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目的達成のためには「ど真ん中」「ドストライク」のことをすべし

何かを目指してはそれに何度も失敗している人を見てて思ったけれど、彼ら、目的達成のためにど真ん中のストライクのことがあるのに、それを避けてる傾向があるように思います。いくつか例を挙げようと思います。

ダイエットの「ど真ん中」は何か?

言うまでもなく、「食べないこと」です。

ところが失敗するタイプは、色々な理由をつけて「食べない」というど真ん中のことをしません。

「断食は筋肉が落ちる」「筋肉が落ちると基礎代謝が落ちてリバウンドしやすくなる」という話、よく聞きます。うん、まあ、その通りでしょう。

でも、筋肉が落ちたらタンパク質とって筋トレすればいいじゃないですか。痩せた後の心配より、まず、「食べない」というど真ん中のことして痩せればいいのにと思います。まずは自分を軽くしてみればいいと思います。そのあと、あるいは並行して筋トレすればいいですよね。

「無理なく痩せたい」という人も結構見ます。ご飯を残したりして、食べる量をちょっと減らしている感じです。しかし、食欲に関しては、中途半端に食べている途中で中止するというのは、全くの断食よりもキツイと言われていますよね?食事中って、なんというか、体も頭(意識)も食事に全力で向かってるので、そこを切り上げなければならないからでしょうか。

「低血糖だとどうのこうの」という話も聞きます。心配要りません。山で遭難したり、地震でがれきに埋まった人で、「餓死」というのはあまり聞いたことがありません。タイの洞窟で少年が一週間くらい閉じ込められたことがありましたが、水しか飲めなくても全員生きていました。水分は必須ですが、1食2食抜いたくらいで血糖値は気にしなくていいです。死にはしません。

「低血糖だと力が出ないし頭も働かない」という人もいます。それなら、夜を抜けばいいと思います。仕事の支障はないでしょう。

「空腹だと夜寝られない」という人もいます。眠りが浅くなることはあるでしょうが、人間の生理として寝ないわけにはいかないので早くベッドに入って寝れば良いでしょう。どうしてもというなら脱脂乳でも飲めば良いでしょう。

あと、痩せるために何かを食べるという、私から見ると不可解な方法をとっている人も見受けます。それ、商業宣伝に洗脳されていませんか?と思います。

ダイエットが一番上手なのはボディービルダーや体重階級制のスポーツ競技者やプロボクサーでしょうか。減量期は本当に食べないですね。やっぱ、それが基本だと思います。

試験合格の「ど真ん中」は何か?

言うまでもなく「勉強すること」ですよね?

ところが、受からないタイプに限って「効率的な勉強方法」「これだけで大丈夫」「こんな参考書を見つけた」などと言って、本流のことから外れていきます。

確かに、方向の異なった勉強はダメでしょう。
山に登るのに海に向かって歩いても頂上には行けません。

じゃあ、どうしたら方向性を間違えなくて済むか?
登山に登山ガイドがあるように、勉強のガイドを付ければいいのです。

家庭教師、予備校などは方向性を踏まえてカリキュラムを組んでくれるでしょう。それを使えるならそれに乗っかりましょう。

完全自習で勉強せざるをえないなら合格者の話を聞いたり、合格体験記を読むなりすればよいでしょう。それをガイドにするのです。
合格体験記を多数読んで、合格者たちが使った教科書・参考書・問題集を買ってきてそれをやればよいのです。方向性がわかったら、あとは物量です。みんなよりもしつこく勉強すれば良いと思います。一歩でもいいから前に進むんです。一分でもいいから勉強してください。詰め込んだり問題を解いたりしてください。

勉強方法については合格者たちがしてきたことが「ど真ん中」です。ど真ん中のことをして、他の人よりも沢山勉強して沢山繰り返す、これが基本だと思っています。

受験勉強とは異なることを勉強するタイプもいます。大学受験勉強をするなら、英語は受験英語をきちんとやるべきなのに、ことさら英会話や海外ドラマを見ようとするようなイメージです。はっきり言って、これは「逃げ」の一種ですね。受験英語がつまらなかったり苦痛だったりして、海外ドラマなどに逃げてるんです。司法試験合格を目指すのに、そこと外れた法律雑学やマニアックな学説の論文を読むタイプもいますが、これも、私から言わせると受験勉強という観点からは「ど真ん中」どころか的外れです。少なくともそれらをしている時間は勉強時間とカウントすべきではないでしょう。

繰り返しますが、早く目的達成したいのであれば、目的達成のための「ど真ん中」のことをしてください。

ボディーメイク(筋トレ的なイメージ)の「ど真ん中」は何か?

これも言うまでもなく「トレーニングで肉体に負荷をかけること」「食事から、糖質や脂肪を減らし、たんぱく質をとること」「休息をとること」「運動・食事・休息のバランスをきちんととること」ですよね?

私は昔水泳やフルコン空手をしていたので相当筋肉質だったのですが、太ってる友人が大西みたいな体になりたいと言ってたことがありました。そこで私は「じゃあ、今ここで腕立て伏せしよう」と言いました。体全体の筋肉バランスとかそういう話も分かりますが、まずは、腕立て伏せと懸垂とスクワットでいいじゃん。筋肉はある日突然つくわけでもないからバランスが悪いと感じたら弱いところもやればいいじゃんと言いました。

「え?今?ここで?」「うん。俺も一緒にやるよ」「えー、でも肩回したりしないと筋を痛めない?」「その程度の自重なら大丈夫。じゃあ俺と一緒に10回やろうか。それなら汗だくになるわけでもないし」

こんなやり取りをしたところ、
「いや、急にやるとオーバーワークになるからやめとく」
という驚きの発言が出ました。

彼は今も筋肉量はないのに太っています。

たまった仕事を処理する上での「ど真ん中」は何か?

仕事の処理での「ど真ん中」は「仕事をする」ですよね。

仕事をするのに、準備というか、勢いを必要とする人がいます。

朝出勤して、あるいは外から職場に戻ったり、昼休憩の後着席したりして、しばらくコーヒーとか飲んで、スマホのLINEとか見て、ネットニュースを見て、ふー、さて、そろそろやるか・・・みたいなことはあると思いますが、

それ、違うから!そうじゃない、すぐだよ、今すぐ仕事するんだよ!

と思います。

細切れの時間をマメに使うだけでも全然違います。

穴を掘る仕事があるなら、スコップ1回すくうことしかできなくても、しないよりは仕事は進んでいます。
ちょっとでもいいからやりましょう。

仕事効率を高める助けとなるアプリ(タスク管理アプリとか)もありますが、仕事しない人に限って、そういうアプリとかに凝って、目の前の仕事を片付けるという、単純なことをしません。とにかく、目についた仕事は今で全部今片付けてやるぜという勢いでがーっとやるのが一番だと思っています。

ちょっとパワー系すぎるんじゃないかと言われそうですが、どこの業界でも、仕事できる人って、なんだかんだ言ってパワー系だと思いませんか?あるいは天才系。自分が天才じゃないなら、ある程度エネルギーを投入するしかないのかなと思っています。私は天才系ではないので物量で押し切っていました。なんだかんだ言ってパワーですよ。パワー!

法律事務所経営の「ど真ん中」は何か?


だんだん複雑なテーマになってきていますが、分解して考えればOKです。分解した要素についての「ど真ん中」をやればいいんです。
考えればわかるはずです。
法律事務所経営を分解してみましょう。
ざっと考えてみると、
①仕事を受けて、
②仕事をこなして、
③お金をもらって、
④赤字にしないようにする、
かなと思います。

4つの要素に分けましたから、これらについて、それぞれ「ど真ん中」のことを考えれば良いと思います。

「仕事を受ける」の「ど真ん中」は何でしょうか?
うーん、何だろう。営業して「仕事の依頼を受ける」という結果を出すことでしょうか。
そう考えると、営業と称して、必要のない飲食やゴルフ、必要のない贈り物などをせっせとしたり、友達をせっせと増やしたり、人脈を増やそうと交流会に出まくったりしている人は、「ど真ん中」とは違う気がします。ブログやインスタに凝った弁護士も、それで周知性を高めるのは分かりますし、的外れとまでは言いませんが、的の「ど真ん中」とは違う気がします。
もちろん、暇で金もあるならやればいいでしょうが、限られた時間をどこに費やすべきかと言えば、「見込み依頼者を見極める」「見込み依頼者に自分のサービスをきちんと説明する」「きちんと返事をもらう」の3点にまずは注力すべきかなと思います。ここで言う「見込み依頼者」とはお金を出してくれる人です。無料でサービスを受けようとしている人は該当しません。
その意味では、ずっと無料相談を継続してくる知人には、あなたがずっと無償で対応してもいいと思っているなら構いませんが、ちょっと負担だと感じた場合には「すみません、ウチもこれでメシを食ってるので、ここより先はお見積もり出してもいいですか?」くらいは言ってもいいと思います。心配いりません。それをしてもバチは当たりませんし、それくらい言っても評判が落ちることもありません。

次に、「仕事をこなす」の「ど真ん中」は何でしょう?
先ほど書いたとおり、少しでもやることですね。Do it now.ですね。
ただし、一人でやりきれないなら分担してやってくれる人を探す必要があるでしょう。これが採用とか人材育成等につながっていきます。仕事のオーナーシップは大事ですが、人に任せることが全くできないタイプはかなり受任を絞ることになるかもしれません。このあたりの「きちんと仕事をこなす」という部分がおろそかになると、仕事はあるのに処理しきれなくてパンクという状況になるでしょう。一人できちんとこなせる量しか依頼を受けないというスタイルが続けられるか、あるいは人を採用して自分の手を離れることを許容できるか、これはその人の性格や能力(弁護士の能力以上に、マネジメント能力が求められてきます)の問題もあるような気がします。

「お金をもらう」の「ど真ん中」は何でしょうか?
言うまでもなく、まずは、取りっぱぐれない仕組みを作ることですね。
先払いでもらえれば一番ですが、そうでもないなら、取りっぱぐれにくい仕組みを考えることが大事だと思います。あと、ちゃんと請求書を出すことですね。意外なことにそれができていないところが多いです。また、支払いが滞っているなら、きちんと催促することも重要です。あとでとぼけられぬよう、きちんと見積もりや契約書の形ではっきり形にしておくことも重要です。金払いが不安ならデポジットをもらっておくのも一つのアイデアだと思います。デポジット、金銭請求されている被告側事件などでは有効だと思います。私選刑事では保釈保証金を報酬の担保とするケースも結構ありますよね。あと、先ほど書いたように、無料で相談し続けてくるタイプに「ウチもこれで食ってるので、無料相談はこれくらいで、そろそろお見積もり出してもいいですか?」ときちんと話をして仕事化するというのも大事なことですよね。
あと、価格設定も大切です。値決めは経営の要なんて言われることもありますが、安易な値引きやディスカウントをするのではなく、きちんと実力と自信を付けてきちんとした金額でサービス提供することも大事なことです。

「赤字にしない」の「ど真ん中」は何でしょうか?
先ほどのダイエットと似た発想ですがで、売り上げ以上のお金を使わないことですね。
黒字を出すと税金が取られるからと言って経費で必要性に乏しいものを買う人を見ます。不必要な交際費、不必要な高級車、備品など、挙げればきりがありません。黒字だと所員も気が大きくなって、パソコンももうちょっといい奴を買おうとか、もっとカッコいいビルに引っ越したいとか色々言ってきたりします。しかし、ボス弁ならそこら辺はきちんと線を引いておくべきでしょう。急に財政健全化はできなかったりするので、儲かっているときほどきちんと見ておく意識は必要なのではないかと思っています。

他にも色々あるはずの「ど真ん中」

恋人が欲しい、結婚したい、散らかってる部屋をなんとかしたい、友人や仲間が欲しい、就職したい、英語が話せるようになりたい、出世したい、●●(絵とか歌とかゴルフとか)がうまくなりたい、囲碁将棋が強くなりたい、金持ちになりたい、たばこをやめたい、生活習慣病を改善させたい、等、色々あると思いますが、どれも、目標達成のための「ど真ん中」はあるはずです。
「ど真ん中」を考えてみるのも楽しいと思います。そして、考えたあとは実践してみてください。これが大事です。

まとめ


とりとめもなく書きましたが、そういうことです。
難しいことを考えずに、当たり前すぎることをすればいいんです。目をそらしていては決して成果は出ません。

大切なのは、「行動する」「実践する」「(今できていないところがあれば)改革・改善する」ということです。
これが「ど真ん中」だと思っても、それを実践しなければ意味がありません。

成果を上げたければ、四の五の言わずにど真ん中のことをやりましょう!今!今すぐ!


今日はそれが言いたかっただけです。それでは。

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(おわり)

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