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函館二泊三日親孝行旅[その3 昼のタクシー観光編]

前回までのあらすじ

いよいよメインの2日目! タクシー観光編です。


朝食は割といける!

おはやいます。
ホテルの窓から函館山が見えます。

函館山!!! 今晩、行くぜ
五稜郭タワーも見える!


6時半から朝食なのですが、何故か時間を勘違いした母に、いつもの平日の朝のように起こされる。まだ5時!!!
「ほら、起きなさいよ。5時半から朝ご飯でしょ?」
「ん? 私、6時半って言ったけど?」
何故、母という生き物は、人の話を聞かないのでしょうか。そして都合が悪くなると「年取るとだめねー」と、歳のせいにする。これが自分の未来の姿なのかと思うと恐ろしい…。
閑話休題。朝ご飯の話です。
昨晩は、あまり戦略を立てずに取りとめなく料理をチョイスしてしまったことを反省し、朝食に関しては、今日は和食メイン、明日は洋食メインにしようと決めました。スタッフがその場で握ってくれるおにぎり、美味しかったです。

おにぎりが、人気ありました
その場で握ってくれるので良き!!!

10時、タクシーがお迎えに

今回、お願いしたのは道南ハイヤー。ブルーのタクシーです。
運転手のOさん。ベテランの雰囲気満々です。
まずは、どのあたりを見たいかを伝えます。
トラピスチヌ修道院

五稜郭公園

元町教会群

金森倉庫

とりあえず函館山は夜に行くので、それ以外で「函館」を満喫できるプランに。
果たして予定通りに回れるのか?!
途中、30分〜1時間の休憩付き。ランチは海鮮が食べたいとリクエストしときました。
あとは乗ってるだけで連れてってくれる。
正直、チョーーーーーーー楽!!!
大抵のことはお金で解決できるけど、
高齢者を伴う観光にタクシー利用は正解でした!
しかも、観光ガイド認定(北海道観光マスター・はこだて検定)を持っていて、ガイドもしてくれるのです。

トラピスチヌ修道院

トラピスチヌ修道院内

湯の川温泉から近いので、まずは、トラピスチヌ修道院へ。

1898年 (明治31年)、フランスのナンシー近郊のウプシー修道院から派遣された8名の修道女によって創立されました。 これは、日本、とりわけ北海道にキリスト教を伝え、豊かな霊的収穫を収めるためには、日夜祈りに励み、労働の尊さを世にあかしするトラピスト修道者の精神的援助が必要であると痛感された、当時のパリー外国宣教会ベルリオーズ司教の尽力によるものでした。

トラピスチヌ修道院ホームページより
http://www.ocso-tenshien.jp/about/

今もまだ、修道女の方たちがいらっしゃるそうで、観光客が見れるのは、写真の前庭の部分になります。入ったら最後、家族に会うことはできないそうで、会えるようになるのは亡くなってから。お盆(8月13日)には、家族が会いに来るんだとか。今は修道女も高齢化が進み、土産物は大事な収入源なんだとか。
石造りで、今もエアコンなどなく、冬はとても寒い。その昔は木靴を履いていたそうですが、その理由は脱走防止なんですって(木靴の音が石畳の廊下に響き、例えば、部屋からトイレまで何歩と分かっているから、それ以上靴音が響いたら、逃げるのかなとわかるんだそう)。
鶴田浩二の娘がここに駆け込んできたとき(理由は忘れちゃった。ちゃんとメモしとけば良かった…)、鶴田浩二は建物の外から、中にいる娘の名前をずーっと叫び続けていたんだとか。ネットで検索してみたけど、その話、特に出てこなかったなぁ。函館では有名な話なのかしら…。ご存じの方、教えてください。

五稜郭公園

お掘りではボートも乗れる

トラピスチヌ修道院の後は、幕末歴史ファンにはたまらないであろう、五稜郭です。
「五稜郭タワーに登ると星型の五稜郭が見れますよ」と運転手Oさんに言われたものの、やはり母は「見なくていいです」ときっぱり。
まぁ、どっちにしても、行列できてました。
コナン? コナンなの?

タワーに登らないので、公園を散策。
7年かけてつくったのに、7年かけて取り壊した箱館奉行所。いくらガイドさんが話をしてくれるとはいえ、幕末の登場人物が多すぎて、「えっと、それ、誰でしたっけ?」となりがち。ドラマじゃないけど、人物相関図をつくって頭に入れておくと、より、楽しめるでしょうね。そういうの旅のしおりに加えておけば良かった…。母がそんなに歴史に興味なくて良かった!!! とりあえず、歴史のことは五稜郭タワーのサイトによくまとまってるので、そのページを貼っておきます。


かつての戦場も、いまはすっかり穏やかな公園に。残念ながら桜はすっかり葉桜。ツツジも藤も、まだこれからということ。温暖化のせいか、花が咲く時期もどんどん早くなってるみたい。昔はゴールデンウイークの頃咲いていた桜も、今は4月中旬には満開に。
「この時期はね、花はなにもないよ」
とのこと。
花が好きな人は、ゴールデンウイークは避けたほうがよいかもね。

箱館奉行所。一番上は、四畳半の広さですって

元町エリアを散策

元町エリアは、私好みの洋館や教会があるエリアなので、外せません。タクシーだと坂道を登り、教会のそばまで連れて行ってくれるので、高齢者と一緒だと、超楽!!!!!!

港町って、洋館とかあるところ多いけれど、横浜や神戸よりコンパクトである意味あまり観光色が強くない函館の洋館や教会は、ワタシ的には好感度高いです。とりあえずここでは母が「函館に行ってきた」という雰囲気を満喫してもらえる程度にポイントを絞って回ります。

①函館聖ヨハネ教会

1874年建立の、北海道聖公会最古のプロテスタント教会。

②カトリック元町教会

1859年に最初の教会が建てられ、その後3度焼失。現在の建物は1924年に再建されたものだそう。ローマ法王教皇ベネディクト15世から贈られたという祭壇は必見です。日本で唯一だそうですよ。

白百合女子大学とも縁があります
日本でもフクロウは「福来郎」といい、福を呼ぶ動物ですが、西洋でも同じみたい

③函館ハリストス正教会

1860年に建立されたロシア領事館付属聖堂が発祥。現在の建物は1916年に再建されました。ちょうど中に入ったとき、信者の方が聖歌をうたっていて、すごく厳かな雰囲気でした。ちょっと、いい感じの写真が撮れなくて…。
横顔と玄関口で、こんなに見た目が違うって、ビックリしますよね。

④旧函館区公会堂

元町公園に面した旧函館区公会堂。ワタシが函館で一番好きな建物。
2018年10月から2019年9月まで補修工事で休館していましたが、結構新しい建物のブルーグレー?と黄色の壁面、どぎついね。本当は中を見たかったけど、行列できていたので断念しました。
天皇が泊まった部屋は、中には入れないんですって。

⑤八幡坂

坂の向こうには海!!! 撮影スポットとして有名。
ちなみに、坂のどんつきには、サブちゃんこと北島三郎が通っていた高校があります。2016年、芸歴55周年、80歳を迎えるのを機に、故郷の北海道・知内町で行われた野外演歌イベント「サマーカーニバル」の出演はこれを最後にするとして、歌を歌ったそうです。地元民にとって、サブちゃんは地元の誇りなんですね。
ちなみに、坂の右側に黄色い物体が映ってますが、これ、消火栓なのです。1934年3月21日に発生し、街の3分の1を焼き、2166人が犠牲になった函館大火から3年後、歴史を繰り返さないために、それまで地下に設置されていた消火栓を見直し、雪の時期でも使いやすいように地上に突き出た形を採用したんだとか。ちなみに雪の中でも目立つように黄色にしたそうです。

坂の上から、海を見下ろすフォトスポット!

金森倉庫を見てから函館朝市でランチ

元町エリアを見た後は、ベイエリアのレンガ倉庫(金森倉庫)を見に。車内では、三菱財閥をつくった岩崎弥太郎がいかに函館と関係が深いか、何故、函館にはレンガ造りの建物が多いのか、などいろいろ教えていただきました。そして、少し時間を押しつつ海鮮丼を食べに朝市方面へ。

「朝市の中だと、海鮮丼って3000円くらいするけれど、ここだと半分以下で食べれるよ」
そうお勧めしてもらった、「雅家」というお店へ。
もうほんとに、函館朝市の建物の、道を挟んだ向かい側です。

本当はランチセットだとおそばもつくらしいんですが、母が「そんなに食べられない」というので、単品にしました。
ちなみにドリンク付き。コーヒーはやはり函館美鈴珈琲でした(私はコーヒーは飲めないのでウーロン茶に)。

海鮮丼にあおさの味噌汁、ハスカップゼリーがついて、1,100円って!安!!!

阿佐ヶ谷姉妹とか、いろいろタレントさんのサインが飾ってありました。
「あそこはね、仕事が丁寧なんだ」と運転手Oさん。地元の人が行くお店を案内してもらえてよかったです。なんかちょっと、タクシー運転手がおいしいお店をおしえてくれるバラエティのよう。


ホテルに一旦戻りましたが、その前にどうしても、函館で行きたいフランス菓子屋があり、寄ってもらい生菓子と焼き菓子購入。

夜の部は、また次回!!!


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