見出し画像

2023年4月読了本まとめ【12冊】

Youtubeでビジネス系や人生論などの動画を観ることにハマったせいか、小説のみならず知識本にも手を出した1ヶ月。
あれこれ読んでみた結果、やはり勉強が好きだな、と思った。
自分の血肉になる感じがたまらなく気持ちがいい。
学生の時より社会人になってからする勉強の方が、今の生活や自分の将来に直結している感じがするし、何より興味があるものしかやらなくていいから楽しい!


【1冊目】タクジョ!/小野寺史宜

お仕事小説が読みたくて手に取ってみた。
新卒でタクシー会社の就職した夏子。無賃乗車や強盗に近いことをされそうになったり、恋愛や家族のことで悩んだり、色々あるけど個性溢れる同期や先輩に支えられながら仕事を楽しんでいる。女性タクシー運転手の比率はわずか3%らしい。女性だからといって、若いからといって、不安になることや恐怖を感じることがなくなったらもっと皆が平等に働きやすくなるのにと思う。
タクシー業界のことを色々知れたのも面白かった。

【2冊目】女がわかる心理学/齊藤勇

結構前に読んだ「男がわかる心理学」の女編。
わかるわかる、こういう人いるよね〜と思いながら読み進めた。
上司との関係、プロセスと結果、夫婦の捉え方など、それぞれに性差があるのだから、と知っているだけで男女のすれ違いや喧嘩が起こった時に参考になりそう。

【3冊目】駅物語/矢野帰子

東京駅の駅員として就職した若菜直。お客さん対応や事故の処理、メディア向けの説明など、仕事内容は多岐に渡る。
改めて、電車が定時に出発、到着するのは駅や電車に関わる人たちの努力あってこそ、と思った。駅員として働くことに決めた本当の理由、助けてくれた人たちに会うために奔走するところなど、ダラダラしちゃった所はあったけど、後半は一気読み。

【4冊目】人は聞き方が9割/永松茂久

人は自分の話を聞いて欲しい生き物だから、「話させ上手になる」こと、感情を出して聞くこと、話の流れを遮らないこと…など、どんな相手に対してもすぐ実践できるような「聞き方のコツ」が書かれてあり、タメになる。
この本を読んでから、人の話を聞く時は体や感情も意識し、目の前の話に全集中するようになった。

・本当の会話の主導権を握っているのは、話す側ではなく、話させる側
・いい意見を出すためには、否定のない全肯定空間を作る
・質問することで周りの居場所を作る

【5冊目】月の立つ林で/青山美智子

2023年本屋大賞ノミネート作で気になったので読んでみた。
タケトリ・オキナという男性が配信するポッドキャスト『ツキない話』。
色々な境遇の人たちが同じ配信を聞いていて、章ごとに繋がりが見える構成がとても好みだった。そして、とにかく読みやすくてするする読めた。
静かな夜に、月を眺めたくなる一冊。
月に関する雑学もたくさん知れた気がする。

【6冊目】汝、星のごとく/凪良ゆう

2023年本屋大賞受賞作。購入した次の日に発表(生配信で発表観たのも初めて)があり、即読んだ。こりゃ受賞するわ…という感じ。
瀬戸内の島で育った高校生の暁海と櫂の恋愛物語。お互いに家庭の問題があり、孤独を抱えつつも惹かれあっていく。暁海は母親を支えるために島に残り、櫂は漫画原作者として東京で有名になっていく。環境も変わり、経済的格差が生まれても、どこかで忘れられないお互いの存在。よくも悪くもエンタメがない島ですぐに流れる人の噂、派手な人や金遣いをする人たちが溢れた東京。
情景がリアルで、吸い込まれるようにして読んだ。特に最後の方で感じたことは、誰に理解されなくても、自分は自分が正しいと思った選択をすればいい、ということ。他人に口を出す人は責任を持ってくれるわけじゃない。

【7冊目】天職にします!/上野歩

ハローワークが舞台のお仕事小説。
新人職員、間宮璃子が様々な部門で研修をしながら求職者に寄り添い、お仕事を紹介していく。求職者の生い立ちや性格による向き不向き、気持ちに耳を傾けるという面で、心理カウンセラーっぽい側面もある仕事だなと思った。
少しコメディ要素もあり、実際にハロワ職員がこの登場人物たちのような人ばかりだったら、すごく楽しそう。

【8冊目】interlude 美しい彼番外編集/凪良ゆう

「美しい彼」シリーズが好きで忘れられず、番外編があると知り即購入。
本編ほど生々しい描写はなく、色々なシーンの詰め合わせですごく読みやすい。
あの時の裏側とか、本編で語られなかったシーンもてんこ盛りで大満足。

【9冊目】喜ばれる人になりなさい/永松茂久

「人は聞き方が9割」の作者が、3坪のたこ焼き屋からビジネスを始め、出版業界にて日本一になった長編ノンフィクション。とにかくお母さんがすごいなと思った。温かく見守っているようで、かける言葉ひとつひとつが深い。
個人的に、最近今までの生き方を見直し、「自分のため」だけじゃなく「人のため」にもっと生きてみようと考えていたところだったのですごく刺さった。

・成功するために最も大切なことは「相手の気持ちや痛みを理解する力」を身につけること
・100パーセントすべてのお客さまを満足させるなんて不可能。それよりも自分たちが大切にしたいお客さまを明確にして、その人たちが喜んでくれることをしっかりと考えること
・日本一のメンターは、日本で一番メンターを育てた人

【10冊目】本物の気づかい/井上裕之

ビジネスパーソン向けの「気づかい」の具体例が紹介されている。
こんなところまで?と思うようなことも多々あったが、細かいところまで気づかいができる人こそ、仕事ができる人、人間力が高い人なんだろうなと思った。
自然にできるようになるのに何年かかるんだろうと思ったりもするけど、「かっこいい大人」「できる人」に一歩でも近づくためにできることから実践していきたい。
①「自分がうれしいと感じること」を相手にする
②相手の立場になって「うれしいと感じてもらえること」を考える
③周囲を観察し「人は何によろこびを感じるか」を学んでいく

・筋トレは自分への最大の気づかい
・人生でチャンスをつかむために必要なのは、自分を好きになってもらうこと、「応援したい」と思ってもらえる人になること。そのために必要なのが「ちょっとした気づかい」

【11冊目】家族の言い訳/森浩美

家族をテーマにした8つの短編集。
そのお話も現実→回想のシーン→現実という構成でテンポよく読めた。家族だからといってすべて分かり合えるわけではなく、複雑な事情を抱えていたり、気持ちのすれ違いがあったり…人生のどこにでもありそうな日常が切り取られていてとてもリアル。

【12冊目】センスは知識からはじまる/水野学

「自分にはセンスがないから…」と言い訳してしまいがちだけど、センスとは生まれ持った才能ではなく、知識を積み重ねることで習得できる、と説いている本。
知識をインプットするためには知的好奇心を育てていくことが大切。
マーケティングがうまかったり、いいアイディアが出せる人は膨大な知識を広い視点で眺めているとわかった。

・知識というのは紙のようなもので、センスとは絵のようなもの。紙が大きければ大きいほど、そこに描かれる絵は自由でおおらかなものになる可能性が高くなっていく。
・センスの最大の敵は思い込みであり、主観性。思い込みと主観による情報をいくら集めても、センスはよくならない。
・「わからないのはセンスがないせい」ではなく、「わからないのはセンスを磨く努力をしていないせい」
・感受性+知識=知的好奇心


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?