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生活をプログラミングする

こんにちは!KAKOです。
中学校で家庭科の教員をしています。

少し前に、友人の家庭科研究会でとてもワクワクする家電に出会いました。

その名が プログラマル炊飯器 というものです。

このプログラマブル炊飯器、パナソニックさんのまだ世に出ていない炊飯器で、スマホやPCにつなげて自分でプログラミングしてご飯を炊くというIOT家電です。


筆者実験時撮影


炊飯器を使用したときの炊飯の方法は、

  1. 米を計る

  2. 米を洗う(無洗米は必要なし)

  3. 水を計る

  4. 吸水させる

  5. 炊飯器におまかせ

  6. 炊き上がり

という流れですね。


現在は、米や水の計量も自動でやってくれる最新の炊飯器も発売されています。
そして、一般的に売られている炊飯器は吸水からあとのプログラムは自動です。


しかし、このプログラマル炊飯器は吸水時間も含め炊飯器のプログラムを自分で決めることができるのです。

ワクワクしませんか?


自分で選び設定できるものはこちら

  • 前炊き(吸水も含め前炊きの時間と鍋底の温度)

  • 昇温(沸騰するまでの火力と時間)

  • 沸騰(沸騰してからの火力と時間)

  • 蒸らし(蒸らすときの火力と時間)


パナソニックさんの開発メンバーのご指導のもと、
3グループに分かれて2回実験をしました。

1回目は「美味しいご飯」を目指し、
2回目は「カレーに合うご飯」を目指しました。


炊き上がりがこちらです。


筆者撮影


他のグループが設定した炊き上がりのご飯と比較してみてわかったことは、それぞれの工程での温度と時間を変えると炊き上がりの状態が全然違うということでした。


はじめちょろちょろ中ぱっぱ…
聞いたことがあるフレーズですが、全文があります。

はじめちょろちょろ中ぱっぱ、じゅうじゅう吹いたら火をひいて、ひと握りのワラ燃やし、赤子泣いてもふた取るな

炊飯のしくみを上手く表現してあることに驚き、先人の知恵はすごいなあと改めて感心します。


さて、この「はじめちょろちょろ中ぱっぱ」の部分が昇温にあたります。
米の主成分であるでんぷんが糊化することで、米⇒ご飯 へと変化します。

料理本などには、一般的に98℃(沸騰)20分で糊化するとありますが、
糊化が始まる温度は60℃前後です。

この実験から米の甘みが作られるのは糊化までの時間ということがわかり、とても興味深かったです。

つまり、昇温の時間を長めに設定したご飯には甘みがありました。


美味しいご飯と言っても、甘みだけではなく硬さ、臭い、色、つや、粘り、舌触りなど、要素が多くあります。

おにぎりにして美味しいご飯とカレーに合うご飯も、また違ってきますね。


このプログラマル炊飯器の授業は、実際に小・中学校で行われています。

私もやってみたい授業の一つです。

この授業を受けた子どもたちの中には、きっと、ミライのIOT家電に思いをはせ、PDCAをくり返しながらも新しいものを開発創造することに興味をもつ子が出てくるのではないでしょうか。

今までは、時短に役立つ便利なモノが売れる時代でした。

しかし、これからは消費者が自分に合わせて選ぶ時代になったと、私は思います。

味噌や醤油といった調味料一つとってみても、種類がものすごく増えました。
透明な醤油など、少し前までは考えられないものまで登場しています。

私たち消費者が自分の生活に合わせて、モノを選択していく時代。
まさに、生活をプログラミングするのです。
そこには自分らしさがあります。


日本人なら毎日食べるであろう米を、合わせるおかずやその日の体調や気分によって炊き分けることができるこのプログラマル炊飯器。

発売されるミライがとても楽しみです。


米への思い

私は、今、米粉を使ったお菓子やパンにとても興味があります。

私が最近作った米粉食パンがこちらです!


筆者撮影


外はカリカリ、中はしっとりフワフワな食感でやみつきになります。

特に焼き立ては、周りのカリカリが炊き立てご飯のおこげの味がしてとてもおいしいです。


小麦のパンも大好きですが、また違ったよさがあり注目しています。

  • 小麦アレルギーがある人でもOK

  • グルテンフリーのため健康的

  • 調理工程が簡単

  • 日本の食料自給率に貢献


最後に挙げた食料自給率問題は、重要だと私は考えています。

現代の世界情勢を考えると、食料を輸入に頼っている状況がいつまでも続くとはかぎりません。

米は私たちの自国でまかなえている貴重な作物です。

朝食やおやつに誰もが食べている、消費量の多いパン。

小麦パンと同じくらい米粉パンがポピュラーになることを目指して、活動していきたいと思っています。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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