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【祝10周年】スタートアップで学んだ、“好きなことを仕事にする”ために重要なたった1つのこと

執行役員とメディア事業の責任者を務めるLink Sportsが10周年を迎えた。そして、それを記念して、オフィスが渋谷に移転した。トップの写真は新オフィスである。

“スポーツ業界に他業種が絡みあい、イノベーションを起こす”ことを目的として作られた空間なのだが、高揚感が生まれる場所に仕上がっている。イベントスペースもできたので、自分がこのスポーツ業界で築いた人脈をうまく使って色々と企画していきたい。



2015年の終わりに社長の小泉さんと出会って意気投合し、Link Sportsに参画したので、自分が入って8年ちょっとが立ったことになる。自分の人生において、家族を除いて最も長く属する組織となってしまった。

最初に入ったときは品川の一軒家の間借りをしており、他のベンチャー企業数社とオフィスを共有していた。Link Sportsに割り当てられたのは2階の洋室で6~8畳くらいだったと記憶している。

孫正義さんがソフトバンクを立ち上げたときにみかん箱の上に立って朝礼でアルバイト2人に目標・野望を話したという話は有名だが、始めて品川のオフィスに入ったときにこの話を思い出した。

一員として働き出したのが2016年で、その年の5月に今も編集長を務めるAZrenaが、メインプロダクトであるTeamHubは8月に正式リリースされた。

その後、今も続く大阪市のスポーツ振興施策のwebプロモーション事業を受託したり、女性向けメディアのB&を立ち上げたり…とゼロからサービスを立ち上げる経験をできたことはとても刺激になった。


特に自分がIT×スポーツの領域でやりたかった「読み手の知的好奇心を喚起したり新たな発見を与えるスポーツメディアを立ち上げる」「スポーツの分野で『面白い!』と思ってもらえるコンテンツを作る」というチャレンジの機会を与えてくれた会社には感謝しかない。

直近でいうと、動画メディア化したAZrenaで安芸高田市の石丸伸二市長へ取材にいった。“スポーツ×地域創生”というテーマでネット上で話題となっておりかつその分野に熱量ある人から話を聞くことは確実に想定しているターゲットに響くだろうと思い、狙い通りになったことは嬉しい。
法人格でメディアを作り、育てていけばこういった著名人も会えるということを体感できたことも大きな価値の一つである。


もちろん楽しいことや成功したことばかりではなく、失敗やトラブルは付き物だが、その中で社会人経験だけでなく人脈や実績も豊富な創業メンバーに色々と教えてもらい、時には叱咤されたことでビジネスマンとしてのスキルが上がったと思う。

特に、“好きなことを法人格が事業としてやり続けるには稼げなければいけない”ことを教えてもらえたことは大きかった。好きなことをやりたければ趣味でいい。仕事にするには売り上げを立てなければいけない。

幸い、この意識を持って日々取り組むことで好きなことにトライし続けられている。

とはいえ良いことばかりではなく、以前に会社のnoteにも書いたように、2ヶ月で会社の資金が尽きるという危機的な状況にも直面した。

そこから社長の土壇場に発揮したパワーで大逆転のM&Aが成功し、それ以前と比べると遥かに大きな安定基盤を手に入れそれぞれの事業にアクセルを踏めるようになるという(とはいえまだ安心しきってはいけないフェーズなのだが)振れ幅が大きな経験もしている。

このような振りの大きな出来事の連続はそうそう起きないので、M&A以前よりかは精神も安定していきたのは事実だ。ただ、先にも述べたように全く安心できる状態ではないのは誰もがその名を知り、ビジネスモデルや顧客との接点がちょっとのことでは崩れない大手企業と比べたら、1人1人が120%の出力で思考・行動しなければいけない状況でもある。まだ道半ばである。

リスクを取り、ハードワークをしたから今がある

最初に入ったときは4,5人しかいなかったが、今は社員も40人ほどに増え、自分自身も昨年から執行役員という立場になった。先行者利益ではないが、スタートアップに人生をかけたことで得られるメリットが何たるかというのを体現できたように思う。

そんな自分を見て、羨ましがる人も多い。役職も高く裁量権も渡され、かつ土日のサッカー取材も認めてもらい活動的な日々を送って、何より楽しそうに見えるそうだ。色々な人に言われる。

実際に楽しいし充実している。前述したキャッシュアウト寸前のことを考えると、他の苦境なんてなんとも思わなくなった。

ただ、改めて思うが、こうなれたのは一寸先が闇ともいえるベンチャー起業の世界へリスクを背負って飛び込んだからであり、人並み以上に思考と行動とチャレンジを繰り返したからだと言える。

あまり自分のやってきたことを誇示したくはないが(まだそのレベルにいないので)、10周年だし良いだろう。

幻冬舎の見城徹さんは著書の中でこんなことを書いている。

圧倒的努力とは何か。人が寝ているときに寝ないで働く。人が休んでいるときに休まずに動く。どこから手をつけたらいいのか解らない膨大なものに、手をつけてやり切る。「無理だ」「不可能だ」と人があきらめる仕事をあえて選び、その仕事をねじ伏せる。人があきらめたとしても、自分はあきらめない。

『たった一人の熱狂 仕事人生に効く51の言葉』

自分は睡眠時間は確保しているので見城さんの言う“圧倒的努力”をしたとは言えないが、起きている時間はとにかく仕事をどう成功させるか、どう自分がやりたいことを仕事にできるかを考え、行動し続けてきた。とにかく人に会って話を聞き、自分が何をしているか、どういう世界を作りたいか、といいうのを話し続けた。多くの仮説を立て、トライアンドエラーを繰り返した。結果として今があるし、今後もこの思考と行動は続けていくだろう。

圧倒的努力とは、噛み砕くと、成功するために思考と行動を辞めないこととも言える。自分の好きなことを仕事にして人生を充実させるために必要なのは、これに尽きると思う。

とはいえ、まだまだ自分には努力が足りないし未熟で欠けている部分も多い。それでも会社は成長して10周年を迎えることができた。数カ月、会社の寿命を伸ばすくらいには力になれたと思う。

この先、もっと会社の寿命を伸ばし、多くの人を巻き込んでいきたい。この10周年を期に、また気を引き締めて仕事にのめり込んでいこうと思う。

そして、一緒になにかしたい!スポーツで新たな価値を作りたい!Link Sportsのメディアと連携したい!という思いを少しでも持ってくれたら、ぜひご連絡を。

次の11周年に向けて、今年はもう一度圧倒的に努力をする年にしたい。






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