WAIS-IV ウェクスラー成人知能検査③
ネット上の情報に惑わされないで
インターネット上には嘘の情報がたくさんあります。
典型的な例を挙げると、「きれいな景色を見て大きな感動を覚えたあなた、そんなあなたはもしかしてHSPかもしれません」。
そんなわけないですね。普通の健康な人です。
みんなもの忘れはします
例えばVCIが低い人の特徴を見て「あれ自分も指示の内容が理解できないことがあるぞ」とか「一度覚えたことを数日経つと忘れてしまうぞ」と思っても、言語の障害なのかと悩む必要はありません。
誰でも多かれ少なかれそんなことはあります。
本当に問題があるかどうかは、臨床心理士の先生が心理検査を使って確認してくれます。
そこは大船に乗った気持ちで、安心して無心で受検してください。
言語理解指標(VCI)は言語だけの指標ではない
実は1つの指標で1つの概念だけを測定することって難しいんです。
VCIは言語理解の指標だ→だからVCIのスコアが低いとき言語能力に問題があるんだ、と決めつけないでほしいです。
VCIは社会的な一般常識があるかどうかも反映されます。
実はWAIS-IVのどの指標も基本的には社会的一般常識と関連しています。
正しい検査結果を得るにはテスターの役割が重要
そもそも検査自体に前向きに取り組めているかも観察しなければなりません。
心理検査はただ受検者に受けさせたらよいだけでなく、テスターの気配り、目配り、センスが問われるのです。
これが不十分であれば、正しい検査結果が得られず、受検者が適切な支援を受けられなくなってしまいます。
そうならないよう、検査者は十分な研修を積み、受検者はきちんとした施設で検査を受けましょう。
特に受検者は有資格者(臨床心理士や公認心理師)が在籍する施設かどうか事前に確認した方がよいです。
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