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療養中の友達について

新卒で入社した会社を鬱病で辞めて(業界は伏せるけどイメージも実際もハードなやつです)、メンタル入院を2回して、こんにちまで働くことができずにいる友達がいる。
LINEのやり取りとしたり、彼女の地元のほうに行く用事があったら「お茶しない?」「ランチしない?」と声をかけて、無理な時もあったし、ここ2年くらいは結構来てくれる。たまに会話していて違和感があったけど、しんどいんだな、くらいに思っていたけど、いつの間にか統合失調症になっていた。たぶん2、3年前から。幻聴(自覚があるものも、リアルだと思っているものもある)とか、妄想とか、起きていないことをものすごく心配するとか。言われてみれば腑に落ちることはたくさんある。
幻聴がひどいから公共交通機関には乗れないし、すぐに自分の中の自分が会話や思考を始めてしまうから、好きだった読書も進まないという。

たとえば、彼女の中で繰り返し頭をもたげる妄想、疑念として、自分のかれしとりこが本当はつながっているのじゃないか?というもの。
2か月に1回くらい聞かれる。勿論つながってないし、彼女との待ち合わせの場所に一緒に来て、挨拶だけして帰って行った、ということが2回ほどあるけど、もう顔も覚えてない。

【例1】かれしとよく行く和菓子屋さんのお菓子を、りこが手土産に持ってきてくれたから。
→かれしとよく行くのと聞いたのはお菓子を渡した後だし、そこ私にとっても地元なのよ。

何故そう思ったのか聞くと、彼女なりのbecauseは出てくるけど、全然理由になっていない。
理由やアリバイを話すと余計に混乱するから、初回以外は端的に「知らないよ」「違うよ」「つながってないよ」「(本当に?に対して)ほんとだよ」と絵文字もスタンプも句読点もなく返している。

病みたての頃、ほとんどすべてのお誘いを断ってきたせいもあって、友人たちは彼女の今の状態が分からないので、心配はしてるけど会おうとは誘いにくい。そんな中で(たぶん)私だけが以前を変わらないスタンスでつき合っているので、こちらに来るのはわかる。
でもたまに、私のコンディションがわるいときは、しんどく思ってしまう。

「私にできることなら何でもするよ」って言ったことあるけど、
それは本当に何でもやります!ってことではなくて、
【できること】を超えたらごめんなさいねって意味なのです。

ぶった切るなんてことはしたくないし、できない。
梯子をかけておいて外すなんてしたくないし、そう思われるのも嫌。
それに万が一タイミングが合ってしまったときに何が起きるかわからない。

私自身、PMSがひどいときにタイミングが合ってたら、うっかりしんでしまったいたかもしれないと思ったときが数回ある。翌日、或いは数日後にうそのように心が晴れて、暗黒の日を思い出して、ぞっとしたりする。
「しんじゃいそうだったの、ただのPMSのせいだったじゃん…一過性の衝動だったじゃん…!言ってよ、危ないなもー!」ってなったことはいっぱいある。

というのも、昨夜、また彼女から連絡が来たから。
友「いきなり聞くけど、りこ、〇〇さん(彼女のかれし)とつながってたりしない?」
私「しないよ」
友「インスタとかも?」
私「うん」
みたいな感じ。
これがたまに堪える。既に答えた同じことを何度も聞かれるのしんどい。
信じてもらえないのもしんどい。

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