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#ファッション 記事まとめ

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ファッションデザイナーやブランド、サービスについての考察、コラムなどをまとめていきます。 無料部分でも十分記事が読める有料記事、読み物として面白い宣伝記事は、入れていきます。
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#古着

男の子のTシャツ選びから古着の話☆そしてダーニング☆

子どもが産まれてから、自分のもの以上に気を遣っているのが、子どもの服です。 とにかく明るいもの!(笑) そして誰とも被らないもの!(笑) 娘の服を買うお店と、息子の服を買うお店は違います。 女の子の服はかわいいけれど、男の子の方はピンとこないとか、逆もしかり。 さらに、Tシャツはまたそれぞれ別の決まったお店があります(笑)。 楽しいのは男の子のTシャツ選び。アメリカ西海岸がコンセプトのお店。 まるで海外物を扱う古着屋で掘出し物を探しているあの感覚が。 □ 古着屋に初め

「寄付のその先」にも想像力を働かせ、心からファッションを楽しみたい

「世界中から多くの古着が流入するガーナの現状や自分の問題意識を話すと、そんなこと知らなかった、想像に及ばなかったという反応が多い。けれど少し調べてみればインターネット上には情報が溢れている。アフリカに来たことがなくても、ここに友人がいなくても、自分の行動の先に何が起こりうるのか、善意からの行動であっても「寄付のその先」に何が起こりうるのか、ぜひ調べて考えてみてほしい。同じ地球というコミュニティに住む仲間として問題意識を共有し声を一つにできた時、一緒に大きな山を動かせるかもしれ

古着の楽しみ③着物を愛でる。

 初めて沖縄に出かけたのは、1980年代初めの文藝春秋社の雑誌『くりま』の取材の時だった。その取材は主に沖縄の食に関するものだったが、自由時間を得た時には、様々な工芸品などを見つける、ショッピングサファリの時間にあてたものだった。  牧志の公設市場の一画に、たくさんの着物を売っているおばあ達の店が並んでいて、まずは着物好きの家内のために久米島紬の着物を買い、さて自分用のものは何かないかと探していたら、いかにも南国風のごつごつとした手触りの布で縫われた、男物の着物を一枚見つけて

ジェンダーレスなファッションは、ぼくをどこまでも自由にする

本当のことを言うと、女にも男にも見られたくない。判別のつかない身体がほしい。でもぼくの身長は残念ながら150そこそこしかないし、他人はまずまちがいなくぼくを女だと認識する。そのことにときどきどうしようもなくやるせなくなったりもするけれど、30年近く生きてきて流石に折り合いの付け方くらい覚えた。ぼくだっていつまでも青いままではないのだ。ある意味では、それは哀しいことなのかもしれないけれど。 だからできるだけ、マニッシュとフェミニンをまぜこぜにする。洋服はほとんど古着のメンズ服

僕が考えるヴィンテージ服の魅力

古着屋勤務の僕は、この世界に足を踏み入れてから早7年。 仕事として毎日触れているわけなので、それなりに古着との付き合いは長いほうだと思います。 また、学生時代から服そのものを愛してきたので、色々な服を見てきた自負もあります。 そんな僕は、古着と呼ばれる中でも、ヴィンテージ古着を好んで愛用しています。 本題に入る前に、まずヴィンテージについて。 ヴィンテージの定義ヴィンテージVintage ヴィンテージについて ヴィンテージ(ビンテージ,Vintage)は、完成度が高

【クローゼットは満杯】 「アパレル業界はどう変わるか」U30の視点&それでも服がほしい理由

改めて考えてみた僕たちが洋服がほしい理由僕たちの世界は洋服に溢れています。 少し洋服が好きになり始めるとクローゼットに洋服が収めることができなくなります。昔ならばフリーマーケット(僕も明治公園や代々木公園のフリマに何度も出店しました)やヤフオク、今ならメルカリに出すのが定番でしょうか。 どうして僕たちはこんなにも沢山の洋服を所有したい気持ちが沸くのか。 はじめは特定の誰かからモテたいという気持ちが服が増えるきっかけの人も多かったかもしれません。身なりを整えることで、特定の

粉雪が降り積もる季節を想像しながら/アランニット制作日記 9月後編

 YUKI FUJISAWAがアランニットの個人オーダー会を開催するのは、これが2度目のことだ。最初に開催したのは2年前の冬にさかのぼる。 「ブランドを始めたときはまだ学生で、しばらくは実家の一室で制作していました。それだとお客さまどころか仕事関係者も呼びづらかったんです。そのうち台東デザイナーズビレッジという共同アトリエを借りて、外のギャラリーで展示会も開催していた頃、『お店のための展示会ではなくお客さまに向けた個人オーダー会にチャレンジしてみたい』という気持ちが芽生えて

箔と染めで新しく生まれ変わる古着 NEW VINTAGE

YUKI FUJISAWAというテキスタイルレーベルをしています、藤澤ゆきです。noteのみなさま、はじめまして。 私は2011年から「NEW VINTAGE(ニュー ヴィンテージ)」という、古着に箔や染めを施す一点物の衣服を製作しています。 古くからあるものに、別の角度から光を当てることで新しい価値を生み出す。単なる古着のリメイクではなく、ヴィンテージにファッションとしての新たな価値を提案したいという想いで活動しています。作品と商品のあいだのような、一点物たちです。

パリ/pigalle/古着

2019年1月から2月までの1ヶ月間、フランスに行きました。その間私が考えていたことはただ一つ、古着屋に行きたい。そりゃあ、もちろん、300€くらいのものをドーンと買うのも素敵だけど、できればチマチマたくさん買いたい。なぜたくさん買いたいかというと、古着とは誰かの人生が嵐のように吹き去ったあとに残る、一滴のしずくだからです。(お金ないし。) …という自分のために作ったお買い物メモです。コメントは全て個人のお買い物の感想です。全てのお店にまた行きたい。 (※3歳くらいのフラン

おすすめ古着 ヴィンテージ“Plantation”の年代判別方法 【YouTuber紹介】

ここ数年、Plantationのヴィンテージがわたしの中で熱い。 今の気分にぴったりなゆるいシルエットと素材選定、個性的なディティールが魅力的。 わたしが運営している古着店では2015年頃から推していて、お客様にも好評です。 1992-SS vintage “Plantation” linen jacket Plantationは イッセイミヤケから80年代前半に誕生したブランド。 個人的な定義ですが、 1990年代の前半までの作品をヴィンテージ・プランテーショ

今日のテーマとテーマ曲/2017・2018

洋服を選ぶとき、《今日のテーマとテーマ曲》を考えています。 今日を乗り切るために、いつかどこかの知らない誰かになる。 4月14日 今日のはりーのテーマは《街では遊び人で通っている南の国の王子》、テーマ曲はsympathy「さよなら王子様」です 2018年12月30日 今日のはりーのテーマは《田舎の昼と都会の夜》、テーマ曲は吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」です 2018年12月3日 今日のはりーのテーマは《情熱に空いた穴》、テーマ曲はYOSHII LOVINSON「AT T

心をあたためてくれる消費

1993年にお店を始めて以来、同業他社をライバルとおもったことは一度もありません。 自信があるとかそういうことじゃなくて、 「同じシーンを盛り上げてくれる同志」とおもっていて、「戦って、勝つ」必要性を感じないのです。 しかし2010年代になると戦って勝たなければならない敵があらわれました。 それは 物を持たない・消費をしないことを美徳とする価値観「ミニマリスト」「断捨離」「持たない暮らし」などなど挙げればキリがありませんが…その価値観を推すキャッチーなワード達。 この敵

はじめて古着を売って秒速で700円稼いだ話

いきなりしょぼいタイトルですが… 私は16歳・高校二年生でちいさな古着屋をはじめました。 それから25年、ずーっと古着を売って生きてきました。 ちいさなお店をやりたい方 独立開業、学生起業したい方 好きなことを仕事にしたい方 … むかしの話なので参考にはならないかもしれません。 「自分にもできるかも」 っておもってもらえたら嬉しいです。 はじめて古着を売って秒速で700円稼いだ話高校一年の冬、仲の良かったともだちに 「フリーマーケットに出店しよーよ。申し込み用紙