ライブの思い出「フラテラ」

今までに出たライブの数なんて覚えてもいませんが、その中でも印象に残ったライブを綴ります。

さて、いつまで続くのか。はたまた今回が最初で最後なのか、反響と気分次第ですが。

今回は単独ライブ「フラテラ」

自分の芸人人生で最初にやった単独ライブ。

これはやっぱり鮮明に覚えてます。

この単独ライブは頭がおかしいところが3つあります。

一個目は、このライブは吉本にいた頃にやったんですが、当時若手の劇場であるbaseよしもとは階層が分かれていて3軍であるオーディションメンバーから2軍に昇格して毎週レギュラーのライブ出番が貰えて間もない、言わば新入り状態で打ったライブでした。まず、ここで頭がおかしいのはトリオでやったことないのに一人で単独ライブをやったということです。

何が目的?と思いますよ普通。

なぜ、一人で単独ライブをやることになったのか、それは当時のマネージャーがイケイケ過ぎて、まだ所属してすぐの僕らに「単独やりましょうよ」と声をかけてくれたんですが、相方はまだ4分のネタも覚えるのが精一杯の自分らに1時間以上のネタを披露する技量を持っていないということで断りました。

ぼくは将来的に一人で単独ライブをやりたいと考えていたので、それを話すと「じゃあやりましょう!」とイケイケマネージャーに乗せられてフラテラをやることになりました。

ちなみにフラテラはトリオを組む前にピンで活動してた時の名前で、由来は特になくフとラとテが似てたからそれだけです。

そんで単独ライブをやることになったんですが、2つ目の頭がおかしいところは、この単独ライブの公演時間です。

30分です。

短すぎる。

単独ライブで30分。物足りなすぎ。

なぜ30分だったのかは、あまり覚えてません。

3つ目が、オープニングの映像自分で作った。

こだわり強過ぎ。普通誰かに頼むし、baseよしもとにはその専門の技術さんが居たので、別にわざわざ自分でやることではありませんでした。なのに自分で作った。とことんやりたかったんだと思います。

これのおかげでネタ覚える時間なかった気がします。

この時の単独ライブにかけた労力と時間、そして、その時のギャラの少なさ。財産です。

セットとかも舞監さんに相談して、怖くて厳しいおじさんでしたが凄く良くしてもらって、そっから演出面とかめっちゃ勉強させてもらいました。

単独ライブの内容は、オープニングコントがあってオープニングV、あとはコントを連続で5.6本くらいやったんかな?

転換も自分でやって、幕間にタイトルだけ出して、ほぼ出ずっぱり。

キャパ230人のbaseよしもとに120人くらいは来てくれました。パッと見るスカスカなんですけど、よく考えたら入ってる方ですね。

まだ劇場に出始めて数ヶ月の新人のしかも一人の30分の単独ライブに、よく来てくれたと思います。

あの時は満席に出来なかったことを悔やみましたが、今は来てくれたことに感謝です。

驚いたのが、上京してから知り合った後輩が「フラテラ見に行ってました」と言ったことです。

なんでやねんと思いました。

そういってくれた後輩が2人いました。

なんでやねんと思いました。

けど、そうやって伝えてくれるくらいには記憶に残してくれていたのは凄く嬉しかったです。

そんなライブをまたしたいと今も思います。

夏ですね スイカでも食いたいもんですわね