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高品質なShopifyアプリの証「Built for Shopify」とは?獲得までの道のり 【前編】

はじめに

2023年2月のShopify Editions Winter 2023で「Built for Shopify」という新しいプログラムが発表されました。
Shopifyアプリストアでアプリを公開している開発者、ベンダーはもちろん、Shopifyのストアオーナーの方にもチェックしておくべきプログラムです。
前編となる今回は「Built for Shopify」プログラムの概要、メリット、獲得するまでの流れをご紹介します!


さらにRuffRuffシリーズの第4段アプリとなる「RuffRuff 著者情報」のプレスリリースも本日公開です。
「RuffRuff 著者情報」プレスリリース

RuffRuff 著者情報とは

まずは新しいアプリの「RuffRuff 著者情報」について簡単に紹介させてください!

「RuffRuff 著者情報」は、ブログ記事や商品にプロフィール情報を簡単に掲載することができるShopifyアプリです。
ブログ記事に著者を掲載するだけでなく、商品ページに職人やアーティスト、クリエイターなどのプロフィール情報も掲載することもできます。
コンテンツにプロフィール情報を掲載することで、コンテンツの信頼性向上に役立ちます。

RuffRuff 著者情報

Built for Shopifyとは

私たちは、アプリ開発者が加盟店向けに高品質なアプリ、つまり使いやすく、安全で、パフォーマンスが高く、加盟店の問題解決に役立つアプリを作るために、一連の品質基準を開発しました。各基準は、加盟店や顧客の体験、加盟店のストアの成功に影響を及ぼします。

Built for Shopify

Shopifyアプリストアで公開されている8000を超える(2023年5月時点)アプリの中で、

  • 使いやすい

  • 安全

  • パフォーマンスが高い

  • マーチャントの問題解決に役立つ

といった指標の評価基準をクリアしたアプリが獲得できるShopify公認の資格です。 「Built for Shopify」を獲得するとアプリ管理画面にバッジが表示されます。

私の観測範囲内では、2023年3月ごろから審査が徐々に開始されていました。 5月現在、いくつかの海外製アプリが基準をクリアしているようですが、日本製のアプリでは情報が見つけられていません。

そもそもShopifyアプリストアに公開されているアプリは、Shopifyによる審査を受けていますが、この審査基準はそこまで難しいものではないため、8000を超えるアプリの中から優れたアプリを選び出すのは大変でした。 「Built for Shopify」プログラムはそうしたアプリ選びの難しさを解決することを目指していると私は感じます。

Built for Shopifyのメリット

公式ページによると、

  • Shopifyアプリストアの一覧ページで「Built for Shopify」バッジがついて目立つ

  • Shopifyアプリストアの検索でより上位に表示されやすくなる

  • Shopifyアプリストアのトップページでプロモーションされるかも

など、主にShopifyアプリストア内でのプロモーションによい影響がありそうです。
しかし、プロモーションはまだ開始されていないようですので、現時点ではほぼメリットがありません。(注: 2023年5月時点)

ベンダーや開発者の視点でいうと、「Built for Shopify」の基準をクリアするのは結構大変なので、一定以上の開発レベルがあることを示すことができます。
Shopifyに確認したところ、「Built for Shopify」のバッジや文言をメディアでのプロモーションに利用することはOKということでしたので、「Built for Shopify」を獲得したら積極的にアピールしていきましょう!

獲得までの流れ

それでは「Built for Shopify」を獲得するまでの流れを説明します。
「Built for Shopify」を獲得するには審査に提出して、レビューを受け、審査をパスできたら獲得となります。

申請基準をクリアする

前述したように「Built for Shopify」を獲得するには審査に出す必要がありますが、この審査に出すためにはいくつかの基準をクリアしないといけません。
申請基準は、

  • アプリのインストールが50件以上

  • アプリのレビュー数が5件以上

  • アプリのLCP(最大コンテンツ表示)が2.5秒未満

  • Asset APIを利用していない(ページビルダーアプリを除く)

などの基準があり、リリース直後のアプリや低評価のアプリはそもそも申請すらできません。

海外のコミュニティなどを見ていると、LCPやCLS(累積レイアウトシフト)などのパフォーマンス関連の基準をクリアできずに困っている開発者が多そうです。

申請する

申請基準をクリアするとアプリ管理画面上に申請フォームへの動線が表示されます。
申請フォームでは、

  • アプリ画面のスクリーンショットの提出

  • 審査基準を満たしていることを確認するチェックボックス

があり、いくつかのスクリーンショットを撮る必要があります。
審査で不備が見つかり、再度申請する場合にもスクリーンショットの提出が必要なので、保存しておくとよいです。

審査 → 修正 → 再申請 → 審査 …

申請が終わるとShopifyレビューチームによる審査が行われます。
おそらく初めての「Built for Shopify」の申請では一発合格はかなり難しいでしょう。

さらに我々を苦しめるのがShopifyのデザインガイドラインです。
最初の審査で不合格になり、修正依頼がくるわけですが、その内容は「デザインガイドラインに準拠していないから修正してください」です。(2023年5月時点。もしかしたら今後はもう少し親切になるかも)
僕はこの内容を見て心が折れたので、一旦放置しました笑 (メールによるコミュニケーション不可のため、どこが問題なのか教えてもらえないし)
この指摘に対応するには、とにかくデザインガイドラインを読んで修正するしかないです。 諦めずにがんばりましょう!

さらに、同じ問題の指摘を3回されても修正できないと3ヶ月間は再申請ができないので気をつけましょう。(おそらく最近追加された条件)

おわりに

前編では高品質なShopifyアプリの称号「Built for Shopify」をご紹介しました。後編では現在審査中の私達のアプリが「Built for Shopify」を獲得できたのか?を書きたいと思います!お楽しみに!

Shopifyアプリ開発に関する技術系コンテンツはTsun Tech Blogで書いてます!ぜひこちらも見てみてください!


RuffRuff 著者情報の関連リンク

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