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ベンチャーだからこそ同じ会社で長く働く理由

2020年11月、delyに転職して丸4年経ちました。
4年経った今も、何か具体的に叶えたい夢があるわけでも、明確にやりたいことがあるわけでもありません。
ただ、何かに熱中できるかもしれない、と女性社員第一号として入社し、もみくちゃにされながらもやってきました。
4年前の選択が間違っていなかったことをこれからも証明していきたい。
だからnoteを書きました。

目の前のことでいっぱいだった転職1年目

入社当初は、なんとか食らいついていくことに必死で、目の前のこと以外を考える余裕なんてなかった。やりたいことはないのに、やるべきことが山ほどあって、本当にキリがない。やらなくてもいいことかもしれないけど、自分たちがやりたいから本気でやり続ける、そういう人たちが集まっている場所でした。

昔も今も変わらず、ベンチャーで働いている人はすごく楽しそうにしている印象があります。4年前もやりたいことが見つからない中で、「なんかベンチャー楽しそう!」が頭から離れず、気付いたら飛び込んでいました。ただ、現実は「楽しそう!」じゃ済まされないくらい、想像以上に泥臭く、高い高い目標に向かって愚直にやり続けることが求められる世界でした。信じてやり続けることがどれだけ難しいことなのかを初期に知れたことは、今も心の支えになっています。

あえて当時の周りからの反応を書いておくと、社員10人のベンチャーを選んだ私にかかる声は決まって「ほんまに大丈夫?」でした。笑
「たぶん大丈夫〜😉」と答えていたけど、正直自分でも何がどう大丈夫なのかはわかっていなかった。でも社会人になってからも、熱量持って何かに取り組めることを「見つけた!」のが嬉しくてしかたなかったんですよね。転職決めたことは家族には事後報告で、けっこう心配されました。いつも急でごめんね!

伸びる会社を選ぶとは

「どうせなら伸びる会社に入ったほうがいいよ!」というコメントはベンチャーにいく人がよく言われることの1つだけど、一方で「伸びる会社」を選ぶのはめちゃくちゃ難しいことです。私もdelyを探して選んだわけではなく、「ベンチャー 営業 第二新卒」でひっかかった求人情報にひたすら話を聞きに行ってたまたま出会えただけ。

経営者でもない私が言うのも変な話かもしれないですが、大事なのはその会社を一緒に伸ばしていく覚悟を決めること。
特に人数が少ない時は、自分がやったことがモロに会社の数字に反映されたりするので、経営者でなくても気付いたらそういうマインドになってしまっている人もいるんじゃないでしょうか。
何かを語る時の主語が自分ではなく、会社や事業になっているかどうか、いかに早くそうなれるかどうかで会社と一緒に自分も成長できるか決まってくるはずです。
自分の成長のために会社を使うのではなくて、会社が成長することで自分も気付いたら成長していた感じ。当時を知っている人と話すと、今はお互い別人だよね(良い意味で)、という話になることが多いです。結果でしかないかもしれないですが。

Coral Capital 西村さんの記事にもありますが、この部分はまさにそうだなーと思う。

「会社が成長することで、難易度が高い問題が次々と発生し、それを解決していくことで個人も圧倒的な成長ができる。そうした成長の過程を経験すること自体が価値です。もちろん、事業の成長に合わせて自分も成長し、結果を出していくというのが前提となりますが」

会社の成長と自分の成長

これもよく聞くフレーズですが、会社の成長が著しいと自分の成長が追いついていない、みたいなことはよく言われました。実際起きていたし、自分でも思い当たることがたくさんあります。

会社が伸びる時には必ず「圧倒的にできる人」が現れて、今まで自分しかいなかったから任せてもらえていたことを、そういう人たちはさらっとやって成果を出していきます。
「できることはできる人に任せるのが早い」のですが、大きなことを成し遂げるためには1人ではできることが限られています。結局自分の成長も必要になってくるので、「自分ができるようになるためには、圧倒的にできる人から学ぶのが1番早い」。そういう姿勢を持つことで、吸収スピードも成長スピードも格段に上がりました。
会社が伸び続けているおかげで圧倒的にできる人が次々に現れたから、学びの姿勢を持ち続けることの重要性や、自分が1番成長し続けるぞ!という気持ちを今でも忘れずにいられています。

今も同じ会社で働く理由

私が今の会社に居続けている理由は、入社当初から変わらず、一緒に未来を見てみたいという気持ちがあるから。同じ目標に向かって、真っ直ぐで、熱量を持っている人たちの集まりはすごく居心地が良い。誰もやったことがないことを成し遂げようとしていくことに自分も関わっていられることが楽しくて仕方がないです。

私は営業大好き!以外にやっぱり好きなことや、やりたいことが今のところ特にないけれど、絶対にないといけないわけじゃないと思っています。見つかったらラッキーくらい。人生における仕事に対しての価値観は人それぞれだから、誰にどう思われようが関係なくて、自分がその時やりたいと思った気持ちを大事にしたい。

最近は、当時の自分に今の自分を見せてあげたいという気持ちがあります。入社当時は周りの人には超超超超心配されたし、かんな大丈夫かよ、と何度言われたかわかりません。その時の意思決定が間違っていなかったよ、と伝えたい。

長くいるからこそ、会社とともに、自分も変わり続けられるし、変化を知ることができるし、それを伝え続けることができることが価値になっていくのかもしれないと思う。

選択肢があることを知った上で選ぶ

嘘だと思われるかもしれないですが、つらいなーとは思ったことはあっても、やめたい!と思ったことが一度もないんですよね。ただ、同じ会社を選び続けるなら、自分の市場価値を把握することや、外部のコミュニティを作ることはやっておくべきです。長くいる=その会社しか知らない、ではないので。
同僚のこばさんや、ポジウィルの岡さんのツイートでも考えさせられたのですが、やっぱりいろんな選択肢があることを知る必要があるし、それを知った上で選びたい。せっかくその時選んだチームなら、その時いる仲間と楽しく働いていきたい。

これからどうしていきたいか

これまでは自分にとって「良い会社」だけで十分だったけど、規模が大きくなってきたり、会社のフェーズも変わってきたりするとそれだけじゃだめそうです。
色んな考え方・働き方、それぞれの人生があることを認識することからはじめていきたいし、まじで偏っているから社内外で色んな人と話したい。気合いでやってしまう癖がどうしても抜け切らない。

会社を良くしたいとか、事業を伸ばそうという気持ちはみんな同じなので、自分の気持ちばかりじゃなくて、周りにしっかり向き合って「良い会社」がどんな形なのかを考え続けていきたい。
今まで過ごしてきたカルチャーが当たり前なのではなく、性別・年齢、在籍期間や所属部署、職種に関わらず、心地よく働ける環境を作っていきたい。

4年前には、今の環境は想像できなかったし、こんなこと考えるなんて思ってもみなかったけど、また1年後は違うんだろうな思うと、またこれからが楽しみです。

やりたいことが見つかってなくても、何かに熱中したり、頑張り続けることが楽しいだけで、それだけでも価値だから、それを証明し続けるためにも、5年目を積み重ねていきます。

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