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性教育=生き方を学ぶための教育 「性教育」の正体とは?


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「なんかこの“性”って文字を見るだけでも嫌らしく感じるなあ。」と、性教育の打ち合わせをしている時に男性の方から言われたことがありました。実に多くの方が“性”=“下ネタ”と認識していることかと思います。しかし、国語辞典で“性”という言葉を引いてみると私たち日本人がいかに”性”という言葉を取り違えていたかがよく分かりました。

“性”という言葉には「男女の性別」「セックス」という意味の他にも「性質」「本性」という意味も込められており、むしろ後者の方がもともとの“性”という言葉の意味であるとのこと。そして、「生き物の根本的な性質」の中に男か女かの区別されるものがあることから前者の意味が生まれ、巷ではそっちの方が主流となってしまったのです。

つまり、性教育は性行為やそれに付随する危険性についての教育ではなく、“私たち「人」とはどういう存在なのか、その根本を知る”ための教育であると言えるのです。 

さらにこの“性”という文字を解体してみましょう。「りっしんべん」と「生」にバラすことができます。「りっしんべん」は「心」が漢字の偏となったもので、感情や思考など、心の動きに関する字義を示します。つまり、この“性”という文字はもともと「心」を持って「生きる」ことを示しているのではないかと私は捉えています。心を持って生きるとは?心のままに生きること・・・すなわち自分らしい「生き方」!そう、“性”教育は自分らしい「生き方」を学ぶための教育なのです。

「生き方」を知るためには避妊のことを知ればいい、生理のことをちょっと知ればいい・・・といった日本の歯止め教育では全く足りません。
避妊の方法だけでもいくつもの種類があり、自身の生活スタイルや体調に合わせ、その都度最適な方法を選ぶ必要があります。医療業界では生理のことだけでも1冊の医学書が出来上がってしまうほど、生理は奥が深すぎるものなのですが、そのほとんどは生理の当事者である女性たちに知識として普及されておらず、実に多くの女性たちが生理に振り回される生活をおくっている現状があります。

“性に関する事情“とは人生そのものです。人生は人の数ほど豊富であり、豊富な「生き方」を確立することは私たちの幸福度を上げてくれます。1人1人の幸福度が高いと社会全体の幸福度も上がり、社会・経済成長にもつながります。性教育は幸せを与えてくれるキラキラした教育なのです!


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