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2023年10月読了本まとめ【15冊】

今月は9月にあんまり読めなかったのを取り返すようにたくさん読めたので大満足。積読本を消化することに尽力できた。


【1冊目】老舗書店「有隣堂」が作る企業YouTubeの世界/有隣堂YouTubeチーム

いつだったか、たまたま有隣堂のYouTubeをみつけてからどハマりしている私はゆーりんちーです。有隣堂社員の「好き」が詰まっていて面白い。
そんなYouTubeを立ち上げてからチャンネル登録者数20万人を超えるまでが書かれているのがこの本。ここまでチャンネルが大きく成長したのは、「責任は取るけど口は出さない」と言い切る社長とプロデューサーのハヤシユタカさんの存在が大きい。社員を信頼していて、無理なことはさせない社長のもとで働いてみたいとさえ思う。横浜にある本店と、ストヨコにも行ってみたい。これからの動画も楽しみ。

【2冊目】それ、なんで流行ってるの?/原田曜平

「さとり世代」「マイルドヤンキー」などの言葉を流行らせた若者研究者の著者がインサイト(「そう、それ!」)をいかに見つけ出すか、消費心理やターゲット層のニーズなどから考える。マーケティングをもっと勉強してみたいと思った。

・売り手側が「売りたいもの」と、消費者が「欲しいもの」がズレると、「そう、それ!」は絶対に発生しない。
・見た人に「自分とは無関係」と思わせたらアウト。「自分ごと化」させる視座を与えるのが、インサイトの力。

【3冊目】日本人失格/田村淳

著者のことが好きだから、もっと人間性や考えを知りたいと思い、読んでみた。
長年芸能界にいて感じること、他業界にいる人の話を聞いて思うこと、日本独自の文化など、あらゆる角度からの考え方が書いてあってうなずきたくなる。
情報が溢れている社会、同調圧力が強まった社会で生きていくには、自分自身とよく向き合い、筋を通した生き方をすること。

・人と同じように動いていると、ある意味ラクだから、自分でものを考えなくなる。人についていけばいいとなる。今、日本を覆う一番の大問題は、この[思考停止]と[依存体質]
・日本という大きなシステムは変えられないけど、自分を変えることはできる。
みんなそれぞれの”個”を磨いて、バラバラに動いていったほうがいい

【4冊目】「なるほど!」とわかるマンガはじめての嘘の心理学/ゆうきゆう

嘘といっても大きな嘘から小さな嘘、優しさからくる嘘など、いろんな嘘があって、嘘をつく人の深層にはこんな心理があるというのがよくわかる。特に褒め方などは相手がどう感じるか、を考えながら利用していきたい。
時には自分の脳すらも騙しながらうまく応用できる学問にもっと興味が出た。

【5冊目】プリティが多すぎる/大崎梢

「スクープのたまご」が面白かったので千石社シリーズ引き続き。
文芸部門を志望していた新見くんが少女向けファッション誌に配属され成長していくお話。カメラマン、スタイリスト、クライアント、モデルなど色々な人が関わって1つの雑誌を作り上げていて、細部までみんなの気持ちが詰まっている。
中学生、高校生のモデルさんとも関わるから精神的ケアだったり将来のことだったり、編集者は気にかけることがたくさんあってとても忙しい。

【6冊目】即動力/田村淳

面白くて一気に読んでしまった…!そして読めば読むほど著者が好きになる…。
自身の経験を踏まえて身についた考え方、人生論はどれもなるほど、と思うしできていないところは真似したくなる。大学に入ることや新しい企画にどんどん挑戦すること、やってみたい!と思ったらすぐ発信して人を集め実行することなど「すぐ動く(即動)」ことができるのは普段から様々なことに興味を持ち、多方面にアンテナを張っているからなんだろうな、と。

【7冊目】星の子/今村夏子

読み始めたら止まらなくて一気読み。
時間が前後したりするのが何回かあるけどとにかく読みやすい。
幼い頃から病弱だったちひろを救いたい一心で両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいく。お姉ちゃんは高校生の時に家出をし、関わりを絶ってしまった。
子供の頃って世界が家族と学校しかなくて、自分だったらどうすることもできないと思う。ちひろがもっと大人になったら、振り返ったときにどう感じるだろう。

【8冊目】推し、燃ゆ/宇佐見りん

発売してからずっと気になっていた作品。
「かか」の文体が正直読みづらかったから大丈夫かなと思ったが、とても読みやすくすいすい読めた。ひとつひとつの描写が丁寧だけど表現が雑なところもあって、その融合が好み。
生活の全てを”推し”に捧げる主人公はどこか客観的な視点も持っていて、自分なりに分析している。熱狂的なファンでありながら冷静。ファンと推しの関係性、推し方は人それぞれだと改めて思えた。個人的には推しが燃えたところのストーリーをもっと知りたかったな、とも思う。「推し」がいる人にはもちろん、「推される」側の人にもぜひ読んで欲しい。

【9冊目】新!働く理由/戸田智弘

昔の人から最近の人まで「働くこと」や「仕事」に関する名言を集めた本。
色々な仕事観に触れられて楽しかった。長い人生のうち、仕事が占める割合は大きい。だからこそ、自分は何がしたいのか、何が得意で何が向いているのか、自分自身を見つめてよく考えることが幸せにつながると思った。
同じように悩み、考え、もがきながら働いてきた人生の先輩たちの言葉は刺さるものがある。

【10冊目】学び続ける理由/戸田智弘

学びが自分の幸せにつながる、ということが本質的に理解できた気がする。
学びに終わりはないし、より広い視野を持つためにも、人間性を高めるためにも、一生学び続けたい。

【11冊目】アナログ/ビートたけし

映画が公開して話題になっていたので読んでみた。
ケータイを持たないみゆきと水島は、毎週木曜の夕方、喫茶店”ピアノ”で会う。「お互いに時間が合えば会う」という距離感がいい。連絡しようと思えばすぐ連絡できる世の中で、2人だけアナログな世界にいるようで特別な感じがする。「会いたい」という気持ちだけが2人をつないでいる。恋愛だけでなく男の友情も描かれていて思いやりに溢れているなと思う一方、下ネタも多く、少し気分が悪くなった。終わり方はスッキリしていていい。

【12冊目】どうぞ愛をお叫びください/武田綾乃

4人の男子高校生がゲーム実況YouTuberとして有名になっていく、というお話。ある動画がバズっていきなり再生数が伸びるところや、有名になったことで新たに生まれる苦悩、ひとつひとつの行動に責任を持たなければならなくなるところなどがYouTuber特有でリアルを描いているなという感じがする。
最近っぽい話はやっぱり好きだなと思った。キラキラ青春ものとしても読めるし、お仕事小説としても楽しめる。

【13冊目】ウチらメンタル衛生きちんと守ってかないと普通に土還りそう/kemio

前作から3年。考え方も色々変わってきたkemioの頭の中やNYに住んで変わったことなど、そのままの語り口調でまとめられている。個人的には前作の方が好きだったかな。相変わらず表現が独特で、言いたいことがストレートに入ってくる。

・自信なんてなくてもよくて、自信のあるように振る舞えばいい。なりたい自分のフリしちゃえばいいじゃん。
・マウントに疲れちゃいそうになったときの武器は、超シンプルなんだけど無視だよ。無視は拳銃より強い。
・ググった結果で満足するよりも裸眼でバビューンと見たいものがある


【14冊目】大どんでん返し/小学館文庫編集部編

必ず最後に「大どんでん返し」が起こる話、30話が詰まった短編集。
色々な作家さんの作品が楽しめたのは良かったしそれぞれの個性が味わえて楽しかった。最後の最後でぞくっとするものもあれば、ふわっとした終わり方もあった。結局よくわからないもの、読みにくいものもあったけど、軽く読めるので初心者にもおすすめ。

【15冊目】今日がもっと楽しくなる 行動最適化大全/樺沢紫苑

割と樺沢先生の本を読んだりYouTubeを見たりしているので正直、他で聞いた話が多かった。今実際にできていることはこの調子で続けよう、と思えたし、できていないところは無理のない範囲で取り入れていきたい。
巻末の「最適化チェックリスト」は役に立ちそうだからノートに貼ろうかな。


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