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息子が受ける音楽のレッスンをきっかけに手放した、母としての責任感

今日は年に数回ある、音楽のレッスンの参観日。遅れて教室に入ると、それぞれのクラスで子どもたち2人とも音に耳を傾けながら、鉄琴を奏でていた。

娘は先生のピアノに合わせて、鉄琴をみんなで弾いていた。途中、1人ずつ弾くときも、楽譜を見ながら丁寧に奏でる。

娘の性格が現れているなと、ビデオ撮影しながら、にまにましてしまった。
25分間見てから、今度は息子のクラスへ移動。

外で遊んでいるのかと中を覗いたら、息子がいた!何やら、おもちゃで遊んでたけど、前回は中に入ろうとしなかったから、成長を実感する。

私が入ったときに、ちょうど息子の番だったらしく、鉄琴の前に座った。
その後、先生が弾くピアノを聞きながら、「かたつむり」を鉄琴で叩き始めた!!

「椅子に座る」
「音を聞く」
「正しい場所を叩く」
「ピアノに合わせる」

たくさんの工程を、たくさんのママさんたちの前で成し遂げた。もちろん、先生のサポートがあったけど、すごい上達でビックリ!

「たくさんのママさんがいる」という、いつもと違う環境は、息子にとって苦手なもの。途端に逃げ腰になるのに、今日はきちんと向き合えた。音楽の力って無限大!

「最近、〇〇くんは意欲的に参加してくれてますよ。今日も車のおもちゃをしまって、椅子に座って、周りをよく観察してましたよ。いっぱい褒めてくださいね。」
と、先生が言ってくれた。

お礼を伝えながら、まるで自分が褒められたように嬉しい!グッジョブ、息子!!

4月から入会して成長させてもらい、本当によかったなとしみじみ実感した。

ピアノがとにかく大好き!その気持ちを尊重したかった

今年、年少クラスに進級した息子。

2人が通う幼稚園では、毎月ミュージックのクラスがあり、息子はこの時間を楽しみにしている。

ミュージックとはピアニカだけでなく、スティック状の棒や太鼓を使ってリズムをとったり、歌いながら踊ったり、音楽に合わせてボールを動かしたり。
とにかく音楽を主軸に、いろんな動きをしたり、リズムをとったりする多面的で、多彩なレッスンなのだ。

息子は未満児クラスのころから、他のクラスのミュージックに乱入するほど大好きだった。

他の時間は、なかなか集団に溶け込めなくて1人で絵本コーナーにいたり、部屋に戻れなかったりした。
けれど、ピアノの音が聞こえると、一目散にクラスに入ってきて、鍵盤を弾く先生の隣に立って、じーっと先生の指先を観察していた。
音にすごく興味があるらしく、わが家でもキーボードを買ったほど。

「ピアノが大好き」
「ミュージックが大好き」

その思いをくみ取り、入会の申し込みをした。音楽が、息子の成長の一助になればと願いを込めて。

「〇〇くんだけズルイ!私もやりたい!!」
と娘も言いだし、夫と相談して、2人分の入会申し込みを記入した。

私もどんどん人に頼る。母の責任を手放す

この幼稚園に入れてから、私はどんどん気持ちが楽になっている。
先生や習い事の先生、ママ友。
たくさんの人に助けられているから。

そして、私も助けてもらう自分であることを自分に許したら、どんどん気持ちが軽くなった。母だからと、全部1人で背負わなくてもいいし、全部こなさなくてもいいんだ。

たとえば、私は音楽の素養がないので、息子の好きを伸ばせない。だったら、専門家に頼ればいい。娘が好きな工作は、別の先生に。忙しかったら、義父母を頼る。

最近、いろんな方の知恵をいただいて助けてもらったら、グラデーションのように子どもたちをサポートできる面が増えたように感じる。

子どもたちが小さかったときは、私がこの子たちの命を守らなきゃと必死だった。産後のホルモンバランスを欠いていたからかもしれないが、自分がすべて背負わなければと、すごく気負っていた。その分、疲れ果てて、ヒステリーなママになっていた。

母という重圧に押しつぶされそうになったし、早く仕事をして子どもたちから離れたいと思ったり。そう思う自分を許せなくて、自分を罵ったり。

でも、私にはできないことがあると認めたら、人の手を借りようと素直に思えて気が楽になった。

人の手を借りるのは決して弱いことではない。
自分が万能な人間ではないと客観視できたことから、いい意味で期待しなくなった。

私は羽が生えたかのように、ふわふわ浮いている。肩の荷が降りたら、子どもたちに笑えるようになった。

抜けてたっていい。
人間だもの。
みつをさんも言ってるし(笑)

でも、子どもたちにとって安心できる場所は確保する。誰になんと言われようと、子どもを信じてみる。

帰ってこられる場所をつくって、今日もいろんな方の力を借りて生きていく。

子どもたちはママが見にきてくれたからか、今日はいつもにも増して上機嫌だ!

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