こんにちは。広告女子ぱすたです。

芸能人のドラッグ使用による逮捕にマスコミが揺れていますが、その裏で広告代理店が何をしているかは知らない人が多いんじゃないでしょうか。
今回は、芸能人が逮捕された時に、広告代理店が何をするのかについて書きたいと思います。

その名も・・・
『広告代理店からの脱出〜芸能人が逮捕された場合〜』
※自分が広告代理店の担当者になった気分で、読み進めてください

【１問目】あなたは逮捕された芸能人を、何らかの広告で起用していますか？
・はい→2問目に進む
・いいえ→あなたは関係者ではありません。ゲームクリアです。

【２問目】その芸能人が逮捕された時期は、広告の契約期間内ですか？
・はい→クライアントに即報告、直接謝罪に伺う。３問目に進む
・いいえ→クライアントになるべく早く報告。その芸能人を起用した過去の広告物が、公式ウェブサイトなどに掲載されている場合は迅速に削除。ゲームクリアです。

【３問目】その芸能人を起用している広告は、世に出ていますか？
・はい→全ての広告を削除、撮り直しに向けて動き始める。４問目に進む
・いいえ→進んでる広告制作を中止し、制作の検討段階に戻る。ゲームクリア。※制作物が完パケていた場合（オンエア直前）は、４問目に進む

【４問目】その芸能人の犯罪は、事前にある程度予想できた内容ですか？または、事前に防ぎうる内容でしたか？
・はい→広告代理店と事務所の双方が責任を負う可能性大。損害賠償や事後の対応を実施。５問目に進む。
・いいえ→事務所が損害賠償や事後の対応を実施。ゲームクリアです。

【５問目】広告物の差し替えは、スケジュール・人的リソースの面で間に合いますか？
・はい→広告物の再制作（再企画＆再プレゼン＆再キャスティング＆再PPM＆再撮影＆再編集）を進める。ゲームクリアです。
・いいえ→何が何でも広告物の再制作（再企画＆再プレゼン＆再キャスティング＆再PPM＆再撮影＆再編集）を進める。ゲームクリアです。



・・・ざっと、こんな感じです。
どのフェーズもキツいですが、特に５問目のフェーズは筆舌に尽くしがたいです。

もちろん、上記の流れはあくまで一例ですが、基本的にはこの様な流れかと思います。逮捕の報道も、犯罪の内容によって事前に分かるものとそうでないものがあるので、広告代理店として一概に「こうすれば未然にトラブルが防げる！」という手段が無いのが現状です。


タレントさんも1人の人間なので、犯罪に限らず、結婚や出産・病気など、それぞれのライフステージにおいて予期せぬ様々なことが起こります。

広告はクライアント/得意先のブランドを担うという性質上、どうしても起用したタレントに何か起こると、差し替えやお蔵入りという事になりがちですが、法に触れる行いやモラルに反することを除いては、柔軟に対応すべきなんじゃないかと思う今日この頃です。

以上、芸能人が逮捕された時に広告代理店がやることまとめでした。