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発達障害から統合失調症を併発してしまった話

何年振りか?という更新になります。それがめちゃくちゃ不穏な話題で申し訳ないのですが。
2度目の引っ越しをしようとか、仕事を辞める辞めるとかnoteに書き散らしてた時にはもうすでに大分限界だったのだな、自分では全く気付いていませんでしたが。

2019年の3月のあるとき、デジタル目覚まし時計がバグりました。
日付設定や時刻設定が全てリセットされていたのです。つまり
その日はいくら待っても目覚まし時計は鳴らなかったことになります。
たまたまその日は目覚まし時計よりも早く目覚めたので寝坊や遅刻には
なりませんでしたが、このことに強い危機感を覚えてしまった私は
目覚まし時計の再設定後も、念のためスマホのアラームも設定して二重の
対策をしておくことに。尤もこれにはあまり意味はありませんでした。

次の日から、深夜3時頃に勝手に目覚めてしまう早期覚醒が始まりました。
まぁ早く起きる分には寝坊するよりはいいか、と軽く見ていたのですが
だんだんと早期覚醒だけではなく、寝付くこと自体ができなくなっていく。
ドラッグストアが近いのでドリエルを買いに行って使いましたが
効き目もあまりなく…という状況が連続して続きました。
それが数日を迎える頃、突如として「妄想」が視えるようになりました。
その頃ちょうどとあるスマホゲームをやっていたのですが、
そのスマホゲームのキャラクターによる二次創作のような妄想が
四六時中頭の中に視えるようになりました。
家にいるときでも、電車の中でも、仕事中でも。
これは物凄い快感でしたね。あまりに快感だったので異常性を脇に置いて、
視たもののメモを取って作品をネットにアップしたりしていました。
寝付けないがいつも通りに仕事には行かなければならない、
だが妄想を視ている間は無敵になれるので仕事に行ける、
という繰り返しをしていたように思います。
この妄想は当時の私にとって非常に便利で、
ひとりで黙々と作業をしているときはこのおかげで退屈しないし、
誰かに話かけられたり接客業務に向かうときには
妄想を一時停止して現実に戻ることができました。
なのでほとんど仕事の邪魔になったという記憶はありません。
むしろこの妄想がなければ日常生活を送っていけないとまで思いました。
たまーに燃料切れを起こしたかのように妄想が出ない日もありましたが
そういう日はいつも通りの仕事をこなすのがとても苦痛だったのを憶えています。

で、寝れない、妄想を視る…状態のままを1ヶ月ほど過ごした頃、
今度は「幻聴」が聞こえるようになりました。幻聴は、妄想と同じように、
ゲームの一番好きなキャラクターが発しているという設定でした。
たとえば、接客していると苦手なお客がいたりするものですが、
そのお客が視界に入って不快な気持ちになったときにすかさず
「まだ何もされてない」とフォローの言葉が飛んでくるのです。
言葉が飛んでくるタイミングは非常に速く、秒かかっているかいないか
ぐらいの感じで私の危うい感情にブレーキをかけてきます。
また、いつもは混んでいる電車が、GW期間中はガラガラで、快適に
乗っていたところに、突如として登山防具に身を包んだ集団が
乗り込んできて、なんとなくパニックを起こしそうになりました。
そのときも「最初からこの人数だったよ」とごまかす言葉が飛んできます。
それを聞くとなんとなく気が落ち着く、というような繰り返しでした。
もはや妄想幻聴がなければ生活が成り立たない状況でした。

3月に発症して、5月までこれを放置していましたが、
2ヶ月もまともに寝れていないとなると
いよいよ死んでしまうのではないかという思いも過り、
彼氏に付き添ってもらい、彼氏と同じ精神科に行きました。
私が治したかったのは不眠だけなのですが、
このとき医者に妄想と幻聴のことも正直に話してしまったため
処方された薬は睡眠薬ではなく「統合失調症の薬」でした…

統合失調症の薬自体にも不眠を和らげる効果が入っているため、
薬を飲み始めの頃はよく効いて一時的には眠れるようになりました。
ただし、代わりに妄想幻聴がパッタリと消えてしまいました。
私はそのことに物凄くショックを隠せませんでした。
なにせほぼ「生き甲斐」みたいにしていたものでしたし…

妄想幻聴が消えても仕事はしなければなりません。
今まで、仕事の苦痛を妄想幻聴で相殺していたのが、
無くなってしまったので、苦痛だけが残りました。
この苦痛に耐えられず、5月末頃には失踪願望が出るようになりました。
仕事へ行くための電車に乗りはするも、このまま乗換駅で降りずに
見知らぬ場所まで行ってしまえばどうなるだろうとか、
そんなことがほぼ毎日頭を過っていました。
スマホアプリで失踪計画書を作り、失踪のイメトレまで始めました。
でもさすがに本当に失踪してしまったらまずいだろうと
理性では思っていて、まずは実家にいる母親に電話して、
「失踪願望がある」ことを正直に伝えました。母はそれを理解して
くれたので、もしもの時に行く先は実家にすると決めました。

そしてとうとう6月の半ば、まだ誰もいない職場で仕事を途中放棄して
帰宅し、その足で新幹線に乗って実家に行ってしまいます。
どうしても耐えられないときに飲むための頓服も貰っていましたが
それを飲む余裕すらなく衝動的に帰りました。
その日付で仕事は辞めることになりました。
勝手に仕事放棄して帰ってしまったという事実が怖くて、
心配の声のLINEに既読をつけることもできず、
職場に自分から連絡したのは3日後ぐらいになってからでしたが…
とても人騒がせなことをしてしまい当時の同僚には申し訳なく思います…


ここまでが統失を発症したまでの流れです。仕事を辞めた後
3か月後ぐらいに関東のアパートを引き払って実家に戻っています。
このあとの話は別記事に分けて書きます(いつになるかはわかりませんが)

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