見出し画像

【主要機器の耐震補強措置】エレベーター改修工事の補助金をもらうため

先日から、補助金を活用してエレベーター改修工事を行う際に必要な工事について、紹介記事を投稿してきました。

地震時管制運転装置の設置工事について
戸開走行保護装置の設置工事について

本日は、主要機器の耐震補強措置の工事についてです。

主要機器の耐震補強措置とは

エレベーターの耐震補強措置には、昇降路内ガイドレールの補強、機械室の耐震強化、制御盤の耐震対策、かごの振動制御、電源システムの耐震化、ケーブルの耐震対策、およびピット設備の耐震化が含まれます。これらの措置により、地震時の安全性と機能性が向上します。
以下のような作業が行われ、エレベーターの耐震性が補強されます。

  • ガイドレールの補強

  • 機械室の耐震補強

  • 制御盤の耐震対策

  • エレベーターかごの防振措置

  • 電源系統の耐震化

  • ケーブル類の耐震対策

  • ピット内設備の耐震化

ガイドレールの補強

エレベーターのガイドレールは、エレベーターかごとカウンターウェイトを案内するための重要な構成要素です。地震発生時にガイドレールが損傷すると、エレベーターの安全性と運行性に直接影響します。補強措置には、ガイドレールの取り付け部分に追加の固定ブラケットを設置するか、既存の固定部分を強化する作業が含まれます。

機械室の耐震補強

機械室には、エレベーターの駆動系と制御系が配置されており、これらの設備の耐震補強は極めて重要です。耐震補強措置には、機械室内の設備を固定するための耐震フレームの設置や、機械室の壁や床に機器取付の補強するための追加工事が含まれます。

制御盤の耐震対策

制御盤は、エレベーターの運行を管理するための中心的な役割を果たします。地震による振動で制御盤が損傷すると、エレベーターの運行に深刻な影響を及ぼす可能性があります。制御盤の耐震対策には、制御盤を支える架台の耐震性向上や、制御盤転倒防止対策が含まれます。

エレベーターのかごの防振措置

エレベーターのかごは、地震時に強い振動を受けることがあります。かごはガイドレールに沿って昇降する為、レールとかごに取り付けられているガイドシューとの凹凸によってはめ込まれていて地震の揺れで脱落しないように接触面を拡大しはめ込み代の懐を深くした構造のガイドシューに取り換えたりします。

電源系統の耐震化

電源系統の耐震化は、エレベーターが地震後も安定して動作するために不可欠です。これには、電源ケーブルの固定方法を見直し、断線やショートを防ぐための耐震支持具の設置が含まれます。また、非常用電源装置(UPS)の設置も重要です。

ケーブル類の耐震対策

エレベーターを動作させるための電気ケーブルや通信ケーブルも、地震による影響を受けやすい部分です。ケーブル類の耐震対策には、ケーブルトレイや固定具の耐震性能を向上させることが含まれます。

ピット内設備の耐震化

エレベーターのピット内には、バッファや緊急停止装置など、エレベーターの安全に直接関わる設備が設置されています。これらの設備の耐震化には、固定方法の見直しや、耐震性の高い材料への交換が含まれます。

こういった工事が行われて、エレベーターの耐震補強措置が講じられます。
そして、エレベーターの安全性を高め、地震発生時でも住民の安全を守ることができます。

エレベーターの改修工事が行われて、日本各地で次々に発生している大きめの地震に対しても、安全措置が取られるようになると言うことで、補助金が支給されるようになっています。
前回の記事でも紹介しましたが、補助金をもらったエレベーターを改修するために必要な工事については、公式サイトのコラムで他の工事についても紹介しています。

noteでも補助金に関する記事を公開しています。

【関連記事】
補助金を活用したエレベーター
エレベーター改修で補助金をもらうためには

先の記事でも紹介した地震時管制運転装置や、今回の記事の主要機器の耐震補強措置も、やはり一般の仕事についてる人間では、その内容、基準、どれが補助金の対象とな工事のなのか、補助金の条件をきちんとクリアしてるのか、などは見て判断することができません。

エレベーターのことは、エレベーター専門のコンサルティングサービス「エレベーターマネージメント」にご相談ください。
あなたのマンションのエレベーターの改修時に補助金の活用をお考えであれば、是非ご相談ください。
きっとお役に立てるでしょう。

ご相談は無料です。いつでもお気軽に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?