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風俗嬢との恋⑥

振り返るとそこには
お店とは別人のような少し緊張しながらも
綺麗で可愛く手放したくないような笑顔で
こっちを見ていた。

『ごめんねー全然見つけられなくてー』
『結構待ったでしょ?』

ううん!ふらっと買い物してたから全然待ってないよ

『それならよかった!』
と言いながら僕の手をぎゅっと握って一緒に歩いた。
警戒心は無い訳ではないしこのまま騙されてもって
思った気持ちもあったがいざ彼女を目の前にすると
そんな気持ちはどこかにいってしまった。

『何食べよっか考えてくれた?』
彼女の声のトーンがお腹が空いてもう無理って感じた。
それはそうだよな。

実際風俗のお仕事って男から見ると女の子が裸になって
嘘か本当かも分からないネットの世界から現実になり
ああでもないこうでもないと期待を寄せながらその行為をして
もらいただただ満たされて、一方的に好意を寄せたり
何かを周りや口コミ掲示板に書かれたりする
体力だけではなく色々なリスクを背負って頑張っている彼女たちを
蔑むかのように利用している。
高いお金をもらっているからと言う考えもあるが、本当に満たされている
金額をもらっているかというとそうでも無い気がする。

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