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オンプレファイルサーバをFSxに移行

ファイルサーバをFSxにリホストしたので、FSxについて書いてみました。

Amazon FSxはこんな環境におすすめ

・複数人でパソコン1台を利用。
 人数に応じて費用が増額しない。共有アカウントでも違反になりません。

・ネットワークドライブを利用したツールがある。
 ユーザー部門が作った野良ツールに有効。ネットワークドライブの設定を変えないでよし。

・ADでフォルダアクセス権を設定している。
 FSxにファイルを移動するときにrobocopyを使えばアクセス権の設定も移せる。一部注意あるので後述します。

導入前に注意すること

複合機のSMB対応バージョンです。
古い複合機はSMB1.0が多いのですが、SMB1.0はFSxでは動作しません。スキャンが出来なくなります。
SMB2.0へバージョンアップ必須です。

FSx切り替え時に注意すること

・DNSをFSxで使えるようにするにはSPNの対応が必要で、ここハマりやすいところかと思いました。
 こちらのブログを参考にさせて頂きました。

https://dev.classmethod.jp/articles/fsx_support_aliasname_access/

https://dev.classmethod.jp/articles/change-storage-type-on-fsx-for-windows/


以下は、データ移行でrobocopyを利用した場合の注意事項です。

・データ移行の時間はフォルダ階層が複雑で容量1.5TBの場合、
 FSxのHDDだと2日、SSDだと16時間かかりました。
 FSxの機能にある、シャドウコピーや重複削除が有効だと
 時間が増えますので、データ移行時は無効がおすすめです。

・移行されないファイルのアクセス権があります。
 オンプレファイルサーバのローカルアカウントなのですが、
 FSx移行後にドメインユーザでアクセス権の付与が必要です。

移行振り返り

SPNはしっかり検証がおすすめですよ。


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