WAIS-IV ウェクスラー成人知能検査⑥
4つ目:処理速度指標(PSI)
もう一度振り返ると、1つ目が言語理解指標(VCI:Verval Comprehension Index)、2つ目が知覚推理指標(PRI:Perceptual Reasoning Index)、3つ目がワーキングメモリー指標(WMI:Working Memory Index)でした。
例え忘れてしまっても、日本語-英語-略称のうちどれか1つを覚えていれば思い出せるはずです。
そしてとうとうきました。最後の4つ目は、処理速度指標(PSI:Processing Speed Index)です。
処理速度指標(PSI)で何がわかるか
処理速度指標は単純な情報を処理するスピードについての指標です。
4つの指標の中で一番わかりやすいですね。
例えばPSIが低いと、
・単純作業が人よりゆっくり
・ケアレスミスが多い
・板書を書き写すのが苦手
といった特徴があります。
あれかぶってない(2回目)???
最初から丁寧に読んでくださっている方は、指標の値が低い人の特徴について「あれ、またかぶってない?」と思うかもしれません。
かぶっています!
知覚推理指標(PRI)が低い人の特徴でも「文字を書き写すのが苦手」というのがありました。
このようにお互いに重複する部分があるので、検査から得られる情報をうまく見極めて支援に活かしていくセンスが必要になります。
より具体的な検査の中身をみていこう
ここまでで4つの指標をざっくり紹介しました。
これだけではイメージがつかみにくいので、次回からは指標を出すために使われる各下位検査項目の中身を見ていきましょう。
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