社員の満足度向上に貢献する!情シスのパソコン選定のポイント
こんにちは、ごまちゃんです。
私はナビタイムジャパンで情報システム部門(以下情シス)に所属しています。本日は当社で利用しているパソコン、モニター等周辺機器の選定についてお話します。
一番最初に
情シスにとって大事な仕事の一つに「パソコン、モニターの選定」があります。社員が業務を行う上で、ストレスなく業務ができるパソコンの選定は非常に重要です。どの会社も予算の都合などはあると思いますが、その予算内で、出来うる限り高いスペックを求めて選定を行う必要があります。
社内への一覧表公開
当社では社員に対して最適な開発環境を用意できるよう、日々試行錯誤していますが、一つの施策として現在社内で提供できるパソコン、ケーブルの一覧、スペック詳細を社内に公開しています。
会社として使用しているパソコンのモデルやスペックを可視化することで、社員は自分たちがどのような端末を利用でき、今後はどのような端末を利用できるかを把握することができます。
この一覧はパソコンメーカーの製品商流やトレンドを組み入れて定期的に見直しを入れ、購入ラインナップに変更が入った際は全社連絡をしています。
ノートパソコンの選定について
社内では以下2種類のノートパソコンを用意しています。
大前提として、当社では社内どのエリアでもWifiが利用できる環境があり、固定座席に縛られずに業務ができる体制を用意しています。
そのため社内で利用している端末はほぼ全てノートパソコンです。
弊社の7割は開発者であり、特にアプリ開発エンジニアは仮想環境等で高いマシンスペックを要求する業務が多く、メモリ、CPU、SSD容量に余裕を持てるような選定をしています。個人的には、WindowsであればCPU:Corei7、メモリ32GB、SSD512GBは最低ラインと感じています。
また、ナビタイムジャパンでは職種に関わらず全員が同じスペックの高い端末を利用できるようにしています。これは営業、バックオフィスの社員も同様であり、すべての社員がより良い環境で高い生産性を発揮できるようにしたい。という思いのもとに選定をしています。
社内からの要望にも柔軟に対応できる体制を用意しています。一例として数年前に社内からの要望をうけ、USキーボードのノートパソコンもラインアップに並べました。
ノートパソコンのリプレースについて
ナビタイムジャパンでは、3年以上の利用、もしくは業務に支障を来す状態のパソコンはリプレース申請可能と規定しています。
社員からは、開発業務に大きな影響を受けないまでも、経年使用によるパフォーマンス劣化やバッテリーの機能低下でリプレースの相談をもらうことがあります。我々はこれらのすべての申請に対して、交換対応を行っています。
背景として、開発者がパソコンの機能不足でストレスをためることは、開発効率の低下に繋がるためです。
「パソコンのスペックがもっと高ければ、より開発スピードが向上する」と意見を社員からもらうのは情シスとして恥ずべきことであるとも思います。そのため社員が満足して開発できるスペックのパソコンを、常に十分な在庫を確保しています。
ノートパソコンの配布について
ノートパソコンの配布に関しては、Slackとダイヤルロッカーを連携した無人ロッカーシステムを用意しました。仮に情シスが席を外していても受け取れるようになっています。詳細は下の記事をご確認ください。
モニターの選定について
以下3種類のモニターを用意しています。
2024年現在、モニター選定条件として重要なのはTypeCポートを利用できることです。これはパソコンへの給電とパソコンからモニターの映像出力を一本化できるため、必須の条件です。
社内を頻繁に移動する社員からすると、座席移動のときに都度、ノートパソコンとモニター間の複数ケーブルを着脱することを手間と感じてしまいます。これがTypeCケーブルを利用すると、1本のケーブル着脱のみで完結することができます。
ナビタイムジャパンでは、基本的に1人に対して23インチモニターを2台用意しており、常に複数のウィンドウを表示できるようにしています。また、近年は社内の要望に応じて34インチのウルトラワイドモニターも配布ラインナップに入れ始めました。
これらのモニターは、誰もが入れる倉庫に格納しており自由に利用可能です。これは仮に不具合があったときに自身で交換を行ったり、複数のプロジェクトを掛け持ちしている社員が、それぞれの座席にモニターを設置できるようにするためです。
また、必要に応じてモニターの自宅配送を可能です。これも在宅業務時の生産性を上げるための施策です。
机の上はどうなっているの?
ナビタイムジャパンの卓上には専用電話機は存在しません。
すべての電話機はDialpadに移行したため、パソコンかスマートフォンで電話業務が完結しています。お陰で社員の机の上にはノートパソコンとモニターしかなく、広い机上スペースを有効に利用することができます。
Dialpadの導入についてはこちらの記事をご覧ください。
ケーブル類の渡し方について
情シスとしてよく発生する業務が、社員へのケーブル類受け渡しですが
当社ではすべてのケーブルをケーブルボックスにいれ、誰もがいつでも利用可能な運用です。これは社内ルール化し、定期的にSlackで告知もしています。
この運用を取るまでは、毎回社員が情シスの座席に来て「ケーブルをください」と依頼するサイクルを繰り返していました。しかし余りにもその回数が多く、また情シス業務を中断させてしまうため、ケーブルボックスを使った無人型の対応に切りかえることにしました。
これにより、受け渡しにかかっていた1日あたり5分・・年間16時間を削減することができました。
また、ケーブルの購入費用もこれまでの運用と殆ど変わらず、時間だけを削減することができました。これには必要最小限のケーブル取得に協力してくれる、社員のモラルの高さに感謝するところです。
ケーブルボックスには以下の備品が並び、誰もが必要なケーブルを利用できるようにしており、情シスは常に補充を行っています。
この中で特筆すべきところは、社員全員にTypeCハブを配布していることです。最近のノートパソコンはI/Fが最小限となっており、TypeCハブを配布することで本人の環境に合わせ、拡張性に富んだ構成を組むことができます。
最後に
各社の情報システム部門は、社内の生産性向上に日々腐心されていることと思います。当社も同様で、多くの方法を試しています。
パソコンの導入は、生産性向上に大きく直結する箇所です。
金額やスペック、社内との調整、世の中のトレンド・・など多くの点を考慮する必要があると思います。社員の意見を取り入れながら進めることできっと各社にあった良い環境を用意できると思います。
この記事が選定の一助となれば幸いです。