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【最新版】メタバースのFortnite活用事例3選 - 岐阜城プロジェクトから和牛鉄板パルクール、きゃりーぱみゅぱみゅコラボまで

メタバースといえば、Z世代を中心に人気のゲーム系プラットフォームとして知られるFortnite。最近では、様々な企業や自治体がFortniteを活用した新しいプロジェクトを進めています。今回は、そんなFortniteを舞台に展開されている3つの興味深い事例をご紹介します。


1. 学生主導の岐阜城プロジェクト

産学連携で取り組む、歴史とゲームの融合

東京国際工科専門職大学の学生たちが、NHKアートとの産学連携プロジェクトとして、Fortnite内に岐阜城をテーマにしたゲームを制作しました。

学生たちは岐阜城の現地視察を行い、時代背景を学んだ上でモデリングとミニゲームの制作に取り組んだそうです。

3つのミニゲームで楽しみながら学ぶ

このプロジェクトでは、以下の3つのミニゲームが開発されました。

  1. 駆け抜けろ!アクションレース - 岐阜城内を駆け抜けるレースゲーム

  2. 何個見つかる?宝集め - 岐阜市ゆかりのアイテムを集める宝探しゲーム

  3. よく狙え!的当て - 弓で的を射るゲームを再現

これらのゲームを通して、プレイヤーは岐阜城や岐阜市の歴史、名産品などを楽しみながら学ぶことができます。

学生目線で伝える歴史の魅力

このプロジェクトの特徴は、学生たちが自分たちの視点で歴史をゲーム化したところにあります。行政や事業者主導ではなく、学生目線で遊ぶ人の立場に立ったゲームづくりが行われました。Fortniteというプラットフォームを活用することで、幅広いユーザーに岐阜城の魅力を伝える新しい試みといえるでしょう。

2. プラザオーサカの「和牛鉄板パルクール」 - 鉄板焼きレストランを舞台にしたメタバース体験

大阪のホテル運営事業者であるプラザオーサカが、5月1日にリリースした「和牛鉄板パルクール」は、ホテル内の鉄板焼きレストラン「和牛鉄板」をベースにしたFortniteのゲームです。

プラザオーサカの外観と19階にある鉄板焼きレストランを再現したメタバース空間で、プレイヤーは小さくなって、アツアツの鉄板から落ちないようにステージをクリアしていくアスレチックゲームになっています。

ユーザー参加型の企画で作り上げたコンテンツ

このプロジェクトは、プラザオーサカ単独で考案したものではなく、発火損企画という会社と協力して実現しました。鉄板焼きの店をテーマにしたゲーム制作にあたり、ユーザーから意見を集めたり、制作のお手伝いをしてもらったりと、競争形式でユーザーを巻き込んだ点が特徴的です。

Fortniteの強みを活かしたユーザー目線でのコンテンツ発信

Fortniteの良さは、ユーザー巻き込み型で自社の伝えたいコンテンツをユーザー目線で発信できる点にあります。先述の「メタバース岐阜城」プロジェクトと共通するポイントですが、いかにユーザーの視点に立ってコンテンツを伝えるかが重要になってきます。

鉄板焼きをテーマにしたメタバース空間

大阪のランドマーク、プラザオーサカの外観と19階にある鉄板焼「逢坂」をFortnite内に再現した「和牛鉄板パルクール」が登場しました。プレイヤーは小さくなって、アツアツの鉄板に落ちないようにステージクリアを目指すアスレチック要素のあるゲームに挑戦できます。

新たなマーケティング手法としてのメタバース活用

このプロジェクトは、株式会社Meta Osakaが手掛けるもので、日本発祥の鉄板焼きをテーマに誰もが気軽に参加できるゲームを開発することで、新たなマーケティング手法の研究・開発を行っています。

来たるべきメタバース時代に対応するため、様々な企業がFortniteを活用し始めているのです。

3. きゃりーぱみゅぱみゅ×Fortniteコラボ - 新曲「PONPONPON」の世界観を体験

最後に紹介するのは、きゃりーぱみゅぱみゅさんの新曲「PONPONPON」を元にしたFortnite内のオリジナル空間「KPP Crossing」です。

このゲームでは、「Kawaii Athletic」や「Merry-go-round Shooting」など、Fortniteで人気のゲームをベースにした4つのミニゲームが展開されています。

きゃりーぱみゅぱみゅの代表曲「PONPONPON」からインスピレーションを受けたオリジナルワールド「KPP Crossing」がFortnite内に登場しました。マルチバース・エンタテインメント・スタジオ「MetaTokyo」がプロデュースを手掛け、カラフルで毒っ気のある世界観を見事に再現しています。

4つのミニゲームと「PON PON POINT」システム

「KPP Crossing」内では、以下の4つのミニゲームをプレイできます。

  1. Kawaii Athletic

  2. Horror House Tresure Hunt

  3. Sky Arena

  4. Merry-go-round Shooting

ユーザーは、ゲームをプレイすることで「PON PON POINT」を貯めることができます。この「PON PON POINT」は、楽曲の「PONPONPON」に掛けられたシステムで、ユーザーは楽曲を聴きながらゲームを楽しみ、ポイントを貯めていくことで、遊びながら楽曲のコンセプトを体感できるようになっています。

体験型プロモーションの重要性 - 今後のマーケティング手法としての可能性

この事例は、UGCというよりもマーケティング目線でのFortnite活用といえますが、今後のマーケティング手法として、ただ広告を流すだけではなく、ユーザーに体験を通したプロモーションを実施することの重要性を示しています。新曲リリースに合わせて、その楽曲をテーマにしたゲームを制作することで、ユーザーは音楽を聴くだけではなく、ゲームを遊びながらコンセプトを理解し、音楽の良さを体験できるようになります。

まとめ - メタバースゲームにおける体験価値の提供とユーザー参加型コンテンツの重要性

今回紹介したFortniteを活用したメタバース事例から、以下の点が重要だと言えます。

  1. メタバースゲームにおいては、どのような体験価値を提供するかが重要

  2. ゲームを作って終わりではなく、いかにユーザーに遊んでもらうかを考える必要がある

  3. UGCやユーザー参加型のコンテンツ制作が、今後のマーケティングの鍵を握る

今回ご紹介した3つの事例は、学生主導の歴史プロジェクト、企業の新たなマーケティング手法、アーティストとのコラボレーションなど、その活用方法は多岐にわたります。今後もFortniteを舞台に、様々な分野での革新的な取り組みが登場することが期待されます。

FortniteやRobloxのようなメタバースゲームは、ユーザーと一緒に考え、創り上げていくことが求められる新しいプラットフォームです。企業や団体がこうしたプラットフォームを効果的に活用していくためには、ユーザー目線に立ち、体験価値を提供することが不可欠だと言えるでしょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。


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