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神経発達症(発達障害)息子の母になる〜母の入院と息子の幼稚園③


N大学教授の
ためになるお話があってから、すぐのこと。

幼稚園にお迎えに行くと息子が泣きながら私の元に走ってきました。


何があったのかは、もちろん話せません。
加配のOがやってきたので聞いてみると

O「いやちょっと…わからないです。ずっとこんな感じなんで。笑」


は?

今、もしかしてバカにした?
顔を見るとOは見下したよう、蔑んでいるようなそんな目で私を見ていた。
…というか、嘲笑していた。


何がそんなにおかしいのか
眉毛を八の字に変えてクスクス笑っている。

「いや、見てのとおりなんで。笑」
と、付け加えた。


(なんだこの男は)

Oにとっては
私も息子も、馬鹿にすべき対象のようだった。
そんな笑い方だった。


息子は目が合うタイプだし、
何を言いたいか拙いながら伝えることはできる。


この男は息子を猛獣か何かのように思っていて
全くしっかり見ていない。


息子は恐らく伝わらない、
察してもらえないストレスで
泣いているのではないか、と様子を見て思った。


息子のために謝ってばかりだったけれど
この自閉児をバカにしたような態度を取る男と
初めて戦うことにした。



「あなた、この子をちゃんと見てますか?
クラスメイトの4歳の女の子(友人の娘)が
息子の教室での様子を教えてくれますけど
あなたより、よっぽどお話ししてくれますよ。
なんですか、こんな感じって。」


加配O
「クラスメイト?4歳の?笑
へぇ〜〜…
例えば、どんな風にですかー?」


何だこの男は。

完全にバカにした口調で全く信じていないのがわかった。

言葉の出ない息子が
いつも何をしているか心配だと言った私の言葉を覚えていて、その日あったことを教えてくれる友人Mと、その娘Hちゃん。

Hちゃんはとてもおしゃべり上手で正義感も強い。
お話が上手くない息子にも、
母である私にも優しくて
私達のために、いつも観察を欠かさないでいてくれた。

「ボール遊びがもっとしたくて泣いていた
トランポリンがまだやりたくて泣いていた、
順番待ちしててやっと遊べたのに、
朝の会が始まるからって連れて行かれたから悲しかったんだと思う、ですとか。
気持ちを量ってお話ししてくれますよ。
あなたにはできないんですか?」

加配O
「へー、ボール遊びってなんだろう〜
おそらく運動会かなんかで使ったもののことだと思うんですけど、ちょっとわかんないな〜」


ヘラヘラしている。
さっきから何がそんなに面白いのだろうか。
もしかしたら、わたしを怒らせることが楽しいのかもしれない。

息子は私に抱かれたまま相変わらずグスグス泣いている。泣いている所、本当に申し訳ないけど
ここで折れるわけにはいかなかった。


玄関隣の職員室から
こちらの空気を察知した事務の方が
園長と副園長に何やら話をしている気配を感じた。


「4歳の女の子がわかることを
なぜ、あなたがわからないんですか?
そんなことで
加配?
務まりますか?
不安なんですけど」


加配O
「いや、不安って言われても
採用を決めたのは園長なんで、そういうことは園長に言ってもらえます?」

そう言うと、後ろからバタバタと走ってきた
園長副園長にその場を預けて

「お疲れ様で〜す」と言って、去っていった。

園長と副園長は
「何かありました?」
とかなり焦った様子で現れたが

もう帰りたくて仕方なくなっていた息子が
「おうち帰る!」と泣いて暴れ出したので

後ほどお電話します、と告げて
この日は家に帰ることにした。



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