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あおのむらさき (詩、朗読)

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過去と云ってしまうには、まだ真新しい言葉たち。 2014→
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2015年12月の記事一覧

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「梨の、ふたりごと」創刊号より
noteにも原文があります。
*現代詩手帖2015年8月佳作(文月悠光選)

夜のからだ

梁川梨里

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梨の、ふたりごとvol.2 掲載詩
現代詩手帖2015.8月佳作(朝吹亮二選)
noteにも原文がありますので、宜しかったらご覧ください。

縁側の、足

縁側の、足

風がいっぽん通り抜けると縁側が出来る 足を揺らせて、転がり落ちることを壁で守られることなく、つま先までピンと張った
夏が、いる

おそらく部屋の全てを貫いているであろう軌跡を目を瞑ったまま追う
小さな塊が硝子コップをか、ちりんと移動した
わたしの中の氷は永久凍土で守られて
どんな夏にも溶けないのに、いとも簡単に貫いてしまう見えない線が、いる

縁側

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