5年経って、なんで線路に降りたか思い出した

もう5年も経つ
おじさんがホームから線路に落ちて電車が来てる中、線路に降りておじさんを避難場所に引きずって人命救助をした

当時も、その後も降りようと思った時の感情は、「落ちたおじさんの腕と脚が線路に乗っかっている、電車はまだ遠い、今なら助けられるかもしれない、どうしよう、うううう!あああ!もう!」みたいな勢いで降りたと思ってた

今、改めて思い返す

少しだけ忘れていた感情があることに気付いた

別にこの人を助けたかったんじゃない

かといって助けてヒーローになりたかったわけでもない

目の前で電車に轢かれる人を見たくない

これを強く思った

まぁ見ないでしょうけど、目を逸らすと思うけど

目の前で人が電車に轢かれるなんて、絶対にトラウマになる

それを避けたかった

だから、この人を助けたいとかじゃない

自分にトラウマを植え付けたくないから、線路に降りた

結果として、線路に降りて2人とも無事ではあったもののトラウマにはなったけども

目の前で轢かれてた方が自分の精神的ダメージは大きいと思う

この話をすると「よく降りたな」とか「すごい勇気」とか言ってくれる人がいるけど
本性は自分のトラウマにならないために降りた

自分のメンタルのために降りた

実際降りたらめちゃくちゃ怖かったし、一生こんなことはしないと決めた

仮に同じ状況になっても次は非常停止ボタンを押すだけにしようと思った
それが自分にできる最善の行動だと実感した

それで間に合わず最悪の事態になっても仕方がない
もしかしたら助けられたかもなんて後悔はしなくていい

それ以上できることはなかったと割り切れる


そんなことを今更思い出して、自分は自分のことしか考えていないんだなと実感した

思いやりや人のために行動できる人間になりたい

早く人間になりたーい


夏ですね スイカでも食いたいもんですわね