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足助のおばさん in 沖縄 6

いよいよ連句の祭典表彰式と実作会の当日です。海外旅行なみのスーツケースとバックパック兼用のツーウェイバッグ、ショルダーバッグと実作会グッズを入れた布バッグを抱えてホテルのチェックアウトを済ませました。定刻に迎えのバスが来て乗り込むと、小さなお嬢さんとお坊ちゃん、さらに赤ちゃんまで一緒のご家族が後から入って来られました。乗るバスを間違えられたかな、と思いましたがとっさに思いついて「ジュニアの部で入賞されましたか?」とお尋ねすると、若いお母様が「ハイ」とお答えになりました。
ユインチホテルからシュガーホールまではものの10分ほどです。その間にこの若いお母様が、以前私がリモート連句でご一緒した円水さんであることが判明し、何というご縁かと大きく驚きました。
シュガーホールは、南城市の誇る文化施設です。
https://www.city.nanjo.okinawa.jp/sugarhall/
大小様々な部屋がありますが、「連句の祭典」表彰式は大ホールで開催されました。壇上に日の丸がなかったのが少し誇らしかったです。
実は、ころも連句でご一緒している芳梅さんは今回「国民文化祭実行委員会会長賞」という大きな賞をいただいていて、壇上で表彰状を受け取りました。1番大きな賞の「文部科学大臣賞」を受賞された杉本聰さんは現在入院中のため代理の方が受賞の挨拶をされましたが、高齢化一方だと思っていた連句界に円水さん親子のような若い参加者が現れたことに挨拶の言葉が涙で途切れ途切れになっていました。
実作会に先立ち、琉球大学の前城淳子先生による「うたう琉歌とうたわない琉歌」の講演がありました。新聞紙上では今も琉歌の募集があるそうです。
午後の実作会は2階の集会室でテーブルに別れ、昼食のお弁当をいただきながら開始されました。基本的に「黙食」ですが、昨年は別室だったことから見ると、自己紹介するくらいのことはできました。
予定通り3時半ごろ各座で作品が巻きあがり、高尾会長が閉会の挨拶をされました。この時に、実行委員長だった吉田酔山先生のことにふれ、「隣りにいるような気がする」と言われました。参加者一同、同様の気持ちでいたことと思います。
帰りのバスは、ユインチホテル→那覇空港→那覇市内(県庁前)とそれぞれ参加者を送ってくれました。最後の県庁前まで行ったのは私と数名だけでしたが、県庁前には色とりどりの旗やプラカードがあふれていて何か大きなイベントが開催されていました。
「連句の祭典」の報告は本日で終わりますが、私の沖縄滞在記をもう少し続けます。(続く)(2022年11月10日 記)

(元ブログ 美ら海おきなわ文化祭 6: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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