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【Edge Rank 1125】一強はつまらない【奥野】

先日、取材で草津温泉に行ってきました。日帰りで。
往路は渋滞やらなんやらあって片道5時間、現地滞在がおよそ4時間、復路は休憩を多めに挟んで片道5時間でした。

草津温泉は日帰りでいくもんじゃない。

藤井八冠の「一強」はいつまで続くのか

初めて黄信号が灯りました。

本稿アップ時点での生涯通算勝率8割3分4厘の、将棋の藤井聡太八冠王が、叡王戦というタイトル戦(5番勝負・先に3勝した方がタイトル獲得)において挑戦者の伊藤匠七段に対し、1勝2敗とカド番(あと一つ負けたら陥落の状態)に追い込まれています。彼のプロ棋士人生で、負け越した状態でのカド番は初めてのはずです。

藤井八冠は八冠になる過程で、すべて年上・先輩の棋士からタイトルを奪っていました。いま苦戦している伊藤七段は藤井八冠の同学年で、プロ入りが4年遅い、同い年の後輩です。

将棋の場合、トーナメントプロとしての段位は四段から九段までありますが、年功や通算勝ち数などで昇段できる規定もあるため、段位=強さ とは言い切れない部分があります。それでは現時点での棋士の強さをどう判断したら良いか、というと、非公式ですがレーティングを計算してまとめてくれているサイトがありますので、それを参照するのが一つの手段です。

レーティングについてはWikipediaをご覧になっていただければ。簡単なところで説明すると、レーティングの差が100ある人同士が対戦した場合、64%の確率で値が高い方が勝つ、と判断できるような統計です。

藤井八冠に迫りつつある伊藤七段

上記サイトの棋士レートランキングを見てみますと、このnote執筆時点では藤井八冠がトップで2104、伊藤七段が2位で1920と、レーティング1位・2位の闘いになっているんですね。

表内には「今年度増減」「前年同月比」の項目がありますが、伊藤七段は共に良い上昇値を出していて、実力が上がっていることがわかるんです。レーティングは勝たなければ数値が上がらないものですから、一気に値が追いつくようなことはありません。ここに書かれている数字以上に、伊藤七段は藤井八冠にレーティングでも肉薄しているのかもしれません。

新鋭・藤本五段に注目

レーティング上位はだいたい七段~九段の棋士なのですが、そこに食い込みつつある藤本渚五段のレーティングが良い数値を出していることに気づくかもしれません。、今年度増減も前年同月比も、伊藤七段を上回る数値で、まさに今伸び盛りの俊英であることが分かります。

これからどの棋士が伸びてくるのかは分かりませんが、今の伸び率がそのまま反映されるのであれば、近い将来、藤井・伊藤・藤本の三強時代がやってくるかもしれませんね。将棋はどうしても日本国内の闘いになって情報量が多いので、みんなが知らない強豪が突然台頭してくる、みたいなドラマが生まれにくいもの。だからこそ、「将棋ファン」である僕は藤井一強時代よりも、三強くらいがしのぎを削ってくれる時代の方が楽しく観戦できるのではないかなと思うわけです。

現在の囲碁の井山・一力・芝野時代みたいにならないかなあ。

映像作品を見るこの頃

前回のEdge Rankで書きました「宮松と山下」以来、妙にアマプラの映像作品を観るようになってしまいました。晩ご飯を食べ終わってから寝るまでの間に観ることが多いです。僕はテレビで地上波をほとんど観ないので、その辺りの時間を活用できることが多いもので。

好きな推理系漫画は、コナン派でなく金田一派です。金田一……の方は、孤島だとか雪山だとかで外部への移動や接触が出来なくなった集団の中から、一人、また一人と命を落とす人が出てくるシリーズが結構ありますよね。

アレ系の作品を楽しんでいるにもかかわらず、原典ともいえる、アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」を観ていなかったというのは問題ありと思い、1945年公開の字幕版を観てみました。

見終わってレビューを確認してみると、どうやら原作とはエンディングが異なっているんだそうで……。えええ、ミステリーでエンディング異なっちゃだめじゃん!ということで、今は原作の小説に手をつけた所です。


いやー、こういうのは時間のある学生時代に履修しておかなければダメですねえ。高校から大学にかけては、隆慶一郎さん・藤沢周平さん・池波正太郎さんらの時代小説に没頭していたので時間はありませんでした。が、名作や原典・古典と言われるものは教養として目を通しておかないといけないなと改めて思った次第です。

さ、頑張ってアガサ・クリスティー読むぞ。

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編集後記

新しいiPadの動画が、日本では批判が多くあるみたいですね。かくいう僕もあれはネガティブに捉えています。

多分、日本はモノを大切にすることに美徳を感じる国なんだと思います。そこを否定されるような表現をされてしまったら、うーんこれは日本の人々には受け入れられにくいのではないかなと。受け取る人に合わせて複数の動画を作って展開した方が良かったんじゃないのかな?

ま、どちらにしてもアップル製品はまず買わないんですけれどね。

次号はゆうせいさんの号です。お楽しみに!

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