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私の旅打ち遍歴 その1 ~競馬に興味を持った頃~

どうも。荷桁です。

いまいちnoteの使い方だったり、カルチャーをまだ分かっていないのですが、モジモジしていても仕方がないので、ひとまず何かしら書いて行こうと思います。

前回のテキストやらプロフィールやらでも触れておりますとおり、私は「そこに競馬があるから」という競馬旅打ちのブログをやっているわけでございますが、何をきっかけに競馬を始めて、何をきっかけに旅打ちにハマり、どういう旅打ち人生を送ってきたのかという部分については、ブログ内ではそんなに触れてきませんでした。

まあ、極々私的な話ですので、あのブログにそういう話を書いても、テーマがとっ散らかって、却って邪魔になるような気がしますよね。ただ、そうは言いつつも何となく自己満足的に書いておきたいなあと思う部分もあるので、皆さんにとってはどうでもいい話かとは思うのですが、自分の思考の整理も兼ねてダラダラとnoteの方に書き連ねていければと考えております。

思えば、競馬というものを私が初めて認識したのはいつなんだろうか。勿論そんなことはっきり覚えちゃいないんだが、多分、小学校の低学年くらいなんだと思う。私の生まれた愛知県は中京競馬場と名古屋競馬場と2つの競馬場があったが、祖父母も両親もまったく博打をしないという家庭だったため、競馬場に連れていかれるなんてことは全くなかったし、家のテレビで競馬中継がかかることも絶対になかった。夜のワイドショーなんかで競馬のコーナーになると「子どもは見るな」とチャンネルを回されたりもしたくらいで。親は私になるべく競馬なんぞに関わってほしくないと思っていたんだろう。何か、こんなんになってしまって申し訳ないな。

競馬を知ったのがテレビでないとするなら、当時、子どもに絶大な影響を与えていた「漫画」はどうなんだ?ということになろう。実は私も競馬を最初に意識したきっかけは漫画だと認識している。こう言うと、皆さんは「みどりのマキバオー」を読んだのがきっかけか?と思うかもしれないが、それは違う。あの漫画に関していうと1994年に連載が始まっており、ちょうど私が小学校2年生くらいなので世代的にはドンピシャだ。私と同世代にはこの漫画から競馬に興味を持った人間も多いと思う。ただ、私はこの漫画を友人宅で読んで「面白いなあ」とは思ったものの、競馬というものにはあまり興味を持たなかった。あくまで数多あるスポーツ漫画の一つとして面白いなあと思っただけで、競馬が面白そうだ、とは思わなかったのだ。

ちなみに、先回りして潰しておくが「ダービースタリオン」というゲームにも一切影響を受けていない。このゲームも皆さんご存知のとおり、大ブームとなり熱狂的なファンが多いゲームだ。多分同世代で子どものうちから競馬好きになった人間はほとんどがこのゲームからなんじゃないかと思う。ただ、私はこのゲーム自体持っていなかったし(頼んでも親は買ってくれなかっただろう)、友人宅でプレイを見せてもらったが、シミュレーションゲームということもあって、そんなに面白そうにも見えなかったので、一切関わらずに過ごしてきたのである。30代になった今も、未だに一度もプレイをしたことがない。多分これから先もしないと思う。

ってなわけで、私と同世代の人の多くが競馬に興味を持ったきっかけとして挙げるであろう「みどりのマキバオー」と「ダービースタリオン」は、私に何の影響も与えてはいない。皆さんの期待を裏切るようで申し訳ないが、事実なんだから仕方がない。

では何から競馬というものを意識するようになったのか。個人的には「こち亀」の存在が大きい。皆さんご存知かと思うのであまり詳しく説明はしないが、こち亀は主人公の両さんが博打が好きということで、特に初期は、競馬やら花札やらに興じるシーンがけっこう多かったのである。勿論両さんなので博打にやられて痛い目にあっていることが多いのだが、少年時代の私はこの「賭ける」という行為に何故だかものすごく憧れてしまった。

そのときは小学生でお金なんか持っていないが、将来バイトや仕事をしてお金を得たときに、是非この「賭け」というものをやってみたいと思ったのである。何だか面白そうだし、カッコいい、と思ってしまったのだ(昨今ギャンブル依存症の議論も盛んだが、こういう子どももいるので、なるべくギャンブル場には子どもを連れて行かないほうがいいのかもしれませんな)。

というわけで、少年時代の私はこち亀を読んで、競馬だけに限らない「賭け」に憧れるという一風変わった少年になってしまったのである。その後も小学校高学年になると麻雀や花札のルールを覚えてみたり、ありがちだがドラクエのカジノでポーカーのルールを覚えたり、ルーレットのおもちゃを買ってみたり、「将来行ってみたい国はモナコ」と小学校の課題に書くなど「賭ける」ことへの謎の情熱は脈々と続いていた。

誤解のないように付け加えるが「賭けることに憧れる」というと、馬券で高配当を当てて一攫千金してみたい!とかカジノで大勝してみたい!とかそういうノリのものをイメージされるかもしれないが、そうではない。少年時代の私は「賭けるという遊びをする行為」に憧れたのである。すなわち、仲間内でワイワイ花札をする、友人と雀荘で夜通し麻雀をする、競馬場に行って赤鉛筆を耳に差して叫ぶ、着飾って女の子連れてカジノへ行く、といったような遊びをするということが「大人の証明」のような気がしてカッコよく見えたのだ。そこで勝つとか負けるとかはもちろんあるんだろうけど、そこにはあまり興味はなかった。とにかく早く大人になってそういう遊びをしてみたい!と思っていたのである。まあ、ちょっとイカレたガキですな。

ちなみに、この時期にはラジオで何度か競馬中継も聴いてみた記憶がある。レースの名前は覚えていないが、バトルライン、シルクジャスティスなどの馬の名前が断片的に記憶にある。ただ、まわりに競馬をやっている人間もおらず予想の仕方もよく分からなかったし、田舎で自宅近くにはコンビニもなくスポーツ新聞を買うのも大変という環境だったので何となく競馬については敷居が高いまま、そんなに情熱を持つこともなかったのである。

中学校に上がると、同級生の中には「競馬が趣味だ」と公言している男もいたし、高校に上がると部活帰りにWINS名古屋で馬券を買っている不届きな先輩もいたりしてその気になれば競馬を深く知ることができたものの、その頃になると今度は部活動やアルバイト、音楽や小説など別の活動や趣味に心のシェアを奪われ「賭ける」という行為自体への興味が薄れてしまい、その間も本格的に競馬に興味を持つことはなかった。それ以外に面白いと思えるものがあったということなんだから、それはそれでよかったんだと思う。賭けるという行為もまったくしないことはなかったが、せいぜい放課後に麻雀をやってハコの奴が牛丼を奢るとかそういうレベルに収まっていた。まあ、ちょっと変わっていた小学生がフツーの中高生になっていったということですな。結局中学・高校時代は競馬中継さえ見ることもなく、終わってしまった。

結局、生まれてから18歳まで、競馬に興味を持った時期もあったものの、大した趣味に発展するわけでもなく人生を過ごしてきたというのが、私の実際のところなのでございます。


さて、ちょっと長くなってきてしまったのでいったんここらで切っておこうと思いますが、ここまでは子ども時分における、私の中での競馬というものの存在を振り返ってみました。こうして思い返すと、現在の自分がなぜ競馬の中でも「競馬場」や「旅打ち」が特に好きかということも何となく腑に落ちる気がしてきますのう。やはり最初の興味の持ち方というのはその後もけっこう尾を引くんだなということですね。私が一口馬主とかPOGとかにほとんど興味がない理由も何となく分かっていただけますでしょうか。

そんなこんなで競馬(厳密には賭け)に興味を持った小学校時代、それからそれがやや薄れた中学・高校時代を経て、その後、いよいよ競馬場に初めて足を運んだ大学時代に突入するわけですが、そのあたりの話はまた次回とさせていただきます・・・。

ごく私的なしょうもない文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。また気が向きましたら続きを書きたいと思います。





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