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④ 羞恥心の先へ

初対面の人やほとんど会話を交わしたことがない人と話す場面になった時、どのような話題をふるのが正解だろうかとふと考える。
今後環境も変わり、そんなに深くない仲の人と数十分話す場面が増えてくると思う。また、自分から新しい出会いを求めて動くとなると余程の話し上手か話題の引き出しが多くないとやっていけない(もしくは受け入れられない)とも考える。

じゃあ初手、お互いあまり詳しくない状態で何を持ち出すのがいいのだろうか。そんなことは考えたこともないが、ただ興味本位で好きな音楽を聞いてしまう癖がある。知らないよと感じるかもしれないが、意外とその人がわかるし、単純に何言われても何となくで返せるからかもしれない。

当たり障りないような最近話題の音楽を言ってきたら、「出た、外さないように安全策とってる人だ」と考えるし、「ミーハーで詳しい気になるタイプの人か?」とも考えてしまう。

一発目で洋楽を出してくる人は、「あ、この手の質問が来た時にいい感じに盛り上がるように用意している人だ」とか「勘違い多そうな人だな」と考えてしまう。

アイドルとかジャニーズグループとかをいう人に対しては「あ、ガチだ」とか「あわよくばこの会話から仲間見つけようとしてるな」と考える。

あまりテレビにも出ていなくて、自分でもそんなに有名ではないよなとわかっている音楽を言う人に対しては「注目されたいのかな」とか「ミーハーだなとか思われるの嫌がっていそう」と考えてしまう。

じゃあお前はどうなのかと。
聞いた後、「あなたは?」言われたらどうするか。

「最近はめっぽう東京事変かな」

東京事変をよく聞いているのは嘘ではないし、好きなのは本当である。
最近はめっぽうは枕詞のような保険を効かせた言葉だと考える。あくまでも最近だから、ガチ勢ほど詳しくはないですよ、と。そして別の時は別の歌も聞きますと暗に示し、歌に疎くないように装っているのである。いかに保険をかけるかは大事である。保険業界受けてみればよかったかな。
東京事変の最新アルバムが「音楽」だしね。好きな音楽は?と言われたら、「音楽」を出した東京事変一択よ。

じゃあほんとに一番最近聞いた歌は?というのももしかしたら面白いのかもしれない。
話す直前まで何聞いていたのかは、隠しようもない本当の話ができそうである。

私はついさっきまで「羞恥心」と「悲愴感」の2曲を聞いていた。この曲たちはどうだろうか。知る人ぞ知る?結構常識?世代によって格差はありそうだが、自分のような大学4年前後にはこの各3文字はぶっ刺さるではないか。

ほんとに、noteを書いていることがこの各3文字だなと。自分の書いた文章がどこかで読まれているかもという「羞恥心」。書き終わった後の、何の時間だったのかな、こんなのでいいのかなという「悲愴感」。

ヘキサゴンもはねとびも子供の頃楽しんで見てたなあと、懐かしんでください。


※画像はイメージです。

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