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はじめに

noteを開くのは、実に6年ぶりだ。

初めて投稿をしたのは、私がちょうど
黒スーツ×黒染めしたショートヘアの
恐ろしいほど芋なビジュアルで
就職活動をしていた、21歳の時である。

就活日記みたいな感じで、書いた記憶がある。
(いまだに「いいね」が来るのでびっくりする)

第一志望は、憧れの出版社だった。

今思えば優秀だったのであろう、
出版社に就職した、
ひとつ上の人と付き合っていた。

彼は、ああだこうだと先輩面して
私のESにフィードバックしてくれていたが、
よくよく考えれば私の方が
おもしろいことを書いてたし、
おもしろい人生を歩んでいたと思う。

それでも、
当時は彼の方が正しいと思っていたし、
言われた通りに修正したりもした。

今思えばそんな自我のなさが影響したのか、
面接や試験では私の魅力は到底伝わらず
(そもそも魅力自体が及ばず)
このようにして落ちて、
全然違う業界に就職したのである。

人生は、タイミング、そして縁、
あとはそれなりに神様が決めている。
そして神様は、
あまり性格がいいとも限らない時がある。

6年が経ち、皮肉なことに、
私は今大好きな業界、会社で、
採用と人事の仕事をしている。

就活にコンプレックスがあった私が、
今度は人を採用する仕事をしているなんて、
本当に皮肉にも程がある、と思う。

そして今の仕事を、
心から天職だと感じていることも、
つくづく皮肉で、最高におもしろい。

私は仕事が大好きだ。仕事をしている自分も。
それに対して、恋愛をしている自分は、
あまり好きになれないまま、
月日が経って立派なアラサーになった。

仕事は人の何倍も充実していて、
それなりにいい暮らしもしているし、
多分お金も、ややある。
(やや、というのが大事である)

結局のところないものねだりで、
私の人生には、ここまで来られてもなお、
毎日毎日、吐いてやりたい愚痴が山ほどある。

それを消化する場所にしていこうと思う。

私の文章が、誰かの共感となって、
それがその誰かを救うのなら、それもいい。



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