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本当に欲しいものを得るために伴う痛み

先日の8月6日で、彼と付き合って1年になる。ドイツに住む彼が、1年記念のタイミングで、休暇をとってわたしに会いに日本に来てくれた。わたしも2週間半の休暇を取って、東京から福岡までの旅行プランを練って、今か今かとその日が来るのを楽しみに待ち望んでいた。


けれど休暇中に、1年の交際期間で最大のケンカをすることになってしまった。原因は彼の隠し事が発覚し、それにわたしがブチギレたことだったのだけど、「今すぐドイツ帰れ」と彼に吐き捨てるくらいには、激しめのケンカだった。


それから何時間にも及ぶ話し合いで、なぜ彼がわたしに嘘をついていたのかがわかった。理由は納得できたけれど、怒りと悲しみと裏切られた気持ちで、とても許せる気にはならなかった。これから2週間近く喧嘩ばかりの日々を過ごすのかと思うと、気が重くなった。


けれど彼は変わると誓った。自分の過ちを認め、今までの自分の行いを悔い、これからはわたしが100%彼のことを信じられるように、なんでもすると言った。

それから実際に彼は変わった。今までよりももっともっと優しくなり、元々多かった愛情表現もさらにするようになった。

この休暇を終えて遠距離に戻ったら、必ず毎日ビデオコールするとも言った。これはわたしがずっと求めていたものだった。

わたしは遠距離中は毎日電話したい派だ。起業して自分で仕事をしていて自由があるので、いくらでも時間をつくることもできる。けれど日本とドイツの7時間の時差で、彼がフリーな時間にわたしが寝ていたり、またはその逆だったりしてなかなか時間が合わず、毎日は難しいと言われ、ビデオコールは週に3、4回ほどだった。(それでも多いと思われるかもしれないが、わたしは寂しすぎて遠距離中ほぼ毎日泣くような人間なのです…)

そして彼は今、約束通り毎日ビデオコールしてくれている。


そしてわたしの移住のタイミングについても、このケンカのおかげで願いが叶った。わたしがドイツに移住する計画を彼と立てているのだけど、当初のプランでは、来年の2月ごろにドイツに入国しビザを取得する予定だった。

しかし「もっと早く来てほしいし、ゆかりがいない生活はもう耐えられないから」と、今年の11月に早まった。

今はわたしの移住に向けて、一緒に準備をしているところだ。



わたしはケンカのおかげで、ずっと欲しかったけれど相手の都合できなくて諦めていたことが、手に入った。

けれど同時に、深く深く傷つきもした。今も彼に対する信頼は元に戻っていないし、毎日怒りと悲しみの感情が浮かんできて、ときには自分がこの人のことを真剣に愛してきたのは無意味だったんじゃないかと虚しくなることもしょっちゅうだ。

でももしかしたら、そういうものなのかもしれない。

深く傷ついたからこそ、彼からの絶対的な愛情が手に入った。ずっと欲しくて欲しくて仕方がなかったものが、ズタズタに傷ついたときに手に入った。

何かを得るには、何か対価を支払わなければいけないのかもしれない。



彼は、この喧嘩のおかげでわたしたちの距離が今までにないくらい縮まったと思っている。彼はわたしにずっと言えなかった心の闇を打ち明け、わたしはそれを理解し、支えると伝えたからだ。

彼に「もし隠し事がバレずに済んだ現実もあったとしたら、そっちを選ぶ?」と聞いたら、即答でNOと答えた。

わたしを傷つけたことや、自分がやったことは後悔しているけれど、そのおかげで今のわたしたちの関係性が深くなったから、と。そのおかげで自分の問題と向き合おうとはじめて思えたから、と。




本当に欲しいものは、必ず手に入る。

いつかはわからないが、必ず手に入る。

それは予想だにしない形で、手に入る。

それには痛みを伴うこともあるかもしれない。

けれどその痛みと共に手に入れたものは、本物だ。

そしてその痛みと共に、わたしたちは成長していける。


痛みを乗り越えて、進もう。


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