東京電力が再び感電を否定

 5月9日、昨日の東京電力の定例記者会見において、主に、フリーランスの「まさのあつこ」氏が先月、4月24日に福島第一原発所内で起きた作業員の感電と考えれられる事故に対して東京電力の広報側はふたたび、「感電ではない」と否定した。
2024/5/9(木) 原子力定例記者会見アーカイブ


 アーカイブの動画の中で朝日新聞の記者の質問で「作業員が一旦、現場を離れ、ふたたび、近づいたらアークを受けた」というのは何故かという応えに対し東電の広報側は「深く入った(ハンドブレーカーのノミ)ので違和感を感じたの現場に戻り覗き込んだ」と説明し、さらに「労基署の調査はどういうふうに進んでいるのか」には「労基署側の話しは我々は申し上げる立場ではないし、確認できていない…」と、無責任と思える応えを返していた。
 続いて「まさのあつこ」さん(01:15~)は最初に福島第一原発監視評価検討委員会において、規制委員会の伴委員らが、東電側を問い詰めたところ、東電の小野氏が作業点検については応えているが、「我々はトラブルが続いていることは認識はしているが、時系列についてはわからない…」と。次に作業の手順に関し、「手順書に沿ってはできない…」と、さらに、まさのさんは検討会の中で東電の小野氏が「被ばくリスクだけではなく、感電リスクの観点からも考える」と言われていたが、今回、4月24日の斫り作業中に起きた感電事故はと、問いただすと、今回の事故は「感電ではない…と小野も応えている」と頑なに感電事故を否定
 しかし、次のまさのさんの質問の中で「作業員さんの服装は長袖だったのか?2度の火傷というのは外見上は水膨れでも、表皮だけではなく、真皮にまで及び、血管や神経まで損傷する…」と、、さらに、防護服も着用していて「そのような火花が飛んだだけで、2度の火傷になるか…」と追及。
 そして、東電側は「顔の部分は露出しているので判るが、腕の部分に関しては、高熱だったので…」と応えている。
 しかし、電源が遮断された後、現場の状況写真も撮っていないのは何故かという疑問も私にはあるし、被災された作業員さんの火傷の患部写真も何故か公表していない。
 福島第一原発所内には救急医療室もあり、以下の設備や医療スタッフも完備していて、仮に感電事故の場合は心臓の検査もできるし、不整脈も現れ、電紋でも判別がつくだろうと思う。その後、作業員さんは救急搬送で外部の病院に搬送されているので、患部の写真も写していないわけがないと思うが、みなさんはいかがでしょうか?


つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?