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知識が仇となりそうだった案件

今日は子宮頸がんの異形成の細胞診の検査結果日だった。
結果は陰性が初めて認められた。
10月にもこの状態なら、年に一度のfollowupで大丈夫な模様。
ひとまず安心。

しかし、私は性的な虐待やらなんやらで、咽頭と肛門にもヒトパピローマウイルスの不安感があった。
(咽頭は誰でも心配起きません?)

それで医師に初めて、実は咽頭の心配と肛門も心配なのですが、いかがなものかと?
ヒトパピローマウイルスの検査は保険適用とかでありますか?
と、思い切って質問をしてみた。

医師はPCから手を離して実は〜
「日本では婦人科領域でもやっとこの数年でこの検査を保険適用に出来た所なので
(子宮がん検診→ヒトパピローマウイルスの細胞診→子宮頸がんの状態の診察迄の一連の流れ)
咽頭と肛門に関してはまだ保険適用ではありません。
咽頭は耳鼻科、肛門は外科。
両科に別れての自費検査となります。
実費十万単位かと思います。
この病院でそれ等に詳しい医師は居ないので、ハッキリとは申し上げられないのですが。」

頭の中で血が引いていくのが解った瞬間だった。

しかし、医師は見抜いたのかは分からないが
「ご心配なのは分かります。
ヒトパピローマウイルスから咽頭と肛門がんに日本ではどの位の移行率等があるか、次回迄に調べて起きます。」
そう仰って頂けた。
有難かった。

私が事前に文献を漁ってみたが日本のも海外のも上手く見付からなくて、不安感があった。
10月には少しは救われるかも知れない。

ただ言えるのは、そこまで子宮頸がん程の移行率が無いから、当事者自体が少なくてきっと保険適用内にする検査項目となっていないのだろうと言う事だ。

安心感を持って大丈夫な気もしてくる。

ま、オチみたいにカンジタは発症してたので、膣剤は処方して頂きましたけどね。
(長期のピルを服薬していると、自浄作用がやはりどうしても減るのと、私は免疫力低下していると膣カンジタと口腔ヘルペス、帯状疱疹にすぐかかる。ある意味体調把握し易い人間であるから仕方ない。)

医療センターの帰り道、ボーッと雨が止んだ道を歩きながら、がんについてもヒトパピローマウイルスについても調べなきゃ良かったんかな。
真面目に自己理解をしても不安感を増大させるのは振り回される自分が居るから、知識が仇になるかも知れない。
他国では受けられる検査や治療法を日本で求めるのは社会保険制度が違うのだから、患者は大人しく医師から言われた事だけを聞いて、何も考えずに生活をただ送る方が幸せなのかも知れない。
知識を持って自分に適応されない時のショックや苦しみは計り知れない。
今後、がんについて調べを進めるのは止めよう。

私はそう決めた。

日本の社会保険制度は世界では群を抜いている。
生活保護でも刑務所の中、海外からの移住者でも、国籍関係無く保険適用内の全治療を受けられる。
これは本当に感謝な事だ。
医師をはじめとする医療従事者の犠牲にも近い働きがあるから、これらの設定が成り立って居る事を理解し真面目に忘れてはならないと思う。

COVID-19禍の離職6割は医療福祉職だった。
(2021年度かな?)
ここを考えるだけでも、彼等に今、どれだけの負担がかかってきて居るかが分かる。
(医療従事者へ心無い言動をする人は今も見掛ける)

私は諦めるのとは違い、自分の生き方そのものを方向転換する位置に今居るんじゃないかな?
と、今回思った。

自分独りで何とか大丈夫にする為に先手を打つ為に例えば今回もヒトパピローマウイルス関連に関しては医師と対等に話せるんでないか?の、レベルまで一通り調べ対応策迄を一応頭の中では練った。
でも、それで結局は不安感が増した。

今迄も先取りして心を読み過ぎたり、自体の動きが良くなる為に調べを進めたりして完璧を目指す自分が何処かに居た。

潔癖症や摂食障害、脱毛症、歯の食いしばりに歯ぎしり、例えを上げてもまだあるが、完璧を目指すが故にストレスが増大して発散出来なくて心身症状として散々色々出ているのに、まだ私は自分を追い込もうとしてしまう。

もうそろそろ、頑張るのをやめてもいいのではないかと思った。
それは人生を諦めるのとは話しが異なる。

人生をより良く生き抜く為に、もっと誰かに頼ってみたり(知識面含め)、自己自立ではなく自己自律、自分で立たずに自分を律して生き抜く方向転換へだ。

今回はいい自分を省みる事になる案件だった。
この先は精神的なケアを重点的にしたい。
無理せず生き抜く所存でございます。

雨上がり、雫が美しかった。
生きているのを感じました。

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