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【春弦サビ小説】smokyと星空。

寝起きはいつもsmoky。
深くそいつを吸い込んで。

出がけにいつもsmoky。
オンとオフを切り替えて。

駅に着いたらsmoky。
珈琲とセットで癒されて。

仕事に疲れてsmoky。
ほんの少しのenergyを。

お昼とったらsmoky。
恒例行事かの如く。

仕事終わりにsmoky。
オンとオフを切り替えて。

家に着いたらsmoky。
アロマ気取りと嘯いて

ビールと一緒にsmoky。
ドラックかの様な中毒性。

独り寝る前smoky。
その日のナニカを吐き出して。

いつもわたしはsmoky。
ひどい匂いに囲まれて。

それでもわたしはsmoky。
煙たいくらいが丁度いい。

歌詞の記事はこちら↓
https://note.com/good_impala671/n/ne3f086c79b92


こちらの歌詞からの二次創作です。



⭐️     🚬  ⭐️       🚬  ⭐️

 

ーもう、だから言ったのに。

その言葉を聴きたくなくて、
私はブラブラと時間を潰す。

まるで作り物のようにネオンで染められた夜の街の中で、私だけが異物のように取り残されている。


作り物なのは、果たしてどちらなのか。


もし私がニセモノだというのなら、今すぐにでも壊れてしまえばいいのに。そうしたら、明日の私を演じる必要もなくなるのに。

バイトが終わり、家に帰るタイミングを見つけられない。それでも夜に追い出されるように終電に乗る。

未成年がホームで煙草を吸ってたって、誰も咎めやしない。世の中皆他人に興味などさほどありはしない。


息も吸いたくもないこの世界、どうせ吸い込まなければならないのなら、この苦い匂いと一緒くらいが丁度いい。

腕に傷をつけて悲劇ぶってた頃の自分をせせら笑う。いくら傷をつけたって何の自慢にもなりやしない。

夜に溺れて闇雲に温もりを求めても、何も残りはしなかった。それならせめて煙草で息を吸ってたほうがまだマシだ。どうせ真っ直ぐなど歩けないのだから、眩暈がするくらいで丁度いい。



鍵を回して、玄関のドアを開ける。
家族の寝静まった静かな廊下をそっと歩いて階段を上がり、自分の部屋のドアを閉めた。

電気は付けずに、机の上のアロマランプのスイッチを入れる。その微かな光を確認してから窓を開けた。

私はベッドに放り投げた黒のショルダーバッグから、ブリーズブルーのiQOSを取り出す。


窓の外、星さえ眠った夜のどこか遠くから、歌声とギターの音がかすかに聴こえてきた。


ー今この瞬間、同じ空の下で誰かと繋がっている。


それだけが、今日の私をこの世界に繋ぎ止めてくれている。


その優しい音を聴きながら、私はそっと毛布にくるまり目を瞑った。



なんか下書きに入れっぱなしで出しそびれそうな気がしてたこの記事。PJさんの記事と作品が被ったので、この機会に出しちゃいます。


↓こちらは「smoky。」のラストの歌詞をこっそり募集してます(´∀`*)よかったらぜひ💗



残りのヘッダーも出しそびれた💦
みんふぉとより「春弦サビ小説」で検索してね(*´▽`)ノ 




『春弦サビ小説』は22日まで🎵

50〜1000字の小説

俳句、短歌、川柳もOK❗️


二次創作のもととなる作品は、
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