと、
寝てても喉が痛くて安眠できず辛いんですよ…
というわけで、身体に無理のない範囲で
何かしら文でも書こうかなということで、
以前から書いてみたかった題材について書こうと思います。
「SIAM SHADEみのあるバンド」の話~。

前のブログやXにて俺を知って下さってる方なら
俺がSIAM SHADE大好きだということはご存じかと思いますが、
当時俺はその愛が溢れるあまりに
SIAM SHADEに影響を受けたであろう後輩バンドに関しても
色々食指を伸ばしておりまして。
何かね、無駄に誇らしくなってたんすよ。
俺の好きなもんに憧れて上を目指す若者の姿を見てると。
何様だオメー。
それはさておき。
やっぱシンプルに似た傾向のバンドは好きでしたし、
そんな中でも滲み出る個性みたいなとこを比べる楽しみもありましたし。
というわけで、今回ご紹介するのはあくまで
「SIAM SHADE以降の日本のバンド」になります。
彼らが影響を受けたRUSHとかDREAM THEATERとか
そういうとこは出てきませんのでご了承下さい。


1. Missing Tear

90年代V系史を語る上で良くも悪しくも外すことのできない
伝説のTV番組"Break Out"。
日本各地の様々なV系インディーズバンドを全国区に知らしめ、
武道館規模のイベントまで成功させた
当時のシーンには極めて影響力の高い番組でありました。
今なお語り継がれる「ビジュアル系四天王」という括りも
この番組が生み出したものです。

こんなんではないです

今回まず最初にご紹介する福岡出身のバンドMissing Tearは
そんなBreak Out組の中でもかなりストレートに
SIAM SHADEからの影響を打ち出した音楽性のバンドです。

テクニカルでキメキメのバックにメロディアスなボーカル。
上手ギターTATSUOのギターとか、BAYASHIの白い多点キットとか
見た目からしてもう寄せてる感じが最高。
彼らはこの後メジャーデビューに向けて上京しますが
何だかんだあってその話は立ち消えとなり、
ドラムが近藤彩人に交代となってeversetに改名、
ややミクスチャー寄りの音楽性にシフトして活動を続けます。
(途中でRYUTA(柴田隆太)脱退)
この頃から平行してtatsuo(現在の表記は小文字)は
コンポーザーとして頭角を現し、
仮面ライダーシリーズなどの楽曲を手掛けるようになり
バンドとして仮面ライダーフォーゼの劇中曲を担当したりもします。

また、プロデューサーとしてもゴールデンボンバーで成果を上げ
彼らの活動には欠かせない存在となっています。
ゴールデンボンバーの楽曲"タツオ…嫁を俺にくれ"の
タツオとはそのまま彼のことです。
さらに、MASSIVE ROCK RECORDSというレーベルを立ち上げ
そこでSIAM SHADEの淳士とも親交を深め、
SOPHIAの松岡充をボーカルに、更にベースにはIKUOを迎えたユニット
"MITSURU MATSUOKA EARNEST DRIVE"にて共演を果たし、
仮面ライダードライブの楽曲を手掛けるに至ります。

こういう、リスペクトを持って活動を始めた後輩が
先輩との共演を果たすってのを見るのが大好きなんですよ。エモい。
また、ボーカルのTSUYOSHI(緋村剛)は
NATCHINと"21g"というバンドを結成します。

仮面を被っているのは眼を患っていたからだそうですが、
近年は素顔で活動しているのでもう大丈夫なのかな。
このバンドは解散してしまいますが、
今でも歌い手として活動中です。
またTENJI(長野典二)、近藤彩人もセッションワークを中心に
現在もミュージシャンとして活動を続けています。

2. e.mu

続いて同じくBreak Out組、
北海道は函館出身のバンドe.muのご紹介。
道産子バンドってことで今回ご紹介する中で
最も思い入れが強いのがこのe.muです。
ギターのDAISUKEが歌えるのでツインボーカル編成なところがポイント。

イントロ後半のDAISUKEのリードが
SIAM SHADEの"素顔のままで"すぎる!
というのはファンだったら分かるかも知れない微笑ましいポイント。
変拍子などのトリッキーさは抑えめで割とストレートなアレンジと
MIZUKIの爽やかなハイトーンボイスが彼ららしさですね。
その点では函館の大先輩GLAYの影響もあるかも。
その後ギターのATSUYOSHIが脱退し、
どういう経緯か少女漫画原作アニメ"快感フレーズ"で
作中バンドΛuciferのライバルだか弟分だかそんな感じの立ち位置で登場し、
そのまま"LOVE AROUND"でメジャーデビューを果たします。
(Λuciferの説明はあえてしませんのでご容赦)

DAISUKEがやたらとクローズアップされてたんだよね。
主人公の女の子を取り合うみたいな感じだっただろうか。
未だによう分からんですこの辺は。
メジャーデビュー後はいつごろかまでは分かりませんが
XjapanのPATAがプロデューサーに就いており、
このPVでDAISUKEが弾いているエクスプローラーは
PATAから譲り受けたものです。
アルバム1枚(名盤!!)とシングル何枚かを出したあと
アメリカにしばらく武者修行に行き、
帰国後はインディーズでシングル数枚を出して解散。
余談なんですが、このアメリカ修行後からかなり長い間
DAISUKEがほぼほぼギターソロを弾かなくなってしまったんです。
これが本当に悲しくて、もし本人と話せる機会があったなら
是非とも当時の心境を問い詰めてみたいところです。
解散後、大介(表記変更)はSIAM SHADE解散後の栄喜が結成した
Acidにギタリストとして参加します。

Acidからは結局栄喜が脱退してしまうんですが、
その後も栄喜との縁は続いており
栄喜ソロのサポートギタリストを務めていた時期もありました。
この時期のライブ生で観たかったなぁ。
時系列は前後しますが、Acid解散後に大介を含む元Acidの3人は
坂上瑞紀(表記変更)を呼び戻して、Needless Lyricsを結成します。

もうSIAM SHADE要素はほとんど無く、
かなりJ-POP寄りなロックといった趣ですね。
結局Needless Lyricsは短命に終わり、
大介はその後もいくつかのバンドで活動しますが、
前述の栄喜サポート期間を終えたあたりでほぼほぼ表舞台から姿を消し、
メジャーデビュー後のe.muメンバーは恐らく全員
表立った音楽活動からは身を引いている状態です。
(ちなみにNeedless Lylicsドラムの早川誠一郎はその後
超売れっ子のセッションドラマーになってます)
メジャーデビュー後?
ということは…
そう、ATSUYOSHIだけは音楽に関わる仕事をしているのです。
彼は現在株式会社Clearという会社の代表取締役をしており
地下アイドル・メン地下のプロデュースや
様々なバンド・アーティストのマネジメントに携わっています。
ちなみにe.mu脱退直後のATSUYOSHIは
e.mu加入以前に組んでいたJeauLというバンドを再開させており、
こちらも割とSIAMみのあるサウンドで良いです。

表立った音楽活動からは確かに身を引いている彼らですが、
実は最近になって、同窓会的に集まってくれているのです。
そもそもe.muはJeauLとNERVOUSという2つのバンドが
合わさる形でできたバンドなのですが、
NERVOUSが再結成という形で、瑞紀、大介、たかひろに
元ベーシストのHIROYUKI、さらに追加メンバーとして
函館を拠点に活動しているactive-Aのギタリスト田中健治を加えて
年に一回程度でライブをやってくれています。

あまつさえ新曲なんて作ってくれてるんですが、
この"ヲモウバカリ"が本当良い曲なんですよ…
マージでメロディが良すぎますし、
Needless Lyrics的なストレートさがありつつも
長きの無沙汰を晴らす大介の超絶ギターもあり、
「お?CAN'T FORGET YOUか?」みたいなニヤリとするポイントもありで、
何とかして音源録ってリリースして欲しい。
あとは、これはこれで編成固まっちゃってるようなのでアレですが
YUKKUも何らかの形で今の音を聴かせて欲しいな…というのが
今の俺のささやかな願いであります。

3. JURASSIC

ここからは上記の2バンドほど熱心に聴いていたわけではないので
若干薄味の解説になることをご容赦ください…
まぁ、気を抜くとすぐバカ長文になるのでそれくらいで丁度いいんですが。
さて、次は長崎出身のJURASSICです。
5人全員真っ白な衣装がトレードマーク!

「一か八か」って英語でone or eightでいいのか?
いいわけねえだろ!
というちょっとおバカな感じは微笑ましいですが音はイカツい。
SIAM SHADE系列のバンドの中でもかなり
ハード&ヘヴィに寄ったサウンドが特徴です。
そしてここもギターのSHUが歌えるツインボーカル編成。
結成当時の地元近辺での勢いはとにかく凄まじかったらしく、
1stミニアルバムのリリース前から長崎の市電で
ラッピング車両が走っていたという話です。何をやったらそんなことに…?
飛ぶ鳥を落とす勢いのまま2002年にメジャーデビューを果たしますが、
2年後の2004年には解散してしまいます。
ディスコグラフィー見るとフルアルバムも出てないし、
ちゃんと売ってもらえなかったのかな。残念ですね。
解散後は定期的に復活をしつつ、
ボーカルのYU+KI、ギターの耕史朗、ドラムのSHINGOは
現在もミュージシャンとして活動を続けています。
SIAM SHADE関連で注目したいのはボーカルのYU+KIで、
彼はまずKAZUMA、淳士にベースのJu-kenという布陣を迎え
戦国時代-The age of civil wars-というバンドを結成しています。

個人的にはSIAM SHADEではどうしてもDAITAの陰に隠れがちな
KAZUMAのギターが全面で聴けるのが嬉しいポイント。
KAZUMAとはウマが合うようで(一馬だけに)
ROYAL FORCEというボーカルユニットを組んだりもしています。

彼らのライブにゲストでNATCHINを呼んだりもしているので、
SIAM SHADEチルドレンとしてはかなり幅広く
メンバーと交流している人物と言えるでしょう。
自分のYouTubeチャンネルでも沢山のカバーを上げていて
本当に好きなんだなと微笑ましくなります。

4. SEPHILA

さあ、いよいよマイナーになってきたぞ。
実際俺も当時音源1枚しか買ってなくて。
どこで知ったのかも覚えてない(笑)
このバンドに関してはあまりいいアーカイブも残っておらず、
むしろこっち観てもらった方が良さそうですね。

今回改めて漁ってみたら思いのほか近年の動画が出てきました。
ご覧の通りリーダーの純がSIAM SHADEの大ファンで、
「好きだよね~」とファンなら頷きたくなるような
ツボを押さえた曲を取り揃えています。

引退したメンバーもいますが、
専業かはともかく未だに音楽を続けているメンバーも多く
これからも定期的に活動して頂きたいバンドです。

5. trans:bound

知ってる人おる?
俺も今回書くためにまずバンド名思い出すのに苦労したレベル。
(Xの過去ログ見てようやく出てきた)
多分何かの音楽番組でちらっと聴いただけで買ったんですよね。
当時の俺も思い切ってたよなぁ。
YouTubeも無い時代だったもんな。
そしてそういう衝動買いを可能にしてくれたGURU GURUさん
(昔あったV系CDショップ)、当時はお世話になりました。
当時買ったのは"アドレナリン ドライヴ"というシングルでしたが
その動画は見つからず、あったのは辛うじてこの曲くらい。

アドレナリン~は開けたサビが印象的な
ポップめのナンバーだった記憶がありますが、
これはミクスチャー感もありのヘヴィナンバー。
SIAM SHADEからの影響は多分あるとは思うんですけど、
彼らに関してはメンバーのルーツも分からなくて
ひょっとしたらまるで別のルーツから生まれた可能性もあり(笑)
調べたらフルアルバムが出てるようなので、
安く買えるのを気長に探してみようと思います。
それ聴いて全く印象変わっちゃったらどうしよう…(笑)

6. Scar.

2003年結成の、今回紹介する中では一番新しいバンド。
一度の休止を挟んで2015年までは活動していたようです。
音源も数が多いのでまだ多少は手に入る方じゃないかな。
ここは確か誰かがルーツにSIAM SHADEを上げていたような…
もう公式HPも情報源も無いので確認のしようがないのですが。

ギターの真巳のビジュアルなんかに
2000年代V系バンドの流行りを感じますが、
サウンドはかなりイカツくて硬派ですね。
演奏もかなり安定感があります。
楽曲のバリエーションと、突き抜けたメロディがもう一声あれば
もっと上に行けたんじゃないかなぁと思ったりもします。
しかし、2000年代中~後半でこういう音楽性は
流石にちょっとキツいもんもあるかもな…

7. LAID~KING

LAIDとKINGに関しては結構聴いたバンドなんですが
今回の記事で取り上げるかどうかは正直迷いました。
ボーカルのRYOは某フリーペーパーでのNATCHINとの対談で
「SIAM SHADEにはずっと憧れていた」と明言していますし、
栄喜のソロ曲"太陽に手を伸ばして"をカバーしたりもしているので
影響下にあることは明白ですし、実際音楽性は近いのですが
ちょっと"文脈"が違うかもな~という感じもあって。
とはいえ、とても好きな2バンドなので
折角の機会だしと思いご紹介する次第です。
2つまとめているのは、まずLAIDというバンドがあって
その解散後にRYOがソロプロジェクトとして始めたのがKINGであり、
わざわざ分ける必要も無いかなと思ったからです。
音楽性ほぼ一緒だしね。

あえてダッセぇ言い方をするならば
「ハードポップ」とでも形容するのが一番適切なんじゃなかろうか。
活動当初から一切ブレず、元気の出る明るいメロディを
力強いオケに乗せて届けるスタイルで歌い続けて四半世紀以上。
RYOの生き様は本当にカッコいいと思います。
40過ぎてからメジャーデビューってのも夢のある話じゃないですか。
ここに関しては、LAIDの初代ギタリスト二人(KEIZO、SHINJI)以外は
現役でミュージシャンとして活動しています。
(KINGのサポートには前述の元JURASSICのSHINGOが
ちょいちょい参加していたりします)
その中でもLAIDからずっと、KINGに至ってもほぼ例外なく
傍らで足元を支え続けるベースのJUNICHIROは
本当にお互いベストフレンドなのだろうなと感じます。
栄喜と、今でもパートナーを組むNATCHINとの関係にも似て、
その辺にもSIAM SHADEに通ずるものを感じたり感じなかったり。
彼らの名曲は色々あるんですけど、
自分が特に好きなのが"Butterfly"。
"King of Monkeys"というミニアルバム自体が結構
アメリカンHR色強めの作品なのですが、
これは本当アメリカンHRのJ-POP解釈として
ほぼ「答え」と言ってよい楽曲なのでは?と思ったりしてます。
令和まで語り継ぎたいこの名曲をご紹介して、
今回の企画を締めくくりたいと思います。


いかがでしたでしょうか。
これはSIAM SHADEなんて関係ねぇよとか、情報間違ってんぞとか、
このバンド聴いてねぇなんてにわかかよとか、
何でもあれば是非ご意見頂ければと存じます。
それではまた。

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