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【ベンチャー】会社の議決権で大切な3つの数字

ベンチャー企業は、素晴らしいサービスを開発したり、サービスを広げる目的で広告宣伝を行ったり、社内体制を強化するために人材投資を行ったりと、お金はいくらあっても足りません。

しかし必要なお金を創業社長が持っているケースは稀ですし、将来の収益化に向けて先行投資を行うため赤字の企業も多いため、銀行融資も簡単には受けられません。

なので、ベンチャー企業は新たな株式発行による株主(投資家)からの資金調達に頼ることがしばしばあります。
こういった状況下で株主を軽視してしまうと、株主が愛想を尽かして株式を他人に譲渡し、予想外の乗っ取りに遭ってしまうことに繋がりかねません。

株主を新たに迎え入れながら上手に会社を運営していくために、大事な3つの数字をご紹介します。

①『50.1%』
取締役の選任・解任、取締役の報酬決定、決算の承認、剰余金の分配など、いわゆる「普通決議事項」と呼ばれる事項は、株主総会の多数決で決定が可能です。よって50.1%の株式を持っていれば会社経営を基本的にはコントロールが出来ます。

②『66.7%』
定款の変更、会社の合併や解散、株式交換などの組織再編など会社にとって特に重要な事項は、株主の過半数以上が参加する総会で3分の2以上の同意が必要です。よって66.7%の株式を持っていれば、この特別決議を確実に取ることが出来ます。

③『33.4%』
上記②の特別決議は議決権の66.7%以上を持っていれば決定することが出来ました。一方で33.4%の議決権があれば、この特別決議を確実に阻止することが出来ます。

他にも株式の保有比率によって出来ることはありますが、今回は特に重要な3つの比率をご紹介させて頂きました。
それでは、今日も一日頑張りましょう👍


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