WAIS-IV ウェクスラー成人知能検査①

概要

発行年:2018年
原著者:David Wechsler
著 者:日本版WAIS-IV刊行委員会
適用範囲:16歳0カ月~90歳11カ月
実施時間:60~90分
医科診療報酬点数:450点

心理士たるもの誰もが必ず目にするウェクスラー式知能検査の成人用。
絶対に必要な検査だが、下位検査が15もあります。
そのうち10の基本検査は必ず実施しなければならず、患者への負担は大きいので注意。

さらに用紙が高額かつ実施時間が長いので、コスパ的に敬遠されることもしばしば。
病院が敬遠して下請けに出すことはよく聞く話。
だが絶対に必要な検査!

バージョン

とにかくWAISは改訂が多い。WAIS→WAIS-R→WAIS-III→WAIS-IVと改訂を重ねてきました。
WAIS-IIIが2006年でWAIS-IVが2018年だから2030年ごろにはWAIS-Vが出そう。
標準化する先生も大変。買い替える側も大変。

この検査からわかること

知能検査の名前のとおり、知能に関する5つの指標得点が算出されます。

1つは様々な科目の総合得点と理解できる、全般的な知能を表す合成得点(FSIQ)。FSIQはFull Scale IQの略です。

残りの4つは科目ごとの得点と理解できるもので、知能を4つのジャンルに分類したそれぞれの分野の得点です。
言語理解指標(VCI)、知覚推理指標(PRI)、ワーキングメモリー指標(WMI)、処理速度指標(PSI)とそれぞれ覚えにくいこと極まりない感じですが、1つずつなじんでいけば大丈夫です。おいおい覚えましょう。

つまり科目別得点と総合得点を算出して勉強がどれぐらいできるかを見るのと、やっていることは同じです。
勉強と違うのは、無理にこの得点を伸ばそうとしてもいいことが何もないという点ですね(←これ超重要)。


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