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運をよくする秘訣は、キライなものを好きになること。

この記事を読んで高校生のキミが得られるかもしれない利益:嫌いなことも、試しにやってみると人生に大いにプラスになるかもしれないという話。

敵意を捨てると開けてくる

きのう話した、パンクロッカーのおっさんがいいこと言ってるんだよ。

それは「嫌いなものでも、試してみれば、必ず人生が変わる」っていうことなんだ。

彼はパンクロッカーとして、ディスコミュージックに敵意を持っていた。

ディスコは黒人音楽のくせに、流行の演出であるテクノを取り入れた”黒人風音楽”に過ぎず、黒人のソウルなんてどこにもありはしない、パンクロッカーの忌むべき世の中に迎合したえせブラックミュージック、という理屈だった。

でも彼は今、「若気の至りで、後悔してる。ダンシング・クィーン聞いておけばよかった」と言っているんだ。

人生のターニングポイント

彼はこう振り返る。

「大人になって曲を書くようになり、スーパーの特設会場かどこかで演奏していた時、『ダンシング・クィーン』が聞こえてきたんだ。いいメロディじゃないか、スキにならない法はないな、って思った。

若いときは「ディスコミュージックなんてクソDisco music sucks!」なんて、ハナから拒否してたのは、食わず嫌いに過ぎなかった。

僕はその時から人生観を変えたんだ、「嫌いになることをやめよう」って。

彼はそれからというもの、どうしても好きになれないものでも、10年たったらまたそれに触れてみようと、そう誓ったという。

自己嫌悪は乗り越えるべき壁

そのパンクロッカーは、論理的なことも言う。

「何十年の年月を経て残っているものは、世の中が忘れてしまうには、貴重すぎるという証拠だ。

抵抗できないほどの、いいものに背を向けるのは、無駄な努力だ。結局それは自分のガット(gut臓腑=肉体)の意思に反する不自然だ。」

パンクロッカー

つまり、やせがまんする必要なんかない、人生楽しんだもの勝ちだ、ということだ。

思うに、あるモノに反感を持つのは、それがあわせ鏡だからかもしれない。

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人はその中に自分を見、自己嫌悪を感じるのだ。

でもそれは、何者かが「あなたの良さに気づけ」と促しているのではないだろうか。

キライなものに福がある

キライなものを好きになってみよう。

音楽はそのとっかかりとしていい。

僕も少年時代、音楽の時間はクラシックばかり聞かされていやだった、当然のごとく反発した。

しかし、いいものには結局勝てない。

今ではいっぱしの愛好家になった。

キミがジャズを嫌いなら、そろそろ四谷のいーぐるに一緒に行かないか。

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嫌いなものは、音楽だけとは限らない、本、絵画、人物、映画など、キミの嫌いの理由はあいまいすぎる。

そろそろキミも、物事の本質がわかってきて、キライだったもろもろのよさがわかるはずだ。

川端康成のか弱さが気に入らず、「雪国」は読んでない?

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今読めば、その弱さは強さだとわかるだろう。

ムンクの叫びのあの絵、サイケだけじゃない、何かが見えるはずだ。

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ダイ・ハードのブルース・ウィリスのハゲが生理的にヤだ?

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いまの貴女なら、そこにほんとの男らしさを見るはずだ。

キライだったなにかを好きになることを始めるのに、遅すぎることはない。

それは、きっとキミの人生をもっと豊かにするはずだ。

野呂 一郎
清和大学教授

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