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私に与えられた試練

私は音楽が大好きです。
歌うことも大好きです。
自分の声に自信があり、
将来は歌手か声優になりたい。
学生の頃は、本気でそう思っていました。

ですが、中学2年の春。
突如として喉の調子が悪くなりました。
何かつかえているような、声が出しづらい状態になってしまい、絞り出すような変な声しか出せなくなりました。

元々声が枯れやすかったので、今回も同じものだろうと、数日すれば治るだろうと思って過ごしていました。

ですが、一向に治る気配はなく、
大好きな歌や演技はもちろん、
人と話すことさえも苦しくなってしまい、
そのストレスにより、学校はほとんど遅刻・欠席を繰り返すようになりました。

命よりも大事にしていた「声」を失ったことに耐えられず、当時はもの凄く荒れていました。
夢も目標も全部途絶えた気がして、いつか治ると信じることも辛くなって、当たり散らかす日々でした。

そんな苦痛の日々は4年の時を経て幕を閉じ、
今は完治しています。
(病院に行っても異常なし。未だに原因は分かっていません。)

ですが、4年の時を経て幕を閉じた悪夢と入れ替わるように、今度は鼻の調子が悪くなったのです。

喉は完治しましたが、鼻の状態が急激に悪くなり、またもや歌いづらい、喋りづらい日々が始まりました。
歌ってる時もお話してるときも、長時間声を出し続けると鼻が苦しくなってくるといいますか…
声もだんだん鼻にかかった変な声になっていきます。
特に歌。長時間歌い続けることができないんです。
(何ヶ所も何年も耳鼻科を受診していますが、なかなか治らず、今も辛い状態が続いています。)

喉の不調から鼻の不調。
私は7年前のあの日から今までずっと
思うように歌が歌えません。

この不調さえなければ、
何度も思いました。
もしも、何の不調もなく、大好きな歌を気持ちよく歌うことができていたら、
バンドでボーカルをやりたかった
本気で歌手や声優を目指したかった
もっと自分に自信を持てていた…と。

でもこれは、私に与えられた「試練」なんです。ずっと歌い続けることができないので
プロの歌手を目指すことはできません。

ですが、自分のペースで進めることができる個人活動だったら、自分の体調と相談しながら、自分の歌を届けることができる。

私は、今の私にできる精一杯を尽くす。
そう決めたんです。
悔しいし、辛いです。
この辛さを「試練」だと受け止めるには相当の時間がかかりました。
でも、そんな悔しさや辛さがあるからこそ、
その苦しみがまた自分の表現力に繋がっていくと信じています。

歌が思うように歌えなくなった自分から目を背けるために始めたのがベースだったんです。
最初は気を紛らわせるための物でしかなかったベースですが、今では私の目標に大きく関係する大事な存在になりました。

人生、何が起きるか分からないんです。

治るまで待つ、なんてこと私にはできないです。
治らないから諦める、なんてこともできません。

とにかく今の自分にできることに取り組みたい。
1度沈みまくった心を持ち直して、「試練」だと受け入れることができたのだから。
前に進むのみです。

(もしかしたら、今抱える不調も苦しみもいつか治る日がくるかもしれない。そんな淡い期待も残しながら…)

この苦しみを経験し、少しずつ乗り越えてきた自分にしか、届けられないものがある。
そう思って今後も活動を続けていきます。 (*ᴗˬᴗ)














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