図書館で水木しげるの『妖怪画集』を読んだ話
先日、気分転換に図書館へ出かけた。水木しげるの妖怪画集を眺めながらゆったりとした時間を過ごしていた。
色々な妖怪の絵を見たり解説を読んでいると、自分が苦手な妖怪、怖い妖怪が段々とわかってくる。
まずは「海坊主」これはもう昔からずっと。幼稚園の頃、友達がカバンにつけてきた小さな妖怪辞典(旅館のおみやげコーナーに売ってるようなもの、なぞなぞや恐竜の図鑑もあった気がする)で見た海坊主のイラストがとにかく怖くて印象に残っている。
そもそも自分は海洋恐怖症のような部分があり、深海にいる巨大生物やクジラも怖くて苦手なのだ。これはきっと子どもの頃に読んだ図鑑のクジラと、児童書で読んだ「先生が大きなクジラになっている夢を見た」というシーンの挿し絵のクジラが怖かったからだと思う。海坊主、大人になってからでもやっぱり怖かった。
そして「つるべおとし」や「大かむろ」などの巨大な顔だけ系の妖怪。
これも苦手、むちゃくちゃ怖い。現実世界で出てきたら一番嫌だなと子どもの頃から思っていた。でかい系でいえば大入道などの妖怪もいるが、つるべおとしなどに比べたらそんなに怖くはなかった。
あらためて「妖怪画集」の解説を読んだら「うわん」という妖怪も怖い。会いたくないなと思った。
「苦手な妖怪」よりももっとポピュラーな話題は「苦手な食べ物」だ。人生で何度か話題になったり誰かに聞かれたりするだろう。
俺はカリフラワーやアスパラガスが苦手なのだが、もう1つ苦手な食べ物、いや苦手な料理がある。
ロールキャベツだ。
この理由にも、実は妖怪が関係している。子どもの頃に読んだゲゲゲの鬼太郎の本で、のっぺらぼうのシェフが登場し、鬼太郎たちを次々と料理に変えてしまうのだが、そのシーンで砂かけばばあがロールキャベツになってしまうのだ。
なんだかそのシーンを読んでから、ロールキャベツを食べると砂かけばばあを食べているような気持ちになってしまい、あまり好きではなくなってしまった。
幸いにも、ロールキャベツは日常生活の中で食べる機会が多い料理ではないので助かっている。
図書館を出る頃にはもう日は暮れて暗くなっていたが、妖怪とはすれ違うことなく帰る事ができた、安心だ。
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