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【依頼分、分析】3-12 犬と香りとイノベーション!

 皆さん、こんにちは。
 書き出し祭り作品、分析・感想のお時間です。

 X(ツイッター)と「小説家になろう」連動の、非公式イベント『書き出し祭り』。
 今回は、現在開催中の21回の中から、作者さんご本人に依頼をしてもらい、無償分析・感想を、私・野菜ばたけが書かせていただいています。

・小説を書く勉強がしたい方
・小説の分析、感想ってどうやるのか分からないor知りたい方
・自分も読んだので、他の人の分析・感想も読みたい方
・小説のスキルアップがしたい方
・作者様ご本人
・人の振り見て我が振り直せな人

などなど……

 に、オススメの記事です。

 少しでも様々な方のお役に立てればな、と思って書いております。
 よろしければチョロッと覗いていってくださいね。


1.そもそも『書き出し祭り』って?

 書き出し祭りは、X(ツイッター)と小説家になろう連動の、非公式イベントです。
 簡単に言うと、プロアマごった煮な参加者100名が、「よーいドン!」で小説の冒頭を匿名で投稿(投稿は運営さんがやってくれます)。
 感想をもらったり、イラストをもらったり、投票してもらったり、交流をしたりして楽しむ『小説書きと小説読みのためのお祭り』です。

【注意】

 本企画は、批評会ではありません。
 参加者も、完全なエンジョイ勢から公募ガチ勢、書籍化作家、Web連載に弾みをつけるため……と、色んな方が参加しています。
 色んなスタンス、環境、年齢、好きなものがある中で、自分がいかに楽しむか(活用するか)の場ですので、それぞれに違う人間だという事を理解して、他人は他人、自分は自分の精神を持ちつつも、どの作者さんにもリスペクトを忘れず、お互いに言葉(書き方)の配慮をしましょう

【第21回のお祭りルールについて】

 公式アカウントにて、お祭りの詳細のルールや作者募集のアナウンスがあります。
 ルールは回を追うごとに進化したり、変化したりします。念のため、毎回確認しに行く事を習慣づけましょう。

【本文分析・感想をご希望の方は、こちらから】

 私の本文分析・感想をご希望の方は、以下の依頼募集をよく読み、ご応募ください。
 現在既に依頼種類②と③の募集は締め切っております。①またはXでの『第21回書き出し祭り、他薦&ステルス自薦作品募集』にて、ご応募ください。

2.今回読ませていただいた作品

 今回読ませていただいたのは、第三会場『3-12 犬と香りとイノベーション!』です。

★作品リンク★ 

第三会場『3-12 犬と香りとイノベーション!』

https://ncode.syosetu.com/n3573iw/13/

3.本文分析

 ※分析では、本文から読み取れた(予想できる)内容にのみ言及します。

★作者さんがこれを見る時の観点(推奨)★
 自分が想定している内容・情報が読者にきちんと伝わっているか

<0>作品概要

【ジャンル】異世界ファンタジー(コメディー)
【視点】三人称一元視点(主人公・アルマ)
【文体】Web相当

<1>ストーリー分析

◎第一話の要約あらすじ◎
 いつも通りの華麗なる朝を過ごすアルマのところに、巡回を終えた会社の警備担当・カヴィルが帰ってきた。どうやら会社に押し入ろうとした強盗を捕まえて警察に突き出してきたらしい彼に、アルマは驚き飲んでいたお茶を思わず吹き出し、彼の指摘で自分の読んでいた新聞が昨日のものだという事も気付かされる。
 それでも尚、自身のおっちょこちょいを取り繕って社長としての体裁を整えようとするアルマ。彼女はカヴィルに「今日の仕事は?」と聞かれ、二カ月ぶりに新しい依頼が来た事を告げる。納得した彼がドアに向かって促すと、既に来ていたらしい依頼者・スズリが、遠慮がちに入ってきた。
 鉱人種(ドワーフ)のスズリの依頼は、「自分の臭いをどうにかする事」。彼女の家は貧乏で、自分で学費を稼ぐためにゴミ収集のバイトをしているのだが、そのせいで体につく臭いを嫌っていた。「臭いが付いている自覚はあるけど、面と向かって言われるとショック」と語る彼女は、勇気を出して依頼に来た様子。
 すぐに「依頼を受ける」と答えたアルマだが、「お代もいらない」という彼女の言葉にカヴィルが難色を示す。それでもアルマは「自分もドリアンの花人種(アルラウネ)だから、周りから臭いを嫌がられて傷付く気持ちはよく分かる」と言い、彼女に親身になる姿勢を見せた。
 カヴィルは、アルマが言い出したら聞かない事をよく知っている。依頼を引き受ける事を認め、スズリに「お前の匂いは努力の匂いだ、臭くない」と告げ、彼女を鼓舞。改めて二人でスズリの悩みを解決する事を宣言した。

◎ストーリーの大枠(第一話時点)◎
 おっちょこちょい系主人公・花人種のアルマが、犬人種のカヴィルと共に『香り』を使って依頼者を幸せにするハートフルお仕事もの。

【設定提示内容(要約)】
・異種族
・会社
・ハッピーエンド
・バディーもの
・お仕事もの

【テンプレ活用】
なし。

<2>構成分析

【役割】
①設定説明
②キャラクター説明
③テーマの提示
④きっかけ(イベント)
⑤悩みの時(④に立ち向かう理由)
⑥ターニングポイント

◎オープニングイメージ 
 華麗なる朝を過ごす主人公・アルマ、戻って来たカヴィル【①②】⇒依頼が来た話【④】⇒依頼者・スズリ登場【②】
◎セットアップ~
 アルマたちの自己紹介【①②】⇒スズリの相談「体臭を、なんとかしたいんや」【①②④】⇒「依頼を受ける」「無償で」と言うアルマ、反対するカヴィル【⑤】⇒依頼を受ける事が決定【①②⑥】⇒カヴィル「お前はくさくない」【②】⇒「『においを変える、笑顔に変わる』――それが我が社のモットー」【③】

<3>キャラクター分析

名前:アルマ・ラウリーン(においの何でも屋『フレグランス&フレーバー社』――通称フレフレ社の社長、ドリアンの花人種(アルラウネ))
 
性格:優しい。おっちょこちょい(社長らしさを演出し恰好を付けたいものの、何かと格好がつかない)。
 
物語上の役割:主人公
 
その他:会社の業績はあまりよくない。周りから「臭い」と言われたくないという依頼者・スズリに親近感を抱く。ドリアンの花人種なので生来から体臭がきつく、頻繁にシャワーを浴びたり、香水を振ったり、臭い消しのお茶を飲んだりと日々ケアをしている。
 

名前:カヴィル・ロフ(アルマの部下、警備担当、犬人種(リカント))
 
性格:毒舌(ハッキリと物を言う)、優しい(ツンデレ系)
 
物語上の役割:ヒーロー? 相棒
 
その他:強盗をシメて警察に突き出せるくらいには強い。
 

名前:スズリ・アロイ(依頼者、鉱人種(ドワーフ))
 
性格:悩みを内にため込むタイプ、平気なふりをする事もある。
 
物語上の役割:問題提起役
 
その他:貧乏な家の生まれ。自分の学費のためにバイトをしている。ゴミ収集のバイトでついてしまう自分の臭いを気にしている。
 

4.さいごに。

 本分析・感想に応募いただき、ありがとうございました。
 楽しく読ませていただきました。

 少しでも、作者さんの執筆のヒントになれば何よりです。

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