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パラレルワールドの名盤紹介

こんにちは。うまうまキャベツです。
今回は、僕の大好きな音楽アルバムを紹介したいと思います!
今回紹介するのは…!

2002年の名作、Cup Noodlesの、
「juicy cabbages」です!
あんまり有名じゃないですが、個人的にはかなりの名盤だと思います!
僕のnoteの名前もこのアルバムから付けてるってくらい好きなアルバムです。
アルバムの内容に入る前に、まずこの名盤を作り上げたCup Noodlesの紹介から。

「juicy cabbages」のジャケ。白黒でかっこいい。アルバムの内容との関係は謎。
ジャケの別バージョン。オリジナルのジャケとこんなに別バージョンのノリが違うアルバムは見たことない。
基本的にクソジャケだと言われてますが、僕はこのダサい感じ、好きです。

Cup Noodlesの紹介

・概要
Cup Noodlesは、1997年に結成されたアメリカはカリフォルニア出身の4人組バンド。1998年に発表された1stアルバム「CuPNoOdLeS」が批評家達から絶賛され、一躍有名になりました。今回紹介するアルバムは、3年という月日を経て2ndアルバムとして出されました。
音楽性は、ゴッドスピードユー!ブラックエンペラーというバンドが1番近いかなと思います。時に激しく、時にクリーンなギターの音と、重厚なストリングス、サンプリングされた風や波の音、感動的なピアノ。そしてボーカルのハンバーガー(人名です)のトムヨーク並みの最高の高音ボーカルなどが混ざり合う、最高にかっこいい音楽です。楽器の腕で魅せるというよりは、ピンク・フロイドのように構築美で魅せるタイプです。
SF感のある独特な世界観、その世界観の中でリーダーのハンバーガーが紡ぎ出す重厚な物語、アドリブしまくりのライブも魅力です。

・メンバー

ブライアン・ハンバーガー  
Brian・Humbarger(gt.vo)
圧倒的なカリスマ性と作曲センス、そして最っっっっ高の声を持つこのバンドのリーダーです。バンドのほとんどの曲を書いており、彼らの作品は彼がデモを作って、それに肉付けしていく形で作るそうです。
ストイックな性格で、自分にも、他人にも厳しい感じの人です。(最近はかなり丸くなってますが…)
あと、一応本名らしいです。

田中英二(gt.)
言い忘れてましたが、なんと!このバンド日本人がいるんです!それがこのギター担当の田中英二さんという方。
調べてもあんまり情報が出てきませんが、もともと大学時代ホームステイをした家がハンバーガーの家だったらしく、それで仲良くなって入ったそうです。
ギターの腕前はというと、速弾きしてsugeeeeみたいなタイプでは無いですが、めちゃくちゃ感動的な最高のフレーズを弾きます。初めて僕がライブを見に行った時、アドリブで10分近くソロをしたのですが、それがマジでカッコ良すぎて卒倒しかけました。(笑)

ダニエル・クーパー Daniel・Cooper
(ba.  pf.)
正直僕はあんまりベース詳しく無いでよくわかんないんですが、ネットで彼の評価をみたところ、結構堅実で目立たない感じのプレイスタイルらしいです。

ニール・ハリソン Neil・Harrison(Dr.pf.)手数の少ない安定したドラムを叩きます。が、このバンドの音楽性上、ドラムがないところもかなり多いです。なので、ドラムが空いてる間ピアノを弾いてます。(ライブではピアノとドラムを行ったり来たりしてめっちゃ忙しそうです。)
彼はピアニストとしても素晴らしく、なんか彼のピアノを聴いてると、泣きたくなります。


・アルバムの内容

書くのがだるくなってきましたが、いよいよ内容に入ります。曲順に感想を書いていきますよ。

1.loveisonecabbages (2:13)

めちゃくちゃ読みづらいですが、愛は一つのキャベツってことかな?イントロって感じで2分ほどの短い曲ですが、なかなか掴まれます。ノイズと笛の音に始まり、何語かわからんサンプル(なんかの映画からのらしい)が入ってきて、ギターのリフ、バイオリンも入ってきて、サンプルが終わったところで次の曲につながります。

2.for a language to come pt.1 (12:36)

「来るべき言葉のために」という中平卓馬という日本の写真家の写真集からタイトルを引っ張ってきた曲。モノクロの世界。途中で入ってくる海の音はわざわざメンバーが日本旅行ついでに録ってきたらしい。繰り返される重たいギターのリフが印象的。後半のピアノは本当に美しい。彼らのほとんどの曲もそうだが、歌詞は自動筆記(シュルレアリスムの手法で、考える前に書く的な)で作っているそう。

3.for a language to come pt.2 (7:35)

前の曲の続き。三拍子の曲。ドラムはサンプリングらしいけどまだ元ネタがわかってないとか。半分ぐらいまでは静かでほとんどアンビエント。後半突然イカれたギターが入ってきたと思ったら割とすぐにフェードアウトして、何言ってるかわかんないブツブツ言ってる声が一分間ぐらい流れて終わります。

4.distance (3:43)

彼らにしてはかなり真面目でポップなアコギの曲。コードもめっちゃ簡単だけどすげえ沁みるメロディ。歌詞はちょっとニヒルなラブソング。彼らのちょっと違う一面がみれる曲。

5.a letter from beyond (11:02)
彼方からの手紙。スチャダラパーにも同じタイトルの曲あったけど全然違う。手紙を読んでる風の歌詞なのは同じだけど。終始流れてるピアノの音がなんか調律してないピアノみたいで不穏。手紙の内容は割と怖くて、彼方ってのは死後の世界っぽい。いろんな楽器やサンプルに呑まれて行って突然曲が終わる。

6.a sun (their loneliness) (21:48)
10秒ぐらいの静寂の後、ローファイなドラムの音色とピアノのループがしばらく続く。子供の笑い声も聞こえる。ほとんどj dilla。かなり救いのある感じ。大きな笑い声があって突然切り替わり、詩の朗読とともに、アンビエント的な音が入る。小綺麗なピアノやギターの音が入ったりするけど、ほんとに静か。夕焼け見ながら聴きたい。そのままだんだん音がなくなって行って、フェードアウトして終わり。


・終わりに 

ほんとにいろんな要素があって、飽きないし、それぞれの要素がちゃんとあるべきところにあって、綺麗にまとまったほんとに奇跡のような作品です。ぜひこのnoteを見た人にはとりまこれを聞いて、レディオヘッド顔負けの強すぎる彼らのディスコグラフィーも聴いて行ってほしいです。また、ライブも精力的にやってるので日本に来たら絶対に見たいですね。(僕もこんなにファンと行っていながらまだ見たことない笑)

それでは。


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