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【RS】取材基準とは?

こんにちは。REASNOTの紅葉です!環境の変化があって、記事の更新が滞ってしまいました。申し訳ありません。

今回は、メンバーシップの掲示板で募集した「読みたい記事」から、「取材対象を選ぶ基準を教えてください」というリクエストに応えたいと思います。P.N/青森ななさん、ありがとうございます!

※弊誌では様々なジャンルのアーティストさんを取材しています。今回は音楽関係を軸に書きますが、他のジャンルにも共通する話だと思っています。予めご了承ください。


0.前提

現在の取材基準の前提として、私(REASNOT編集長)がライブに行ったり、インターネットでの配信映像を見たりして、「この人いいな!」と思った方であることがほとんどです。

ただ、私(紅葉)個人の好みと、REASNOTとしての取材基準は別です。

「好き」にも程度がありますよね。

「この人のライブだったら毎回絶対行く!最前列狙う!」から、
「一ヶ月に一回くらいは行きたいな」、
「一年に一回くらいは行きたいな」、
「バースデーライブとか、特別なライブがあれば行こうかな」、
「たまに路上ライブやYouTubeで見られれば十分かな」まで。

REASNOTでは、私(紅葉)の「好き」の程度によらず、ちょっとでもアンテナに引っかかったら取材対象にしています。

知己のアーティストさんやライブハウスさんからのご紹介で、取材に繋がることもあります。「○○さんのご紹介なら間違いはなかろう!」となるパターンです。もちろん取材までの間に、自分でも情報収集をします。

……とはいえやっぱり全体的な傾向としては、私(紅葉)が「素敵!お話が聞きたーい!」と思った人を取材することが多いです。職権乱用です。笑

1.情報まとめサイトがある

理由は?

さて。素敵なアーティストに出逢って、「もっとこの人のことが知りたい!」と思ったとき、あなたはどうしますか?

私はまず、インターネットで検索して、SNSなどを見まくります。沼ったときは一週間くらい、その人の情報ばかり追いかけます。

そういうとき、まとめサイトがあると助かります。「ここをブックマークしておけば、いつでも続きが見られる」ってやつ。

これがないと「まずはX(Twitter)をフォローして、インスタをフォローして、YouTubeのチャンネル登録して…。続きを見たいときは、それぞれのフォローリストから探して…」ってなる。

めっちゃめんどい。。

さらに「次はいつライブをするんだろう?行きたいな」と思ったとき、すぐにライブ予定を見つけられないと、気持ちがしぼんでしまいます。

今まさにホットで気になるアーティストを知り尽くすにあたって、まとめサイトの存在は重要です。

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もちろんREASNOTとして「この人を取材しよう!」と決まれば、取材メモを作り、記事上で可能な限りまとめます。しかし、アーティストさんの情報はすぐ更新される一方、弊誌の記事は公開時状態で残り続けます。

たとえば弊誌が21年2月に公開した記事を、24年3月に読んでくださった方がいて、「このアーティストのことがもっと知りたい!」と思ってくださった時、上述のような形でインターネットの海を徘徊するお手数をかけるのは申し訳ありません。

ですから、まとめサイトをしっかり整備されているアーティストさんを優先的に取材したい、と考えています。

具体的には?

独自ドメインで、きっちりしたHPを作っている方を見ると、「やる気あるな~」と思います。勝手に採点すると100点満点中120点です(何目線)。

例えばCity LoversさんのHPは、とても綺麗です!

HPがあっても、無料サービスの汎用ドメイン&怪しい広告だらけだと、残念な気持ちになります。ないよりはいいのですが…。

無料サービスでも、工夫すれば、見やすいHPが作れます。たとえば岩坂遼さんのHPは、すっきりしてて素敵です!

HPでなくても、SNSリンクまとめがあれば助かります。綺麗に整えたlit.linkとか。たとえば増田桜美さんは、SNSに加えてライブスケジュールや音源の情報を良い感じにまとめておられて、見やすいなぁと思います。

もし今、ゼロからHPを作るなら、Google サイトをお勧めします。Googleアカウントを持っていれば、誰でも無料で、それなりに綺麗なHPを作れるからです。もちろんPC/スマホ対応です。

まあ極論、何でもいいので、まとめサイトは作ってほしいです!

2.視覚的情報に個性がある

理由は?

「売れてないアーティスト」って、みんな一緒に見えませんか。

ギター背負って、黒いTシャツ着て、汚れたスニーカー履いてる男子。おじさん受けしそうなキラキラ可愛いスタイルの女子。いかにも~なポーズで道端に立っている、前髪の長いバンドマン。いかにも~なドレスやタキシードを着て、楽器を構えているクラシック演奏者。

よく見たらそれぞれ全然違って、何回もライブに通って音楽を聴いていると超個性的なんですが、一回ライブを見て演奏を聴いたくらいじゃ、顔も名前も音楽も覚えられません。。

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視覚的情報に個性があれば、家に帰ってからフライヤーやイベントのSNSを見返したとき、「今日の三番手の子はよかったな。ああ、そうだ、こんな見た目だった。名前は〇〇というのか」と思い出せます。

特に弊誌は、文章を主体とするメディアです。「このアーティストをもっと知りたいな」と思ってくださった方が、実際にライブ会場などへ足を運んだ時に「あの人だ!」とすぐ分かるよう、ビジュアルイメージがはっきりしている方を取材するように心がけています。

具体的には?

顔立ちが特徴的だったり、髪型やアクセサリーで個性を出していたりして、それをしっかり捉えたアーティスト写真を撮り、一定期間、SNSやフライヤーで使っている方は最高です。120点です。

たとえば明くる夜の羊さんは、メンバーさんそれぞれ個性が際立っている上に、4人が並んだ時のバランスが強いなぁと思います。

とはいえ「私はどうしても白いワンピースを着たいんだ」、「ナチュラルな髪型が好きなんだ」といったこだわりで、容姿に特徴を出せない方もいると思います。その場合は、デザインをがんばってほしいです。フライヤーの背景色は常に真っ青!とか。CDのジャケットは常にユニークなフォント!とか。自身のアーティスト性を前面に押し出していだければ助かります。

たとえば星乃馨さんは、HPのタイトルからして「公式家頁」です。世界観が圧倒的です。これは見間違えない。

リアルな本人の顔や姿を使いたくない、売りにしていない人は、イラストでもいいと思います。人型の似顔絵はもちろん、マスコットキャラクターでも、誰かの心に残ればOKです。たとえばいくまろさんは、ビジュアル系だけあって、戦略がお上手だなぁと思います。

とにかく「名前と見た目が結びついて記憶に残る」ことが重要なのです。

宗教でたとえるのが適切かどうか不安ですが、どれだけ偶像崇拝を禁止されても、仏像やマリア像を作り、絵を飾ってしまうのが人間です。

特定の存在を認識し、好きになったり信じたりするうえで、視覚的情報は非常に重要だと思います。

3.連絡先が公開されている

理由は?

単純に、連絡先が分からない相手って、怖いですよね。

私は通販サイトを利用する際、公式ホームページがあって、お問い合わせフォームがあって、できればメールアドレスと電話番号も公開されているショップから買い物をするようにしています。

どれだけ商品が素晴らしくても、ホームページがなく、ちゃんと運用しているのか分からないSNSしか見つからなくて、問い合わせ先が掲載されていないショップからは、買おうと思えません。

それと似たようなことが、アーティストさんにも言えます。

「この人の音楽は素敵だなぁ!取材したいな!X(Twitter)にDMすればいいかな?インスタの方がメインかな?あっ、DM閉じられてる」……なーんてこと、よくあります。

ファンの方としても、ライブの予約をしたり問い合わせをしたりする連絡先は、分かりやすい方が助かりますよね。

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特に弊誌は、あまり世間一般に有名ではない、インディーズの方を取材することが多いメディアです。「このアーティストのことをもっと知りたいな」と思ってくださった方が不安にならないよう、最低限、連絡先がはっきりしている方を取材するようにしています。

具体的には?

HPやSNSなどの目立つ場所に、連絡先だけでなく、「○○の場合は△△へ」とシチュエーションも付け加えておいていただけると120点です。

たとえば近藤佑香さんのX(Twitter)の自己紹介文は、情報が詰まりまくっていて最高です。これを読んだだけで「札幌から上京して頑張ってるんだな!すごい実績だな!DMしちゃおうかな!」ってなります。

https://twitter.com/yukalantern

さらにHPにも、ライブ予約フォームやメールアドレスが完備されている徹底ぶりです。流石です!

本題から少しそれますが、わたなべ矢的さんのように、インフォメーション専用アカウントを作るのも分かりやすくていいですね!

この形式だと、スタッフさんなどが手伝いやすいので、アーティストさん本人の負担を減らしたい場合にも有効だと思います。

https://twitter.com/w_yamato_info

まとめ

いかがでしたでしょうか!

「取材基準」なんて大げさな言い方をしましたが、単に私の「こういうポイントを押さえてくれている方は取材しやすいなぁ」という思いです。

意外と、これらを押さえておられないアーティストさんって、多いんですよ。。

引き続き自分の感性を磨いて、たくさんのアーティストさんに出会っていきたいです。そしていつか、私以外の人が編集長を務めるREASNOTを読むことが、今の私の夢です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

おまけ

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