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2回目の引っ越しを考えたり考えなかったり


実は、ちらちらと、「もう一度引っ越そうか?」と考え始めたりしてる。
理由は、
今の仕事をいずれ辞めたいということと、
彼氏の家に遊びに行ったときに「帰るのが面倒」という気持ちが
毎回強くなってきたからです。元々が遠距離恋愛だったのと、あとまぁ
「色々せびられたり」したら困りそうだなというイメージもあって、
当初は「1ヶ月に3~4回ぐらい行ければいいかな」という感覚でした。

数年前までアル中&タバコ中だったけれども、どちらも辞めて1~2年ほど
経つ彼は、ほぼ無駄遣いもない好青年(おっさんだけど)のそれになり、
わりと会いたい回数が増えてしまったのやら何やら、月3~4回どころか
公休の度に行くし、なんなら仕事帰りにそのまま寄ってしまうことすらあり
月8~10回以上行く感覚が当たり前になってきました。
さらに悪いことに、彼氏の家の近所には、「安くておいしい店」とかが多いです。チェーン店ではなく、
昔ながらのお店だったり、最近できた個人のお店だったりですが、
そこがチェーン店とは比べ物にならない居心地・味・値段なのですよね。
「こんなとこに住んでるのに恩恵を得ていないなんてもったいない!」
ってだんだん思い始めてるし、そんな場所がありながらにして、
わざわざ電車40分かけて、特に縁もゆかりもないアパートに帰る必要性が
……家賃が安くて、広くて快適な部屋だけど…徒歩1分圏内で生活用品そろうけど……それでも必要性が混濁してきてしまってるのが最近の感じです。

ただ、お店で食べたり、カラオケで歌ったりするときの、
おいしい、とか 楽しい、っていう感動は、最初の1回目はもちろんある。
けれども繰り返すうちに根底に虚しさがつきまとうようになる。
なんでかって考えると、それはどちらかというと
「仕事で疲れた」「イライラした」ってときに、その瞬間的な機嫌の悪さを
自分で宥めるために「おいしい」とか「楽しい」を消費する
のであって、
持続的に達成感や充足感を得るものではないからじゃなかろうか、と。
あとぶっちゃけ、「わざわざ関東じゃなくて岩手に居た頃もできたやん」
っていう感じの行為だからかな。

じゃあ、その持続的に達成感や充足感が出るものって?
何をしたらいいと思う?と自問してみても
そこにはぼんやりと、
「10年ぐらいまるっと家の中でインスト曲を作りまくっていた過去の姿」
しか浮かびあがらない。
だけどもそれは厳しすぎる。今の時代だと尚更。
それ1本ということがまず今の貯金額では不可能だろうし、
かといって2足の草鞋をしようとすれば時間の全てがバイトのシフトに
埋め尽くされるし、逆に埋め尽くされないときは生活費が足りなくなるし、
何より、なぜかかつてのようには「電波」がない。

そもそも、この音楽すらも実は「瞬間的な機嫌の悪さを宥める」ことの
延長線上であることを自分で気づいていないだけ、もありうる
し。

堂々巡りしてしまってるわけだけど、
このよくわからない辛さを振り切るには結局、ぼんやり頭に浮かんでしまう
「10年ぐらいまるっと家の中で曲を作りまくっていた過去の姿」
を、忘却して、諦めるしかないのだけど。
理性ではそれはわかっている。
そうすれば、心置きなく帰るべきホームタウンを彼氏の近所に設定して、
くたびれ果てない程度に働きつつ、安くておいしい食べ物屋さんと、
気さくに話せる近所の人とか心温まる人と助け合いながら細々と暮らす、
それを「悪くないね」って素直に思えるのかもしれない。
実際それは悪くないのだと思う。
子供が居ないというだけで、たぶん結婚生活のイメージにも近いだろうし。

だけども今その判定にだいぶ苦しんでいる。
なんなんだろう、これは。
そこに住むことを決めた場合、3回目の引っ越し資金はまずないと思う。
だいぶ困難になる。3回目にもし引っ越したいって思ったとしたら
40代とか50代とか、あるいはその先まで動けなくなる可能性が絶対にある。
だから次に引っ越す場所は、ある程度永住を覚悟する地域じゃないといけない気がするけれど。次回の更新時期が今年の10月だから、
今すぐ決めたいという気持ちと、このまま先延ばして擦り切れるまで放っておきたい気持ちが両方あるんだよなぁ。

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