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若い劇伴作家のための映画案内#12

初期のハンス・ジマー(タイトル変更)

(第二回)

今日から官公庁も銀行も始まり、自分的にもモードチェンジに入るため(というか、大晦日、元旦も届いたデモとか聴いていたわけで、いつも通りに。すでにいつものモードなのかな)何はともあれ、タイトルを変えてみました。そもそも正月とハンス・ジマーはなんの関係もないですよね。なんとなくめでたい派手な感じがするように思ったのでしょうか、自分的に笑

さて、僕は映画評論家でもなんでもないので、こうやって文章を書くためには、ぼんやりとした記憶をネット検索や持っている本とかでちょっとだけピントが合ったものにしているわけです。なので新発見は何もないので、どなたでも得られる情報を、飲んだ時にちょっと偉そうに話したがるおぢさんの長話程度に読んでもらえると幸いです。

そんなわけで海外のwikiとかを検索すると、ジマーさんのキャリアのスタートはスタンリー・マイヤーズStanley Myers)さんの弟子として始まったようで、1982年の『Moonlighting』(未見)での共作クレジットが最初っぽいです。マイヤーズさんは「ディア・ハンター」の作曲家。マイケル・チミノ監督。
僕のリアルタイム体験としては、やはり、レインマン( Rain Man 1988) です。映画館で見ました。これでジマーさんは アカデミー賞に初ノミネート。(その後の大量の受賞歴については検索してみてください。と毎度ながらの人任せですみません。)
この頃くらいから、師匠との共作ではなくソロ活動が始まっているようです。ソロ活動始めていきなりアカデミーノミネート。
この映画、まったくアクション映画とかではなく、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞を受賞したようなヒューマンドラマ(他に表現が思いつかないけれどよく見ると変な言葉だ。ヒューマン以外のドラマって動物ものとか? 和製英語なんだろうと思われます。まあ人間関係を描いた感動的なストーリー的な感じでしょうか)で、サヴァン症候群の兄とちょい不良な弟とのロードムービー的な内容でした。当時のリアルタイム+何かであと1、2回くらいしか見ていないので詳細は覚えておらず。名作であることは間違いないです。当時、興行的にも成功したし、兄弟を演じたダスティン・ホフマンとトム・クルーズの評価もとても高かったかと。ちなみに、クルーズさんもこのころは全くアクション俳優のイメージはなく演技派というか、社会性、ドラマ性の高い映画ばかりに出ていたような。もちろんルックス人気もあったし、トップガンにも出ていたけれど、『ハスラー2』とか『ザ・ファーム』とか良かったなあ。これもまた別の機会に。というか、良かったことくらいしか覚えていないので、こういうの全部見直さないとちゃんと書けないのかもしれません(苦笑)  本業がおろそかになってしまったら本末転倒だよなあ。楽しいけれど。あと、自分的にちょっと近い内容だった印象があるのが『レナードの朝」(原題:Awakenings  1990)こちらはロバート・デ・ニーロ主演 で音楽はランディ・ニューマン。名作。見直す??

ところで、ジマーさんの話でした。
サントラCDを持っていますが、歌物ばかりが収録されていて、ジマーさんのスコアは2トラックだけです。現在、皆さんがジマー!と言われて想像するサウンドとは相当違います。でもシンセを主軸にリズムで曲を組んでいく感じはやはりジマー節オリジナルなのかなあと。音色も良いです。Las Vegas という曲では、さすがロックバンド上がりというサウンドが聴けます。YesのBig Generator というアルバムが1987年なので、なんかサウンド的に近いものを感じたり。80年代はデジタルリバーブ全盛の時代なので、そのあたりにもサウンドのヒントはあるかと思います。
僕が初めて(とても無理をして)買ったデジリバ(笑)は RolandのDEP-5でした。1986年。99800円。YAMAHAのSPX90 のライバルでした。ギタリストはSPX買っていたなあ。僕がDEP-5にしたのはステレオイン、アウトだったからです。得意げにそう言われても、若い作家には何が強いポイントなのかはわからないかもしれません。今だとDAWに無料で付いてくるリバーブほどのことも全くできません(苦笑) でも貧乏大学生がローン組んでバイトすればなんとか買える値段で、世界に近づけた気分がしたものです。札幌のワンルームで笑

話の飛び散り方が、まったく飲み屋でのだめ会話的になってますが、もともとこのnoteを始めるきっかけになったのが、飲み屋でこんな話をうちの若い作曲家にしている時に、残しておいたら参考になるのでは?というものだったので、当然の展開なのかもしれません。

第二回、レインマンがらみだけで終わってしまいました(苦笑)
次回は、翌年の『ブラック・レイン』を思い出してみます。
大阪が舞台!ちょっとwiki をのぞくだけでも小ネタがありすぎて、どうなることか。(知らないこともたくさんあって、本人がちょっとワクワクしてます(苦笑))まずは見直すか。。。

さて、二回目を終える前に、英語圏のグーグルで human drama  を検索してみました。英語圏でも使われる言葉なのか!?
ちゃんと検索結果ありました。そう、英語のフレーズで正しいかどうかは英語圏の検索エンジンを使ってみて出てこなければ、英語圏の人は使っていない、あるいはあまり使わないと推測できるのです。ということでこの human drama、言葉としては英語圏でも確実に存在するわけですが、どうやら多数の検索結果は同じもの関係っぽいです。wiki もありました。
"Human Drama is an American alternative rock band"
これが検索結果のトップです。
英語圏の方に「ヒューマンドラマが好きなんだよ」と言うと、どうやらオルタナロックバンドが好きだと思われる可能性が高いようです^^
お気をつけください。

映画をメインに劇伴の音楽プロデューサーをやっています。
音楽打ち合わせの時には、具体的な映画のタイトルが飛び交うことが多いですが、若い作曲家にとっては生まれる前の映画なんていう場合も多く、
どこから手をつけていったらいいかわからないなんて話も聞くので
打ち合わせで実際に出た映画とかを(不定期に、、、)紹介していきます。
何か、間違っていたことを言ってたりしたら、ぜひ、ご指摘いただければと
思います!


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