見出し画像

本音。

まるで関係のない動作をしながら、
脳内には ごめんね という言葉が散っていた


それが、
この境遇より外へ活かしてやれない自分自身に対してのものなのか
足を引っ張り迷惑をかけている職場の人間に対してなのか
クリスマスに会いに行かれないどころか
数日ほど存在を忘れていた彼氏に対してなのか
家事の尻拭いをする家族に対してなのか


わからないけど、形だけが無意味に散っていた


きちんと誰かの役に立てる人や
そこにいるだけで喜ばれるような人を見るにつけ
上着を脱ぎ捨てて地面に叩きつけたいような感情になる
毎日そうやって心の炎に油を注ぎながらも
その獣(けだもの)をまるで居ないことにして隠している
謝罪どころか、それは妬み憎しみのはずだった
隠し通せる自信も、もうなくなりかけている
彼らはあれだけ簡単に、嫌悪や軽蔑、差別を顔や態度に表すのに
陰口をあれだけ言いながらも、弱者を邪険にしながらも、脚光を浴びるのに
私がそれをしてはいけない理由とは一体何なのだろう
たとえ肩書きが同じであっても
彼らよりも立場が格下、だから言えない と思ってしまう癖はどうしてだろう
むしろ障害そのものより、そのことを治したいとすら思うことがある
周りの住人達は、常に私の立つ地面より三~五段階ほど上のほうにいる
私の立っている階は無人だから、それゆえの孤独なんだ
たとえ10人でご飯を食べていたとしても
たとえ会話を交わしたとしても
そこには私しかいない 周りに誰もいない


仕事を辞めて引き籠った生活に
二度と戻りたいとは思えないが
このままでいいとも思えない


誰に謝って、誰に許されたいというんだろうか


※メリークリスマスの日に胸糞悪い話を読まされた人に対しての謝罪です。




ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?