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本日より、子宮頸がんワクチン積極的接種勧奨再開

今日から子宮頸がんワクチンの積極的接種干渉が正式に再開します。接種を逃した人たちへのキャッチアップ接種も始まります。

この一歩のために長年に渡って尽力されてきた皆さま方、本当にお疲れさまでした。

勧奨再開は大きな一歩ですがスタートに過ぎません。スタート地点に立てていなかった日本がやっとスタート地点に立った、ということです。必要のないがんのリスクに晒され、なる必要のなかったがんになって悲しむ日本人の女性たちが1人でも減るよう、ここからが本当の勝負です。

あの激しい痙攣は子宮頸がんワクチンの副反応なのか

2013年4月、日本でもHPVワクチンはティーンエイジの女子に定期導入されました。しかし、接種後に起きるという痙攣や慢性疼痛などの症状はワクチンの副反応だと訴える人たちが現れ、日本政府は2か月後には定期接種に定めたまま勧奨を停止。定期であるにもかかわらず接種率1%以下という状態が続いていました。

副反応だと言われる症状は、思春期に珍しくない「偽発作」など身体表現性の症状の紛れ込みであり、思春期の女子のほとんどにワクチンを打ったから、それまであまり知られていなかった病気が顕在化しただけのことでした。

詳しくは、『10万個の子宮』(平凡社、2018年)という本に書きました。また『10万個の子宮』の刊行以降に書いた子宮頸がんワクチン問題に関する主要記事はこちらから全て読めるのでぜひ読んでみてください。

眠れる森の美女たち


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